fc2ブログ

ウエーディングシューズ序章2007-02-17(Sat)

ボクは餌釣りから渓流釣りに入ったので、フライをやるまではウエーディングシューズなるものは履いたことがなかった。
ウエーダーも先割れが標準の時代なので、足袋型の方が慣れ親しんでいた。
ボクが沢登りをはじめた1985年頃、国産ではゴローと秀山荘がウエーディングシューズを売り出しており、ボクの知り合いでこれらを履いている人達も居た。
沢ではボクは鮎足袋を使っていた。ネオプレーン製のもので、安価で軽くて暖かくてソールはしなやかだったので丸い石に乗ってもフリクションが良かった。
全体に柔らかいし、つま先や踵にはガードのようなものは入っていなかったが、ケガをしたことなど全くなかったのは何故だろう?
がっしりとガードされたウエーディングシューズに慣れてしまった今では、鮎足袋は頼りなく思えてしまうのだが。

ウエーディングシューズを初めて履いたのはフライをやるようになってからだ。

20070217011734.jpg
1986年頃の写真。丹沢での沢トレ(沢登りの合同練習)と山形での源流遡行。
初めて買ったウエーディングシューズは「アルティメイト」。

20070217010944.jpg
捨てずに取っておいた初代アルティメイト

沢田賢一郎さんが履いていたのでこれにしようと思ったのだが、初めて履いたシューズは重く硬く感じられた。
フェルトソールをダブルにしたものだからますます重くなり、まるで鉄下駄のようだ。フリクションも悪いのだが、数回渓流で使ううちに慣れてしまった。
フェルトソールの一番減る部分はつま先で次が踵。春から秋まで釣行日数は50~60日位は履いていたと思う。当初は1足でシーズンをまかなっていたので、シーズン中に3~4回位張り替えたように思う。

フェルトソールは1枚目のつま先部分が元フェルトまで減ってきたら、古い方を剥いで新しいフェルトを元フェルトの上に張り替える。
新しいフェルトを張る前に土踏まず以外の前側と踵に減り止めのステンレスの小さい釘を内側から打っておく。
気休めかもしれないが、多少は減るのが遅くなるようだ。
フェルトの接着にはコニシボンドの「G17」という昔からある黄色いボンドを使っています。
接着方法を間違わなければ剥がれることはなくボクには一番使いやすい。

張り合わされたフェルト同士を元フェルトから剥ぐのは、ゴムの靴底から剥ぐよりも比較的容易なので張り替えは簡単だった。しかしもっと良い方法はないかと考え、減りやすいシューズのつま先側半分と土踏まずの部分を切り離して張ることを思いついた。そうすればつま先側だけ張り替えれば良いことになる。これは正解だった。
土踏まずとの境目は屈伸する部分なので途中から剥がれるような気がして心配もしたが、剥がれる前にフェルトが減ってしまうのでまったく問題なかった。

フェルトの減り以外にも靴紐の消耗が激しかった。
登山用の丈夫な物を使っても2ヶ月も経つと切れてしまった。
この頃のアルティメイトを履いている人は皆同じ悩みを抱えていた。
遡行中に岩に触れて傷つくことも多いとは思うが、紐を通す穴が錆びやすいのが原因のようだ。その後のつま先がガードされているモデルは切れにくくなったように思う。
ケチって安物の靴紐にすると数回で切れてしまうので、登山用品店で太い物を買うようにしたほうが倍以上は保ちが良い。
ボクのベストの中には2本くらい靴紐の予備が入っている。
今までに何度も予備に助けられた事がある。

1シーズン使うといくら丈夫なアルティメイトとはいえ、さすがにアッパー部分が痛んでくる。
ボクの場合は安全な場所では川を歩くときに足許はあまり見ないで歩くのだが、靴のつま先がアンテナとして活躍しているのか、頻繁にぶつけて歩くためつま先部分が削れてくる。
2シーズン使ったところで、初代アルティメイトは両足ともつま先の木型が削れ、アッパーのつま先部分も穴が開きそうな程すり切れた。

20070217011005.jpg


つま先部分と踵部分の木型にはアクアシールで糸切れを防止した。また、擦れたつま先には革で当てをしたがすぐに剥がれてしまうので、G17ボンドで厚塗りして対応した。
また、靴の内側部分の縫い合わせも切れてめくれてしまった。

20070217011020.jpg


痛みが出てくると渓流での使用が心配なため、3シーズン目は本流用に活躍してもらうこととし、減ったフェルトソールの上からスパイク付きフェルトソールを張って使った。
かなりいい加減に張っているのだが不思議と剥がれないものだね。
しかし泥のぬかるみにはまったときに、足を泥から抜こうとしたのが原因で右足シューズのアッパーと木型の縫い糸が切れて剥がれてしまい、4年間のおつとめを終えた。

20070217011034.jpg


この剥がれが無ければもう少し使えそうなんだけどなー。残念。
でもかなり長持ちしたと思う。
ここまで履くととても愛着があり、捨てるのもどうかと思い記念に飾ってある。
捨てずにとっておいたおかげで今回は写真が撮れた。こんなところでまた役に立つとは思いもよらなかったなー。

| Wading Shoes

プロフィール

スナフキン

Author:スナフキン





我が道を行くフライマンの独り言だと思ってお聞き流し下さい。

ページ左の「カテゴリー」で過去ログをご覧いただけます。
細分化してありますので興味あるカテゴリーを選びやすくなっています。

ブロとも申請の設定はしておりませんのでご了承願います。

釣り場情報は自然破壊に繋がりますので、一切載せておりません。

リンクフリーです。

本ブログに掲載されている画像及び内容の無断転載を禁止します。
Copyright © 2007 go.narumi.All Rights Reserved

FC2カウンター

月別アーカイブ

ブログ内検索