ハンチング序章2007-03-07(Wed)

ハンチングに興味を持ったのは20年以上前になる。
映画俳優のジェームス・ディーンがハンチングを被っている写真があった。茶色のウールっぽい生地で出来たハンチングを斜めに浅く被っているのが格好良く見えて憧れた。それがハンチングに興味を持つきっかけとなった。

当時はハンチングといえば大工さんや泥棒が被っているようなイメージがあった。
「さざえさん」の父親波へいさんが被っているのもハンチングだよね。
20年前はハンチングを被っている若者は一人も居なかった。それだけ年寄りじみた印象だったのだと思う。だから若かった自分が被るのには抵抗感もあったと思う。

hanching1.jpg
アメリカ製と英国製
渓流釣りを始めた当時、ボクは佐々木一男さんという餌釣りの方の本を良く読んでいた。
この方は東京渓流釣人クラブの方で、このクラブの人達はハンチングを被っている人が多かった。
東京の釣具屋で働きはじめてから、このクラブの方もたまに来られていたが、その方が黒い皮革のハンチングを被っていた。江戸っ子らしい粋な方でハンチングがよく似合っていた。
それもあってか、自分も釣りの時だけでもと、思いきってハンチングを被ることにした。
勤めていたのが銀座だったのでトラヤさんという老舗の帽子屋さんが近くにあった。
早速行ってみたが小僧の自分には手の届かない代物ばかりであった。

その頃、渓流釣り用に履くコハゼ付き地下足袋を買いに住まいのそばのワークショップに立ち寄ったところハンチングが幾つかあった。値段も非常に手頃だったので茶色いハンチングを買った。
ポリエステルかなにかの化繊で出来ており、雨に濡れても乾きが良くて使いやすかった。
これが最初のハンチングだ。51cmのアマゴを釣ったときもこのハンチングを被っていた(BlogカテゴリーMyWayの記事「竹竿との出会い」に写真があります)。そんな思い出のある帽子だったのだが地元の渓流でうっかりと流してしまいおさらばとなった。
その帽子には東京時代に入っていた渓流釣りのクラブのバッジも着けていたし、5年くらいは被っていたので無くしたときはショックだった。流したときには下流まで1時間くらい掛けて探したが見つけられなかった。その翌週も諦めきれずに探しに行ったぐらい大事に思っていた帽子だった。

新しいのを買うしかないので、次なるハンチングを求めて再びあちこちと探し廻ることになった。
それ以降、気が付けばめぼしいハンチングを見つけては買うという事を繰り返すことになる。

ハンチングをいくつも見ているうちに、いろんなデザインがあることに気が付いた。

hanching5.jpg
この二つのハンチングは米製と英製だが上から見ると違いは分からない。

もともとハンチングは英国で作られた物だと思われるが、英国製と日米製ではデザイン的に異なるようだ。
生地の裁断の仕方が違うのだ。
国産品の元になったハンチングは米国製の物だったのか、生地の取り方が共通している。英国製のような裁断の物を見掛けたことは一度もない。

hanching2.jpg
米製のハンチングを横から見ると縫い目が後頭部まで伸びている。

餌釣りの頃は別に気にしたことはなかったのだが、フライを初めてから英国にちょっとだけかぶれてきたため、本場のハンチングの仕立ての方が本物らしく思えて好きになってしまったのだ。
フランスやイタリア、ドイツなどのハンチングも英国と同じような裁断のものが多いです。
他にもキャスケットのような8枚はぎのものなどもあるようですね。

hanching3.jpg
英製は横部分で縫い合わせてあり、後ろ部分は3カ所の絞りでふくらみを持たせてある。

英国で作られているハンチングでも形が幾つかあるようだ。
つばが若干長めで全体に細身で、比較的タイトフィットする物。
分かりやすいところでは、スペイの野寺さんや下澤さんが被っているタイプです。

hanchingc1.jpg
左がタイトなタイプで右が広いタイプ。

もうひとつはつばが短めで左右に広がりがあり、後頭部のあたりにゆとりがあるタイプ。
沢田賢一郎さんが被っているタイプです。

hanchingc2.jpg
横への広がり方に違いがあります。右のタイプの方が広がっています。

最近は若者から年輩の方まで巷にはハンチングを被った人たちが普通に見られるようになった。若者に人気があるのは米製タイプの物のようですが、とくにカモノハシ型が人気あるようですね。多くの若手芸能人が被っているのはこのタイプが多いようです。
年輩の俳優さん方は英国のタイトなものを被っているのを見かけます。
また、国産品では後ろやサイドにサイズ調節用のバンドが付いていたりしますが、欧州製では見掛けないです。
フライフィッシングと同じで、使いやすい方が良いという合理的な日米の考え方と、伝統を頑固に守る英国気質がこの辺にも現れているのではないでしょうか。
この頑固さがボクは好きだったりする。

とはいっても場合によっては便利なものを選ぶこともありますから、ファジーなんです。たとえば英国スタイルが好きだからといってもフィッシングベストは便利だから着ますけどね(笑

hanchingc3.jpg
内側から見るとつばの長さの違いが分かると思います。左のスリムなタイプの方がつばが長いです。

それにしてもハンチングは奥が深い。形もそうだが、いろんな素材や柄もたくさんあるのでついつい気になってしまう。

| Hat & Cap

プロフィール

スナフキン

Author:スナフキン





我が道を行くフライマンの独り言だと思ってお聞き流し下さい。

ページ左の「カテゴリー」で過去ログをご覧いただけます。
細分化してありますので興味あるカテゴリーを選びやすくなっています。

ブロとも申請の設定はしておりませんのでご了承願います。

釣り場情報は自然破壊に繋がりますので、一切載せておりません。

リンクフリーです。

本ブログに掲載されている画像及び内容の無断転載を禁止します。
Copyright © 2007 gounarumi.All Rights Reserved


FC2カウンター

月別アーカイブ

ブログ内検索