ニンフの釣りについて2010-04-27(Tue)

ニンフ釣りは今まで敬遠していたけれど・・

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太平洋側の川は川底に石が無く、樋のような流れで押しの強い流れが多い。
川底に定位している魚にはドライやウエットでは不利である。

そこでこのような落差のない川を釣るためにニンフを始めてみる気になり、昨年9月からニンフフィッシングに挑戦してみた。
最初はレッドワイヤを仕込んだ重たいニンフをトレーラーで使ったり、マーカーも試してみた。

しかしキャスティングが不自由になるのがどうしても我慢ならない。
しかもマーカーを使うことに対して抵抗感は拭えない。

そこで年末にフランク・ソーヤーのスタイルを研究してみた。

フランク・ソーヤーのニンフフィッシングはアップストリームの釣りで、ニンフフライは鉛は使わず、極細のカッパーワイヤーのみで重みを付ける。
細めのボディーに仕上げ、沈みを良くしている。
OFFシーズンにはソーヤーニンフとして有名な、フェザントテールニンフ・スウェーディッシュ・キラーバグを巻いた。
アップストリームのウエットフライと同じ要領だろうことは想像できた。

3月解禁からの釣行はニンフとウエットで釣りをした。
ソーヤーニンフは軽いためキャスティングには支障がなかった。

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アップストリームで落ち込みにキラーバグをキャストした。
流れ下るフライラインが上流に引き込まれ、はっきりとしたアタリがでた。

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キラーバグで3匹のヤマメを釣った。

落ち込みのようなポイントであれば、フライを沈めるのは容易かったが、平坦な流れではアップストリームに投げても思ったより沈まないという事が判った。


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キラーバグの効果を試すために管理釣り場でも試してみた。
沈下速度の速いビーズヘッドの方が食いはよいのだが、ゆっくりとサスペンドしながらのキラーバグには興味をもって近づくだけ。そこで少し動きを与えると猛然と鱒が襲いかかる。
ソーヤーの言う、魚の目の前でロッドを煽ると魚が釣れるというのは本当だった。

その後の渓流釣行もニンフとウエットを半々で釣りをした。
どちらが有利か試したかったからだ。

水量の多い川では、ソーヤーニンフでは底まで沈みきれず、ビーズヘッドニンフやレッドワイヤーを巻いたニンフも使ってみた。
アップストリームといえどもフライラインの抵抗によって沈みが悪くなり底が取り辛く、思ったポイントへ届かせるためにはラインをできるだけ水の上に置かないような至近距離のアウトリガースタイルが有利だった。
完全に餌釣りと同じである。

ならば水量の少ない渓流域はどうかというと、今度は複雑な流れにより、思ったようなドリフトが出来ない。
しかもフライサイズは小さいし、ウエットよりもアピール度が少ないように感じてしまう。
速い流れの底に早く沈めようとすれば、アウトリガースタイルに歩があるものの、静かな流れであればアップストリームでイメージ通りのドリフトは可能であった。

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静かなプールをアップストリームで釣る。
ウエットと同じく、ラインにはっきりとしたアタリがでてフェザントテールニンフをくわえた。

渓流を釣るとウエットフライの方が明らかに有利に思える。
ウエットフライはいろいろな流しかたが出来る。誘えることが最大の利点である。
しかもドロッパーとリードフライを使うことにより、更に効果が大きくなる。
水面のフライと水中のフライが異なる層で魚を誘う。
ウエットフライの魅惑的な泳ぐ姿が魚を挑発するのだとあらためて判る。

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この日はウエットの方が釣れた。渓流域ではウエットフライの方が有利であると確信した。


チョークストリームとフリーストーンの違いはあるようだ。
生息する餌となる虫の生態や、それにあわせ、魚の行動も変わってくるだろう。

フランク・ソーヤーは、エイヴォン川の鱒釣りでニンフが良くなるのは7月からと言っている。
ライズしている魚や、水中で捕食している鱒を見つけてから、アップストリームで釣るのが英国のルールであるらしい。
ソーヤースタイルの釣りは、水面や水中で捕食している魚に対しての釣りに絞られているのではと気が着いた。
自分が今までやってきた早秋の釣りは明らかに状況が違う。

ならばサイトの釣りで試してみようと、やっと春らしい陽気になってきた日に出かけてみた。

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このプールで浮いているヤマメを発見。

フェザントテールニンフを渕尻から7m程のプレゼンテーション。
1投目反応なし。
2投目は少し上流側へ投げた。魚が居る辺りを過ぎても反応がないため、少しロッドを煽ってみたところラインが引き込まれた。

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それにしてもフェザントテールニンフはすぐに壊れる。

リリースした後は、流れ込みにフライをプレゼンテーションしてみた。
ラインが停まるが、半信半疑のアワセをしたためフッキングが浅く外れてしまった。

その後はブラインドの釣りで同じような静かなプールを釣るも反応がない。
ウエットに切り替えて釣り上がると、少ないながらも魚は反応する。
やはり日本の渓流はウエットの方が向いているようだ。

今日時点での見解は、ソーヤースタイルのニンフィングは、ライズしている魚に対してのドライフライの釣りと同じではないかと思われる。

サイトでの釣りはドライでも相当面白いのは確かだ。
ライズしている魚に気付かれないように、確実なプレゼンテーションが必要なので、とても神経を使うし、だから集中できる。
ドライフライと違い、ニンフフライを水中で確認することは至難であろうから、水中の鱒の挙動や、フライラインやリーダーの動きで魚がフライをくわえたことを感じなければならない。
そこがまたニンフフィッシングの醍醐味かもしれない。
シャルル・リッツがソーヤーのニンフィングを「フライフィッシング技術の頂点である」と言ったのも頷ける。


ソーヤー流のニンフィングを日本でやろうと思えば、サイトでの釣りになるでしょう。
それがソーヤーニンフの強みであろうからです。
冒頭に言ったような、押しの強い流れでも捕食している魚を見つければ、ソーヤースタイルも十分通用すると思われます。
しかし、底に沈んだ魚を釣るには、チェコニンフスタイルや、ダブルニンフスタイルに歩があるでしょう。

自分は今後もニンフの釣りをするならソーヤースタイルのニンフフィッシングを楽しんでいこうと思います。
きっとスリリングに違いありません。
また、より表層を狙うスキューズニンフにも興味を持ちました。

釣果よりも、フライフィッシングの歴史や技術を思考しながら、魚との出会いを楽しみたいと思っています。

自分のフライフィッシングは、キャスティングが楽しめる事が大前提だと言うことが、ニンフフィッシングを通して再認識できました。

今までもスタンダードパターンのフライにこだわってきたし、ロングリーダーも使わずに極力技術でカバーするような釣りをして来ました。

たくさん釣りたいならいろんな方法があるでしょう。
でもそこまでは求めません。
自分が満足するには納得のいく釣りが必要なのです。
多くを望まずとも、会心の釣り方で一匹の魚と出会いたい。

自分のフライフィッシングは痩せ我慢の釣りなのかもしれません。
なのでこれからも痩せ我慢をしながらでも、キャスティングを楽しみ、自分の好きなフライを使い、イメージ通りの釣りができれば満足です。


FIN

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