Prince9'1"#5

GENIUS RODで昨年限定発売したプリンスが先日我が家に届きました。
昨年秋にこの竿を半日ほど釣りに使う機会がありまして、その日のうちに注文を入れました。
その時は#4ラインでドライフライの釣りをしてみたのですが、何と言いますか感触が忘れられないんです。
渓流のドライフライでは今まで7ft台のロッドがメインでしたので、この様な9ftもあるバンブーロッドをドライフライに使うなんて思ってもみなかったことです。
昨年はフランク・ソーヤーのペゾンモデルであるソーヤーニンフmk1をドライフライの釣りに使ってみたこともありましたが、スローのロングロッドで釣るには条件を選びます。テンポよく釣り上がる山岳渓流には向いていませんが、開けた単調な流れを釣るなら独特の雰囲気があり捨てがたいものです。
ジーニアス プリンスはペゾンのソーヤーニンフmk1を意識して作ったモデルです。グリップ部分が外れる変則3ピースで、ガイドラッピングもあえてそっくりに仕上げるところなど遊び心満載です。
アクションは9.1ftもあるのに振り抜けが良く、バット部分、特にグリップの付け根がしっかりしているのでロングキャストをした場合などロッドに負荷が掛かっても堪えてくれるところが頼もしく、かなり良いフィーリングです。
本来ならウエットやニンフに向いているロッドですが、振り抜けの良さと軽さはドライフライの釣りにもまったく問題なく使えそうです。
バンブーのロングロッドは通常、スローアクションになりますので普通にキャストすれば広めのループが生まれやすいのですが、プリンスはタイトループも作りやすいのが特筆です。
スローアクションですが、ループコントロールし易いロッドだと感じました。

実際に昨年秋にドライフライで使ったときは、20yd先の対岸から水面に向かって張り出した枝の下の奧へサイドキャストでフライを入れるにもコントロール良く、快心のプレゼンテーションが出来ました。
スロースピードラインがトルクフルに伸びていく感触は病み付きになります。
このロッドにはLF/LLと記入されていますが、これはシャルル・リッツの言うところの「ロングフレックスロングリフト」の事で、曲がる部分が長いほどパワーを溜め込むため、長いラインも持ち上げられるという事です。
プリンスを振ってみると、軽くゆっくりとロッドを前後させるだけでベリーの張ったスローラインが伸びていきます。LF/LLが活かされている証拠です。
頭上が開けた渓流であればロッドの長さを利用して、高い位置から下へ向かってのソフトプレゼンテーションが有利です。このロッドは「釣れるプレゼンテーション」が非常にやりやすいと感じ、今からシーズンが待ち遠しいです。もちろんウエットとニンフにも活躍してくれること間違いなしです。
限定発売とのことで完売しちゃいましたが、つるやさんのクラフト展で1本だけ販売予定があるようですよ。詳しくはGENIUSさんのblogにて。
FlyFisher3月号

皆さん買われましたか?フライフィッシャー3月号。
当blogに来る人たちなら既に購入しているかもしれませんが、なんと沢田さんが巻頭特集で載ってます。
インタビュー形式で、沢田さんの重みのある言葉が随所に書かれてあります。
もちろん、皆さん気になるハイスピードハイラインの事についても語られていますよ。
沢田さんの記事は、沢田さんの事を知らないフライフィッシャーマンが読んでどう感じるのでしょうね。
「昔はそーだったんだな~」っていう程度では勿体ないですよね~。
沢田さんの提唱する技術は実戦にとても有利な釣法なんですよ!
でも技術を習得するのは難しいですが。
沢田さんもおっしゃっていますが、難しいからフライフィシングは楽しいんです。
また、P.104の森田清氏のキャスティングも実戦向きのキャスティングですね!。リストの使い方の重要性を説いています。
最近はこういった沢田さんや森田さんのような、釣りに優位なキャスティングを解説してくれる(実戦で有利なキャスティングという事ですよ。飛距離だけじゃダメ、ループが綺麗なだけじゃダメ)釣りの本が無いナーと思っていたら、ナ・ナ・ナント、天下のフライフィッシャーさんがヤッてくれたじゃないですか!。今後に期待大ですねー!!この方向なら応援しちゃいまーっす!!!
できればこの際、沢田さんやフライスペースカイトの平岩さん、ジーニアスロッドの新藤さんを採り上げてもらい、ハイスピードハイラインについての特集を組んで貰えるよう望みます。
ご賛同の方々、フライフィッシャーを買ってアンケートで要望をしていただければ実現できます!!!!!
ハイスピードハイライン派の皆様、さぁみんなでレッツ・GO!
こう言っちゃ何ですが最近のフライ関係の本は、キャスティングに関しては釣りを無視したキャスティング理論ばかり。広場で綺麗なタイトループを投げられても、実釣で活用できているのでしょうか。
綺麗なタイトループを目指している人、飛距離に拘っている人、練習熱心な方ほどキャスティングが上手な人は多いでしょう。こういう人ほど釣りから離れたキャスティングになっている傾向が多いように思います。
釣りの為のキャスティングを今一度考える時期が来たのではないですか?
ハイスピードハイラインに対して今まで興味の無かった多くのフライフィッシャーマンに、今回の記事を是非読んで頂きたいものです。
そしてもっとハイスピードハイラインキャスティングについて興味をもってもらいたいものです。
あけましておめでとうございます