09.9.26~27釣行

桂化木。いわゆる木の化石。これが川岸を形成している流れが岩手にはある。
いよいよ渓流釣りも大詰め。
釣果を気にするよりも、渓で竿を振れることだけで満足すべき時期になってしまった。
数年来訪れていない渓流を巡る釣り旅にすることにした。

目的の川へ行く前に気になって寄り道をしてみた里川。
盛期ならあまり寄り道はしない方なのだが、心のゆとりがあればこそ。
道路から覗いたプールには良い型のヤマメが群れていた。
もちろん竿を出してみたが、釣れたのは15cmヤマメ。

第一の目的地へ入る。
柔らかい秋の日差しが木漏れ日から差し込む。

すぐに釣れたのは錆びたヤマメ。
こんなのが数匹釣れた。

この時期にしては珍しくコンディションの良いヤマメ。
この1匹で嬉しい。
午後は大物狙いで本流域へ移動。
春先ならサクラマスをやるようなポイントで一発狙いを目論む。
赤とんぼのような6番のスピナーを2Xリーダーに結んで釣り上がる。
瀬頭まで行ってからウエットで釣り下ったが、小物のアタリが何度かあっただけで待望の大物はHitせず。
その後イブニング狙いで隣の水系へ30分ほど掛けて移動。
プールには大物が見えていたが、何をやっても相手にしてくれず惨敗。
おそらくは毎日のように攻められているのだろう。
夜にHANDOSOME BOYオーナーのCさんとTさんに連絡を取り、明日の最終釣行で合流することになった。

まるで北海道を思わせるような自然河川。
この川には30年近く前に叔父に連れて来られた。
その当時から何度か訪れてはいたが、あらためてこの川の素晴らしさを認識できたのは、一昨年に行った北海道の経験があるからなのだろう。

小さいニジマスが#14のBWOスピナーで釣れた。
ヤマメもほとんどがこのサイズ。

朝はTさんと一緒に入る。

朝日を浴びながらのTさんのキャスト。
広い流れにはたくさんのポイントがあり、テンポよく釣りをしないと距離が稼げない。
長い瀬が続いたり、奥行きのあるプールがあり、キャスティングし放題のフライマン垂涎の渓流か。
釣果は15cmほどのヤマメしか釣れなかったが、キャスティングすることがとにかく楽しい渓流。
11時過ぎまでやって、上流域を釣っているCさんの元へ向かうことにする。
林道が川と離れたりくっついたりするものだから、Cさんを見つけるのに一苦労。
お昼過ぎにやっと発見。

CさんにはTALISMAN SuperSeven7'7"#4/5を先日から貸し出し中で、この日もSuperSevenを使用。
釣果は僕らと同じく小ヤマメのオンパレードだったらしい。

枝の張りだした小渓流の中を、自由自在にラインを操作するCさん。
SuperSevenを気に入っていただけたようで一安心。
その後に三人で集まりティータイム。
午後は最終日ということもあり、思い思いに竿を出すことにして、それぞれに思い思いの場所へと散らばった。

9寸岩魚

ヒカリっぽいヤマメ

錆びたヤマメ
5時まで釣りをして今年の釣りは終了。
09.19~22釣行

午前中は本流の尺ヤマメ狙いに行ったが出ず。
連休ということもあり、釣り人が多い。
支流へ移動。

ヤマメ1匹の釣果。
夕方には秋田のきょんさんのオフ会に参加するため、午後からそちらへ移動。
1時間ほど早めに着いたので少しばかり釣りをする。

岩魚が1匹釣れたので、せんべい汁用にキープ。
きょんさん、たいめんさん、tomさんと久しぶりの再会。
5時頃から宴が開始。
きょんさんが採ってきたナラタケと岩魚の入った、B級グランプリの2年連続3位というB級の中のB級、八戸せんべい汁を作る。
酔いに任せ話が弾み、気が着くとたいめんさんと二人。
4号瓶の大吟醸と、4号瓶のモルトをやっつけてお開き。
翌日はRYUさんも朝から参加ということで、早起き組3人は早速出動。
飲み過ぎの二人はスロースタート。飲み過ぎてとにかく具合が悪い。
のんびりとラーメンをすすり、コーヒーを飲んで10時に出発。
初めての渓流故、地図を頼りにあっちこっち走ったあげく、目的地に着いたのは11時過ぎ。

水量は少ないが、木漏れ日の森の渓流はすがすがしい。

たいめんさんは早速岩魚を釣り上げた。
良いポイントからは何匹も釣れる。

期待に反してこのサイズしかでなかった。

昨日食べたナラタケが、ちらほらと見受けられる。

秋晴れの夕方5時に解散。
遠くの山の頂が白く見えるのは冠雪だろうか?
今日は帰宅予定だったが疲労困憊のため、途中で挫折。
今晩も車中泊して翌日も釣りをする事にした。
朝は寒さのため5時半に目を覚まし、いつもより早く行動を開始。
今日は以前から気になっていた渓へ行く予定。

稲穂も朝日を浴びて金色に輝く。
山に雲が懸かっているのが気になるが・・
地図とにらめっこしながら林道を走る。
ガイドブックによると熊が多いとか、一人で入山するのは危険だと書かれている源流部である。
一人ではちと心許ないが、林道のどんずまりまで行く。
ここから渓へ入ることにした。
道を少し進むと沢にぶつかった。
地図で確認したところ、想定していた場所と大違いで、予定よりかなり上流部まで来てしまっていたようだ。
地図よりも先に林道が通っているらしかった。現在地が確定できたので早速作戦を練る。
3km程下ると沢があるので、そこから入る方が良さそうだ。

本流までは500m程だが、等高線が詰まっているので少しばかり大変そうだ。
沢登りまがいに下降する。
本流に降り立ったのは9時頃だった。

降り立った渓流は想像していたとおりの美渓だった。
水量が少なくて残念だったが、懐のしっかりしたポイントが多く期待させる。
しかし、この連休中に入ったと思われる足跡が残っていた。
同じルートで入ったものか、下流から釣り上がってきたものか気になるところだ。

良いポイントから反応が無く、障害物の影からようやく岩魚が現れる。

500m程釣り上がってみたが、このサイズが3匹釣れたのみ。
期待できそうにないので、下流へ移動することにした。
再び下降してきた沢を登る事25分、ようやく林道へたどり着く。

木漏れ日の林の中をのんびりと車を走らせる。
11時を少し回った頃だったが、途中の開けた場所でラーメンを煮てランチにした。
普段の釣りならラーメンを煮る時間などは持たないが、今回は目標の渓を見られた事による満足感からか、はたまた、産卵時期の魚に対してガツガツした釣りをしたくない為なのだろう。
食後もロイヤルミルクティーを飲みながら午後の計画を立てる。

午後は下流部にある堰堤下をやってみた。
泡まみれの堰堤だったためウエットの方が良さそうに思い、ウエットフライの支度をして川へ降りた。
堰堤からは反応がなかったが、少し下ったところで9寸岩魚が釣れた。
その後再び移動。
前回Oさんと行った渓を通ったので、やってみることにした。
前回は餌釣り師が歩いた後だったこともあり、今一つだったが、気になる渓相だったので更に下流に入ってみた。
#12番のジャシッドでスタートしたが何度かアタックするもののシビアな感じ。
#14のワイルドキャナリーに4Xティペットにした。

すると早速ヤマメが釣れる。

岩魚も9寸が出た。

小規模の渓流でもたまに長いプールが出現する。
#14のワイルドキャナリーを15ydのプレゼンテーションで一発でフッキング。
これがフライフィッシングの醍醐味。
この一匹で満足度は100%。
2時間ほどこの沢で釣りをして5匹の釣果。
夕方は別な水系でイブニングを少ししてみることにして移動。

イブニングはウエットでやったが、ヤマメ2匹の釣果だった。
尺物は出ず。
近くの公園で車中泊。
翌朝は6時半に起床。
どんよりと曇り風もある。
川は何故か濁っていた。
上流部では雨が降ったのだろう。
今日の予定は80km程先にある川へ移動する予定。
山越えした道路脇に流れる沢が気になり覗いてみた。
かなり木が被さった流れだが期待できそうな感じがした。
少し下ると二人の餌釣り師が道路脇を歩いていた。
この辺りはいかにも岩魚の沢といった感じなので、もう少し下ってみると落差も少なくなりヤマメが好きそうな流れになってきた。
試しに竿を出すことにした。
良型も出そうな雰囲気のあるポイントを幾つか釣ってみたが、一度合わせ損なったのと、子ヤマメが何度か飛びついただけであった。
30分ほどで止め、更に下流へ移動してみると大きな堰堤が見えた。
堰堤下をドライとウエット両方で攻めてみたがアタリはなかった。
その後本命の川へ移動する。

途中の農村風景は牧歌的で、ほんの少し紅葉が始まっていた。
目的の川へ着いたのは午後1時。
川は水量が少なかった。
最初入った場所では反応が悪く、釣り荒れた感じがしたため、すぐに移動。

移動した場所では竿抜けしていたためか反応がよい。
ここはというポイントから良型のヤマメが#14ワイルドキャナリーをくわえる。

同じポイントからもう一匹。26cmのヤマメ。

こちらは色が着いている。

この日ラストの魚。10匹目を釣ったところで退渓地点に到着。
時間は4時だったが、今日はここでストップフィッシングとして、早めに帰途へ着いた。
09.9.12~13釣行

雨上がりの青空と稲穂
今週末も土日連休で泊まりがけの釣り。
各地で連日尺ヤマメが釣れていると聞こえてくる。
渓流もラストスパートなのでもう一踏ん張りしたいところ。

初日は開けた本流域で過ごす。
良さそうなポイントには釣り人が陣取っているため、竿抜けを探して移動する。

今日の初物。

婚姻色が出ているヤマメ。

こちらは黄色がかってる。
竿抜け区間でパタパタと釣れた。
午後2時頃までやったが、歩いた割に大物とは出会えず。
釣果は8寸平均で9匹。
支流に行くも、せせこましい小沢で竿を振る気にもならず、別な水系に移動する。
しかし久しぶりに行ったところ土地勘が狂い、うろうろしたあげく入渓できずにあきらめた。
この際、隣県まで行くことにした。
途中強雨が降り始め、夕方に期待していたが、もろくも期待が裏切られる。
それでも強風と雨の中30分ほどウエットを流してみるが魚信は感じることができなかった。
翌日はこの川で少し釣ることにして、近くに宿泊する。
翌日は7時前に川へ向かった。
目論んでいたポイントには既に先行者の車が停まっており、釣り仕度をしているところだった。
あきらめて下流域へ移動して、1時間程釣りをするが反応は無し。
早めに切り上げ別な川へ移動。
途中の沢が気になり、少しだけ覗いてみることにした。
数年前に何度か釣ったことがある沢だが、大雨の影響で藪が少なくなって釣りやすくなっていた。

サイズこそ7寸程しか出なかったが、1km釣って5匹。
本命の川へ移動しようとすると、またしても強雨が降り始める。
本流は濁りが入り始めており不安がよぎる。
目的の川も少し濁りが入り始めており、葉っぱが流れ始めており、しかも雨足は激しい。
何とか釣りができそうではあったが、雨足の激しさから濁りがきつくなるのも時間の問題であろうから、あきらめることにした。
昨日から行うこと全てが裏目に出ているので、どんな選択をしても大差ないであろうと楽観的に考えることにして、山越えして見ることにした。
祈るような気持ちで川をのぞき込むと、水色はやはり少しだけ色づいていたが、釣りはできそうだ。
竿が振れるだけでもありがたいと思っていると、またしても強雨が降り始める。
少し様子を見るために車を止めて休憩する。
程なくして雨は上がったので、釣り仕度をして川へと降りる。
川の状況が読めないので、ドライとウエットに使えるTALISMAN Superseven7'7"#4/5を携えた。
川へ降り立ったのは1時だった。
流れは少し濁り、ドライにするかウエットにするか迷う。
とりあえずドライで、様子を見ることにした。

幸先良く9寸岩魚が釣れる。
ひとまず安心。

ヤマメも釣れる。

魚は多くはないが、居れば反応はよい。
飽きない程度にヤマメとイワナが釣れてくる。

少し増水して流真に泡の筋ができている淵への一投目。
#10のスペックルドセッジが着水して流れ始めると同時に、大きな黒い影がフライに向かって揺らめいた。
ゆらりと体をくねらせてフライをくわえ込む。
色具合からたぶん岩魚であろうと思ったが、流真で出たのでヤマメもあり得るかと少し期待して、慎重にやりとりをする。

しばしの格闘の末、ネットに収まったのは、39cmのメス岩魚だった。

TALISMAN SuperSeven7'7"#4/5と岩魚。
ロッドの追従性が良く、大岩魚のトルクフルなファイトにも安心。

腹は白いが渓流育ちの岩魚。

先程の岩魚がでかかったので小さく感じられるが、これでも尺近い。

ここまでの釣果は10匹。
濁りがきつく感じられるようになってきた。
予定の退渓地点まで後100m程であろうが、途中のゴルジュ帯を越すのに、水中のスタンスが見えない可能性が考えられるので、無理せず引き返すことにした。
少し下ると灌木帯から上がれそうだったので、50m程を登って林道へと這い上がった。
5時前に車に到着し、この日は終了とした。
二日間で使ったフライはスペックルドセッジ#10を1本のみ。
全ての魚をこのフライで釣った。
岩魚
09.9.6釣行

トリカブトの花。もうこんな季節なんですね。
あらためて秋を感じる。
今日は北上のOさんとの釣行。
待ち合わせ時間は9時半だったが早めに着いたので、近くの川で1時間ほどウエットフライの釣りをする。

#4のクラシックスプロートに巻いたピーコッククイーンで釣れたヤマメ

Oさんと落ち合い、10時頃から川に入る。
開けた川でのびのびとラインを伸ばすのは気持ちがよい。

風があったが、快晴で暑い一日。

Oさんの釣ったイワナの口から、寄生虫ハリガネムシが20cm位出ていて驚いた。

ようやく釣れたヤマメ。

夕方の一匹。小さいイワナだけれど#10のスペックルドセッジに掛かる。
このイワナを最後に、今日は早めに川から上がった。