08.4.30タイイング
今朝もタイイングした。
昨日のランズパティキュラが納得できなかったので、今日は更に気合いを入れて巻くことにした。
パートリッジCS32とE4Bの#14に巻いた。
ハックルもインディアンコック2枚とヒーバート1枚。
ウイングはダイドブルーダンコックを使うことにした。
ビニール袋の中に抜けていた羽が#14にちょうど良いサイズだったので迷わず使うことにした。
1本巻き終え、2本目に取りかかったときに気が着いたのだが、コックネックとホワイトのヘンネックが同じ袋に入れてあった。ブルーダンのコックだけ入っているものだと勘違いしていた。
もしやと思い、あらためて巻き上がったフライを見ると案の定ヘンウイングだった。どうりで幅広で可愛い羽だと思っていた。少しショック。
2本目は間違いなくコックにして巻き終えた。コックでも幅広の素晴らしい羽である。
時間が早かったので#14のイエローサリーオリジナルも2本巻いた。

手前左がダイドブルーダンのコックウイングで、右がヘンネックのホワイト。
昨日のランズパティキュラが納得できなかったので、今日は更に気合いを入れて巻くことにした。
パートリッジCS32とE4Bの#14に巻いた。
ハックルもインディアンコック2枚とヒーバート1枚。
ウイングはダイドブルーダンコックを使うことにした。
ビニール袋の中に抜けていた羽が#14にちょうど良いサイズだったので迷わず使うことにした。
1本巻き終え、2本目に取りかかったときに気が着いたのだが、コックネックとホワイトのヘンネックが同じ袋に入れてあった。ブルーダンのコックだけ入っているものだと勘違いしていた。
もしやと思い、あらためて巻き上がったフライを見ると案の定ヘンウイングだった。どうりで幅広で可愛い羽だと思っていた。少しショック。
2本目は間違いなくコックにして巻き終えた。コックでも幅広の素晴らしい羽である。
時間が早かったので#14のイエローサリーオリジナルも2本巻いた。

手前左がダイドブルーダンのコックウイングで、右がヘンネックのホワイト。
08.4.29釣行
今朝は曇っており寒かった為、釣りは休みにしようと思っていた。
ところが9時過ぎからお日様も出て気温も上がってきた。
急遽近場へ釣りに出かけることにした。
最近は渓流ばかりだったので、たまには本流のダウンクロスの釣りをする。
SFメジャーを使うことにした。
2Xのリーダーにピーコッククイーン#4と#8シルバーマーチブラウンをセットした。
流れ込みを20yd程の距離をダウンアンドアクロスで釣り下る。
流芯にフライが差し掛かったときにゴンという手応えと同時に、流芯に飛沫が上がった。
しかし引き込まれる感じは無かった為、そのまま送り込んで3秒ほど経った頃だろうか。
ゴン・・ゴンと手応えがあり、ラインがリールから引き出されていった。
2度ほど下流へ下った後はリールファイトでゆっくりと寄せてくる。
銀色の魚体が一瞬確認できた。
サイズは35~40cm程だろう。流芯で食ってきたので虹鱒か、もしくはヤマメかもしれない。
フッキングはバッチリのようだったし、ロッドもメジャーなのでばらす心配は無かった。
2m程まで近づいてきていよいよ取り込みしようと思いロッドを立てたときに首を振られた。
強いテンションは掛けていなかったのだが、上流側から引っ張った為であろう、重かったロッドが急に軽くなった。「えっ、なんで?」
ラインをたぐるとフライは付いていた。
ばれたのだ。幸先良い初物だったのに残念だ。
まだ釣り始めて30分も経っていない。これからもチャンスがあるはずだと気を取り直したつもりだったが、集中力が途切れていた。
瀬の中程まで下り、場所替えをする。
その後は8カ所ほど回ったが、ただの一度もアタリはなかった。
5時半までやったが結局、魚を見ることなく竿をたたんだ。
ところが9時過ぎからお日様も出て気温も上がってきた。
急遽近場へ釣りに出かけることにした。
最近は渓流ばかりだったので、たまには本流のダウンクロスの釣りをする。
SFメジャーを使うことにした。
2Xのリーダーにピーコッククイーン#4と#8シルバーマーチブラウンをセットした。
流れ込みを20yd程の距離をダウンアンドアクロスで釣り下る。
流芯にフライが差し掛かったときにゴンという手応えと同時に、流芯に飛沫が上がった。
しかし引き込まれる感じは無かった為、そのまま送り込んで3秒ほど経った頃だろうか。
ゴン・・ゴンと手応えがあり、ラインがリールから引き出されていった。
2度ほど下流へ下った後はリールファイトでゆっくりと寄せてくる。
銀色の魚体が一瞬確認できた。
サイズは35~40cm程だろう。流芯で食ってきたので虹鱒か、もしくはヤマメかもしれない。
フッキングはバッチリのようだったし、ロッドもメジャーなのでばらす心配は無かった。
2m程まで近づいてきていよいよ取り込みしようと思いロッドを立てたときに首を振られた。
強いテンションは掛けていなかったのだが、上流側から引っ張った為であろう、重かったロッドが急に軽くなった。「えっ、なんで?」
ラインをたぐるとフライは付いていた。
ばれたのだ。幸先良い初物だったのに残念だ。
まだ釣り始めて30分も経っていない。これからもチャンスがあるはずだと気を取り直したつもりだったが、集中力が途切れていた。
瀬の中程まで下り、場所替えをする。
その後は8カ所ほど回ったが、ただの一度もアタリはなかった。
5時半までやったが結局、魚を見ることなく竿をたたんだ。
08.4.29タイイング
今朝は6時過ぎからタイイング。
ランズパティキュラを巻くことにした。
フックはパートリッジのE4B#14とCS32#13に巻いた。
ハックルはインディアンコックは使わずにヒーバートのダイドコーチマンレッドを3枚使った。
ハックルファイバーは細く、普段巻いているフライとは違い繊細な感じがする。
ウイングは貴重なコックのナチュラルブルーダンを使った。
ウイングの幅が細身なので出来上がりは今一つ。

ランズパティキュラを巻くことにした。
フックはパートリッジのE4B#14とCS32#13に巻いた。
ハックルはインディアンコックは使わずにヒーバートのダイドコーチマンレッドを3枚使った。
ハックルファイバーは細く、普段巻いているフライとは違い繊細な感じがする。
ウイングは貴重なコックのナチュラルブルーダンを使った。
ウイングの幅が細身なので出来上がりは今一つ。

08.4.28タイイング
今朝も4時半に目が覚めた。
作業途中のRODの手直しを済ませてからタイイングをする。
先日見たメイフライのイメージに合わせて巻いてみる。
ダンカラーのコックウイングにミディアムカラーのロードアイランドストーク。
ハックルはメッツのナチュラルダン2枚にヒーバートのクリームを1枚混ぜた。
テールはラスティーエッジホワイトにした。

DU2ゴールデンスピナー2本とDU3リマリックスピナー2本。共に#14フック。
作業途中のRODの手直しを済ませてからタイイングをする。
先日見たメイフライのイメージに合わせて巻いてみる。
ダンカラーのコックウイングにミディアムカラーのロードアイランドストーク。
ハックルはメッツのナチュラルダン2枚にヒーバートのクリームを1枚混ぜた。
テールはラスティーエッジホワイトにした。

DU2ゴールデンスピナー2本とDU3リマリックスピナー2本。共に#14フック。
08.4.26釣行
今日は久しぶりの土曜休み。
ウエットの達人Hさんと二年ぶりの釣行となった。
風が少し冷たいが天気に恵まれた。
10時頃から竿を出し始める。
水量は若干高めという感じだろうか。
ドライでも良さそうなので、二人ともドライフライでスタートした。
ボクはTALISMAN Superseven7'7"#4/5に4番ラインをセット。

Hさんには数日前にTALISMAN SupersevenとDanburiteを貸し出していた。今日はTALISMAN Superseven7'7"#4/5プロトタイプを使ってもらう事になった。
10時頃からメイフライのハッチが始まった。
ライズも始まり期待したのだが、セレクティブな反応に苦戦した。

初物はHさんがHitさせた。

Hさんは順調にHitさせる。
ボクの方はフライに出るもフッキングしない。#12・#14スペントバジャーから#14BWOスピナー、#14ワイルドキャナリーなど総動員。

スピナーからイエローサリーオリジナル#14に変えたところ、ボクにもようやくHit。

それからは続けざまにHit。
一端渓から上がり、車で上流部へ移動することにした。

午後の部はHさんはSFメジャーでウエットフライをする。水深のあるポイントから良型岩魚を釣り上げるHさん。

ボクはドライで今日初の岩魚。

下流部よりもドライフライを素直にくわえてくれる。

Hさんの丁寧なプレゼンテーションはさすが!

ラインにアタリが出て合わせた瞬間。

ウエットフライに出たヤマメ。
4時になると魚の反応が悪くなったため本日は納竿する。

久しぶりのHさんとの釣行であったが、あらためて勉強させられることが多かった。
丁寧なプレゼンテーションから絶妙なテンションを保ちながらのドリフトは、魚が居ればくわえないわけはないだろうと思わせる。
まさにアップストリームウエットの達人と言える。
今日も充実した一日だった。
ウエットの達人Hさんと二年ぶりの釣行となった。
風が少し冷たいが天気に恵まれた。
10時頃から竿を出し始める。
水量は若干高めという感じだろうか。
ドライでも良さそうなので、二人ともドライフライでスタートした。
ボクはTALISMAN Superseven7'7"#4/5に4番ラインをセット。

Hさんには数日前にTALISMAN SupersevenとDanburiteを貸し出していた。今日はTALISMAN Superseven7'7"#4/5プロトタイプを使ってもらう事になった。
10時頃からメイフライのハッチが始まった。
ライズも始まり期待したのだが、セレクティブな反応に苦戦した。

初物はHさんがHitさせた。

Hさんは順調にHitさせる。
ボクの方はフライに出るもフッキングしない。#12・#14スペントバジャーから#14BWOスピナー、#14ワイルドキャナリーなど総動員。

スピナーからイエローサリーオリジナル#14に変えたところ、ボクにもようやくHit。

それからは続けざまにHit。
一端渓から上がり、車で上流部へ移動することにした。

午後の部はHさんはSFメジャーでウエットフライをする。水深のあるポイントから良型岩魚を釣り上げるHさん。

ボクはドライで今日初の岩魚。

下流部よりもドライフライを素直にくわえてくれる。

Hさんの丁寧なプレゼンテーションはさすが!

ラインにアタリが出て合わせた瞬間。

ウエットフライに出たヤマメ。
4時になると魚の反応が悪くなったため本日は納竿する。

久しぶりのHさんとの釣行であったが、あらためて勉強させられることが多かった。
丁寧なプレゼンテーションから絶妙なテンションを保ちながらのドリフトは、魚が居ればくわえないわけはないだろうと思わせる。
まさにアップストリームウエットの達人と言える。
今日も充実した一日だった。
08.4.24タイイング
08.4.20釣行
金曜に雨が降ったため、渓の状況がどうなっているか判断するのが難しい。
雪代終盤の渓も多いようだが、雨が降ればすぐに大増水になる。
各地の雨量と河川の水位をくまなくチェックして、今日の渓に目星を付ける。
今までの経験と勘が頼りである。

林道は残雪が残っている。恐る恐る慎重に通過する。目的の渓は高めの水位であったが、充分釣りができる状態だった。
天気も良く絶好の釣り日和となりそうだ。
今日も迷わずTALISMAN Superseven7’7”#4/5に#5ラインをセットする。
ベストのバックポケットには4番のリールも準備した。
今日も昼頃からがベストになるだろう事は予測できる。
それまではできるだけのんびりと釣り上がることにした方が良さそうに思えた。
最初のアタリは思った通り、11時近くになった頃だった。

リードフライの#12ゴードンをくわえたヤマメ
それからは反応が良くなった。
アップストリームで淵の流れ込みから瀬脇をトレースするようにラインを置くと、流芯へとラインが引っ張られる。
ラインに生命が宿ったかのように動くのを見ると「これぞアップストリームウエットの醍醐味」と思わずにはいられない。
すかさず合わせると確かな手応えが伝わってきた。

TALISMAN Superseven7’7”#4/5/リードフライのゴードン#12

リードフライのゴードン#12が魚の口元にしっかりとフッキング
天気も良く、広い淵などはドライフライを投げたい気持ちになる。
でももう少しすればドライフライ三昧になるのだから、今時期はウエットの釣りを楽しみたいというのが本音だ。

ドロッパーの#8ロイヤルコーチマンが口の中に仕舞われている

TALISMAN Superseven7’7”#4/5/ドロッパー#8ロイヤルコーチマン
2時頃から反応が悪くなり一端退渓した。
その後は下流域へ移動し、水深のあるポイントを重点的に釣りをした。
しかし何度かフライに反応した魚を見ただけだった。
4時を過ぎると少しひんやりとしてきた為、潔く納竿することにした。
雪代終盤の渓も多いようだが、雨が降ればすぐに大増水になる。
各地の雨量と河川の水位をくまなくチェックして、今日の渓に目星を付ける。
今までの経験と勘が頼りである。

林道は残雪が残っている。恐る恐る慎重に通過する。目的の渓は高めの水位であったが、充分釣りができる状態だった。
天気も良く絶好の釣り日和となりそうだ。
今日も迷わずTALISMAN Superseven7’7”#4/5に#5ラインをセットする。
ベストのバックポケットには4番のリールも準備した。
今日も昼頃からがベストになるだろう事は予測できる。
それまではできるだけのんびりと釣り上がることにした方が良さそうに思えた。
最初のアタリは思った通り、11時近くになった頃だった。

リードフライの#12ゴードンをくわえたヤマメ
それからは反応が良くなった。
アップストリームで淵の流れ込みから瀬脇をトレースするようにラインを置くと、流芯へとラインが引っ張られる。
ラインに生命が宿ったかのように動くのを見ると「これぞアップストリームウエットの醍醐味」と思わずにはいられない。
すかさず合わせると確かな手応えが伝わってきた。

TALISMAN Superseven7’7”#4/5/リードフライのゴードン#12

リードフライのゴードン#12が魚の口元にしっかりとフッキング
天気も良く、広い淵などはドライフライを投げたい気持ちになる。
でももう少しすればドライフライ三昧になるのだから、今時期はウエットの釣りを楽しみたいというのが本音だ。

ドロッパーの#8ロイヤルコーチマンが口の中に仕舞われている

TALISMAN Superseven7’7”#4/5/ドロッパー#8ロイヤルコーチマン
2時頃から反応が悪くなり一端退渓した。
その後は下流域へ移動し、水深のあるポイントを重点的に釣りをした。
しかし何度かフライに反応した魚を見ただけだった。
4時を過ぎると少しひんやりとしてきた為、潔く納竿することにした。
ヤマメ
08.4.20タイイング

TD2サマースプロートに巻いたシルバーマーチブラウン
今朝は5時前に目が覚めた。
今日は釣りに行く予定だが、出かけるには少し早いのでフライを巻くことにした。
シルバーマーチブラウンのストックが無くなっていたので、今日はシルバーマーチブラウンをタイイングした。
#10#12をそれぞれ2本づつ巻いた。
急いで巻いたので今一つの出来だが、無いよりはまし。
それでは行ってきます。
08.4.19タイイング
今日も朝からタイイングー
5月の羽虫にマッチングー
魚はばっさりフッキングー
これで連休ばっちグー

DD1シルバーメイ#14にスペントバジャー2本とDU1ブラックテレストリアル#12にイエローサリーオリジナルを1本巻いた。
#14のスピナーはホント可愛いですね。
DD1はパートリッジのフックよりも軽いので比較的薄めに巻いてあります。
それでもハックルはメッツを2枚と3枚で巻いてます。
今日は雨降り。
これから仕事です。
5月の羽虫にマッチングー
魚はばっさりフッキングー
これで連休ばっちグー

DD1シルバーメイ#14にスペントバジャー2本とDU1ブラックテレストリアル#12にイエローサリーオリジナルを1本巻いた。
#14のスピナーはホント可愛いですね。
DD1はパートリッジのフックよりも軽いので比較的薄めに巻いてあります。
それでもハックルはメッツを2枚と3枚で巻いてます。
今日は雨降り。
これから仕事です。
メモリアル
08.4.17タイイング
今朝はナマズに叩き起こされた。
5時前に目が覚めたので、これはフライを巻けということなのだろう。

スペントバジャー#12
SF2に2本とDU1シルバーメイ1本に巻いた。
5時20分に巻き始め、3本巻き終わったのは6時40分。
ハックルは控えめに4枚です。
SF2はインドコック2枚とメッツ2枚。
DD1はインド1枚とメッツ3枚。
5時前に目が覚めたので、これはフライを巻けということなのだろう。

スペントバジャー#12
SF2に2本とDU1シルバーメイ1本に巻いた。
5時20分に巻き始め、3本巻き終わったのは6時40分。
ハックルは控えめに4枚です。
SF2はインドコック2枚とメッツ2枚。
DD1はインド1枚とメッツ3枚。
08.4.16タイイング
今日は朝からタイイングー。
6時から6時50分まででイエローサリーオリジナル#12を三本。

メッツを2本とホワイティングを2本の計4本を巻いてある。

最近のハイブリッドコックネックはストークが長すぎ。こんなに余っちゃうと勿体ない気がするんですがどうにもなりません。
6時から6時50分まででイエローサリーオリジナル#12を三本。

メッツを2本とホワイティングを2本の計4本を巻いてある。

最近のハイブリッドコックネックはストークが長すぎ。こんなに余っちゃうと勿体ない気がするんですがどうにもなりません。
001
08.4.13釣行

久しぶりに峠を越えると水芭蕉が目に付いた。気が着いたらもうこんな時期になっていたんだ。ようやく季節を実感した。
今日は秋田のきょんさんとの釣行である。
きょんさんは「きょんのサボリ~なフライフィッシング・・」というBlogを開設している。
ボクの師匠である池田浩悦氏と昨年秋から交流があり、その頃から急にキャスティングに目覚めたようで、毎日のように一生懸命キャス練をしてきた方である。
つい先日きょんさんとお電話でお話しする機会に恵まれ、フライフィシングに対しての一生懸命さを感じた。
急ではあったが日曜日の釣行をボクの方からお誘いしたのがきっかけで今回の釣行が実現した。
珍しく前夜は興奮して、遠足前の子供のように寝付けなかった。
朝も予定より早く目が覚め、きょんさんの為にドライフライを3本巻いた。
時期的に大きさは控えめに、イエローサリーの#12を2本と#14を1本巻いた。
コンビニで待ち合わせをしていたのだが、きょんさんの車はすぐに判った。
初対面はお互い緊張する。手短に挨拶をして、目的地へ移動する。
目指していた渓は雪代の濁りは既になく、増水はしていたものの充分釣りができそうでホッとした。
駐車スペースであらためてご挨拶をし、釣りの話をしながら釣り仕度を始めた。
以前にTALISMAN RODを振りたいという事であったので、今日は使ってもらおうと思っていた。
車の横でひとまず振ってもらうことにした。
きょんさんのキャスティングを見るのは始めてのことで、昨年初冬からのキャス練の成果が秘かに楽しみであった。
始めてのバンブーロッドと言うことでしたが一振りしたところで、問題なく振れるということが判った。
テーリングもなく、一生懸命練習してきた成果が感じ取れた。
最初は折ることを心配しているようで遠慮していたようだが、ボクの強い要望でAngelite7’1”#4を実釣に使っていただくことを了承していただけた。
ボクはTALISMAN Superseven7’7”#4/5でウエットフライの釣りをすることにした。
渓に降りるとドライフライにはちょっと厳しい水量である。
今日は天気も良く気温も高くなる予報なので、昼頃にはドライも可能性がありそうだ。
ドライフライのきょんさんに先行してもらい、ボクはウエットでその後を釣っていくことにした。
始めての方だと、その方の技量が全く判らない。川慣れしているかとか、釣行ペースがどうかとか、脚力がどうなのか全く判らない。
この日は渓を遡行するにも水圧が結構強く、目的の退渓点までたどり着くか心配になるくらいだった。
最初のポイントを前にきょんさんがどんな釣りをするのかを拝見する。
離れたポイントからキャスティングを行ったきょんさんを見て、以前からなのかキャス練の成果なのか気になったので聞いてみた。

やはりキャス練の成果のおかげで、去年よりも離れて釣りができるとおっしゃっていた。
釣行のペースも遅いわけでもなく、川を歩くのも心配入らないような足取りで安心した。
この調子なら目的地まで釣り上がることは問題なさそうだ。
ボクはウエットフライで流れの緩い場所を中心に攻めていくが、思ったよりも反応が悪い。
あまりに反応が悪いので、途中できょんさんと入れ替わりボクが先行させてもらうことにした。
瀬脇では何度かヤマメがフライを追うのが見えたが、フライをくわえるまでには至らない。
ドライ向きのポイントはきょんさんにお任せすることにして、なんとか一匹を釣って欲しかった。
きょんさんはフライ歴3年目。今まで自己流でやってきたとのことだが、メンディングを駆使しナチュラルに流すのがなかなか上手だ。正直、自己流でここまでできるようになったという事に驚いた。
キャス練の熱の入れようから想像するに、フライフィッシングに対してかなりの情熱を持っているからこそここまでできるようになったのだろう。
ここでちょっときょんさんの竿をお借りして、ボクの攻め方を解説させてもらった。
メンディング無しでもナチュラルに流すコツを説明させてもらったのだが、何度も同じ流れにプレゼンテーションをしていたためだろう、ヤマメがライズを始めた。
きょんさんにその魚を釣ってもらうことにして竿をお返しした。
一投目にヤマメは反応し、バッチシのタイミングでアワセが決まった。

Angeliteで今日の初ヤマメをGet!
これで肩の荷が下りた。きょんさんとがっちり握手をし、共に釣果を喜んだ。
自社のRODで魚を釣りあげてもらうことはボクにとって、とても嬉しい事だ。
その後は気温の上昇からか魚にスイッチが入ったようで、急に反応が良くなった。

メイフライも目に付くようになった。
その後はきょんさんと交互に交代しながら釣り上がる。
きょんさんのドライにも反応する魚が多くなった。
気になった場所で、きょんさんから竿を借り、ドライフライをさせてもらったところ、魚がフライに飛びついた。この魚は残念ながらフッキングしなかった。流れを挟んだ別のポイントを狙ったところ、#12のイエローサリーにヤマメが掛かった。
ボクもドライに変えようか迷ったが、今日はウエットで過ごすことにした。
ドライでできないようなポイントを狙う。石のえぐれにフライを送り込むと頻繁にアタリがでるようになった。

ドロッパーのロイヤルコーチマン#8に出たヤマメ
退渓点付近の淵の巻き返しでは、リールの逆転音を響かせる程元気なヤマメがHit。すぐ上流にいたきょんさんを呼んでいるうちに外れてしまった。8寸以上はある今日一番のサイズだったのが悔やまれる。
退渓点には2時に着いた。
ここで昼飯を食べることにした。
昼飯を食べながら今日の感想を聞いてみたり、いろんな話をした。
食後に目の前のプールでちょっとだけ実釣キャス練。

15yd程だが、テーリングすることもなく綺麗なプレゼンテーションを行っていた。キャスティング練習の成果であろう。
林道を歩いて車に戻ると3時だった。時間が早いためもう少し釣りをすることにした。
下流をやることにしたのでウエットフライをお勧めしてみたが、きょんさんはドライフライが楽しいらしく、そのままAngeliteを使ってもらう。

川に降りてすぐにヤマメをHit。
ボクもSuperseven7’7”でドライフライをすることにした。
4Xのリーダーに#14のイエローサリーを結んだ。
ウエットフライよりもキャスティングテクニックが発揮できるので楽しい。
まさに水を得た魚の気分である。

ドライでの本日2匹目。
一時間ほどで退渓点に着き、今日の釣りは終了した。
今日はウエットで2匹、ドライで2匹の釣果であった。
きょんさんはドライで4匹。
きょんさんはサワダロッドも振ってみたいとの事だったので、ACハイランダー、ARインベンションも持参してきた。
車の横で竿を並べてプチキャスティング練習が始まった。
もう一度TALISMAN RODも出し、ついでにGENIUS ハンサムボーイも試し振りしてもらった。
キャスティング練習の成果なのだろう、どのロッドでも綺麗なループが生まれる。
なんだかんだと1時間以上も竿を振っていた。
気が着くと6時半近くになっており、名残惜しかったが再開を約束して帰途につくことにした。
あっという間の一日だった。
きょんさんのおかげで自分の置かれている立場を認識できました。
師匠達に恥をかかせぬよう、もっともっと自分自身を磨かねばと思う今日この頃です。
きょんさんには本当に感謝感謝です。ありがとうございました。

山女魚
Mind Caster
フライキャスティングは奥が深い。
ボクの場合キャスティングが頭から離れたことは一日もないだろう。
竿を持たずしても、車で移動中やら、寝る前やら、暇があればいろいろとイメージしている。
さしずめマインドアングラーならぬマインドキャスターだ。
キャスティングのビデオや本を見ても、解説はしてあるが、感覚的なところについてはなかなか伝わってこない。
キャスティングの動作では力の入れ方、タイミング、筋肉の動かし方など様々な一連の動作が重要だ。映像では間違って理解してしまうこともあり得る。
文章でも口頭でも正しく理解してもらうように説明するには限界がある。
だから同じ動作を説明するのに、人によって表現方法や説明の仕方が違うことがある。
ボクもキャスティングを始めたばかりの時に、この状態に直面した。
どちらが正しいのか戸惑ってしまいがちである。
今となっては、あの時何を言わんとしていたのか判ることも多い。結果的にはどちらも正しかったりするのだが、それが判るにはある程度のレベルにならないと判らないことも多い。
一般的な技術の方であれば、説明された事と全く同じ動作を行うことは非常に困難である。微妙なズレで全くダメなキャスティングになってしまうことも多い。
キャスティングは、体の動かし方を頭で覚えても、体がその通り動かせるかというと、そうは行かないものである。
ボクは秋田の池田浩悦氏からキャスティングを習ったのだが、池田さんの教え方は、「まず体に覚えさせる」練習方法であった。
もちろん竿の正しい動作も説明してくれるが、必要最小限であった。
そのほうが難しく考えないでキャスティングできる。
理屈は抜きでも、手っ取り早くキャスティングの動作を覚えることができるのだ。
それから理論を当てはめてみても遅くはない。
そのほうがずっと早く、正しい動作の基本と理論共に理解できるはずだ。
昨年から池田さんの元でキャスティングに励んでいる方が二人いる。
上達の進歩は著しいようだ。
おそらくは自己流でやってきた人よりも、ロッドの曲げ方を体得しているはずだ。
軽い番手のロッドでの練習や楽に振っているキャスティング練習では、そこまで到達することは出来ないだろう。
キャスティング練習は、あくまでも練習であるべきなので、釣りでは実際に必要としないところまで行うこともある。
野球選手が重いマスコットバットを振ったり、剣士が竹刀の千本振りをやったりするのと同じことである。
そういったことをすると見えてくるものがきっとあるはずだ。
千本振る必要は無いかもしれないが、せめて100本くらいは振れるように頑張ってみると、疲れ切って腕に力が入らない状態でもラインを延ばせることがわかるはずだ。
竿の曲げ方が判ると、力は余り必要としないでキャスティングができるようになる。
ダッシュで振る練習は、パワーゾーンを小さくできるようになる。
頭で考えて、パワーゾーンを小さくしようと思っても同じレベルに到達するには時間が掛かるだろう。もしかすると問題なく出来ていると錯覚したままになって終わるかもしれない。
やみくもに力任せで振ると変な癖が着くとおっしゃる方もおりますが、仮についたとしても、キャスティングに重要なポイントは身につけているはずです。
キャスティングの練習方法については様々なやり方があるでしょう。
私がやってきたような練習方法は一般的ではないかもしれませんが、キャスティングの正しい基本動作を覚えるためにこのような練習方法もあるということです。
基本が判り、筋力が着けば、ライン番手の違いやロッドアクションによる違いがあっても、竿の曲げ方に合わせた体の使い方も調整できるようになってきます。
低番手のスローアクションと高番手のファストアクションを全て同じ動作で行おうとすると窮屈だったり、スムーズでなかったりしてきます。
実は、体の動かし方に固定観念を持つ方の落とし穴なのです。
体の使い方を変えた方が、より理想的なロッドの曲げ方を行うことが出来る場合もあります。
より無駄のない正確な竿の曲げ方を行うために、どのように体を動かすかが重要になるのです。
基本動作を覚え、キャスティングに必要な筋力が着けば、釣りで困るようなことは少なくなるでしょう。
あくまでも練習は釣りのためです。自分の限界を高めておいて損はしないはずです。
フライマンらしくあるためにキャスティングは避けて通れません。
ラインを自由に伸ばして釣りができればフライマンとして本望でしょう。
ボクの場合キャスティングが頭から離れたことは一日もないだろう。
竿を持たずしても、車で移動中やら、寝る前やら、暇があればいろいろとイメージしている。
さしずめマインドアングラーならぬマインドキャスターだ。
キャスティングのビデオや本を見ても、解説はしてあるが、感覚的なところについてはなかなか伝わってこない。
キャスティングの動作では力の入れ方、タイミング、筋肉の動かし方など様々な一連の動作が重要だ。映像では間違って理解してしまうこともあり得る。
文章でも口頭でも正しく理解してもらうように説明するには限界がある。
だから同じ動作を説明するのに、人によって表現方法や説明の仕方が違うことがある。
ボクもキャスティングを始めたばかりの時に、この状態に直面した。
どちらが正しいのか戸惑ってしまいがちである。
今となっては、あの時何を言わんとしていたのか判ることも多い。結果的にはどちらも正しかったりするのだが、それが判るにはある程度のレベルにならないと判らないことも多い。
一般的な技術の方であれば、説明された事と全く同じ動作を行うことは非常に困難である。微妙なズレで全くダメなキャスティングになってしまうことも多い。
キャスティングは、体の動かし方を頭で覚えても、体がその通り動かせるかというと、そうは行かないものである。
ボクは秋田の池田浩悦氏からキャスティングを習ったのだが、池田さんの教え方は、「まず体に覚えさせる」練習方法であった。
もちろん竿の正しい動作も説明してくれるが、必要最小限であった。
そのほうが難しく考えないでキャスティングできる。
理屈は抜きでも、手っ取り早くキャスティングの動作を覚えることができるのだ。
それから理論を当てはめてみても遅くはない。
そのほうがずっと早く、正しい動作の基本と理論共に理解できるはずだ。
昨年から池田さんの元でキャスティングに励んでいる方が二人いる。
上達の進歩は著しいようだ。
おそらくは自己流でやってきた人よりも、ロッドの曲げ方を体得しているはずだ。
軽い番手のロッドでの練習や楽に振っているキャスティング練習では、そこまで到達することは出来ないだろう。
キャスティング練習は、あくまでも練習であるべきなので、釣りでは実際に必要としないところまで行うこともある。
野球選手が重いマスコットバットを振ったり、剣士が竹刀の千本振りをやったりするのと同じことである。
そういったことをすると見えてくるものがきっとあるはずだ。
千本振る必要は無いかもしれないが、せめて100本くらいは振れるように頑張ってみると、疲れ切って腕に力が入らない状態でもラインを延ばせることがわかるはずだ。
竿の曲げ方が判ると、力は余り必要としないでキャスティングができるようになる。
ダッシュで振る練習は、パワーゾーンを小さくできるようになる。
頭で考えて、パワーゾーンを小さくしようと思っても同じレベルに到達するには時間が掛かるだろう。もしかすると問題なく出来ていると錯覚したままになって終わるかもしれない。
やみくもに力任せで振ると変な癖が着くとおっしゃる方もおりますが、仮についたとしても、キャスティングに重要なポイントは身につけているはずです。
キャスティングの練習方法については様々なやり方があるでしょう。
私がやってきたような練習方法は一般的ではないかもしれませんが、キャスティングの正しい基本動作を覚えるためにこのような練習方法もあるということです。
基本が判り、筋力が着けば、ライン番手の違いやロッドアクションによる違いがあっても、竿の曲げ方に合わせた体の使い方も調整できるようになってきます。
低番手のスローアクションと高番手のファストアクションを全て同じ動作で行おうとすると窮屈だったり、スムーズでなかったりしてきます。
実は、体の動かし方に固定観念を持つ方の落とし穴なのです。
体の使い方を変えた方が、より理想的なロッドの曲げ方を行うことが出来る場合もあります。
より無駄のない正確な竿の曲げ方を行うために、どのように体を動かすかが重要になるのです。
基本動作を覚え、キャスティングに必要な筋力が着けば、釣りで困るようなことは少なくなるでしょう。
あくまでも練習は釣りのためです。自分の限界を高めておいて損はしないはずです。
フライマンらしくあるためにキャスティングは避けて通れません。
ラインを自由に伸ばして釣りができればフライマンとして本望でしょう。
ヤマメ
08.4.6釣行
今日は少しだけダブルハンドを振ることにして、ランドロックを車に積んだ。
始めての川なのだが、目星を付けた場所を見て回ることにした。
雪代らしい増水は既に無く、ちょっと期待はずれだった。
ポイントを見るつもりでランドロックを振る。
バックが無いのでシューティングスペイで釣り下る。
下手なスペイでも対岸まで届くので、運が良ければ何かがHitするかもと淡い期待で竿を振り続けた。
しかし残念ながら唯の一度もアタリはなく、11時を回った。
ここで渓流に移動することにした。

気温は15度くらいありそうな晴天である。
今日は上流域を探釣してみることにした。
この渓には3~4年前に訪れたのが最後だったと記憶している。
上流域に春早い時期に訪れるのは始めてだが、大物との出会いについ期待してしまう。
林道から離れた渓を目指して、雪のすっかり溶けた樵道を30分ほど歩いて渓へ降りた。
降りた場所付近は、好ポイントが連続しており、20m程下流へ一端下ってから竿を出すことにした。
Superseven7’7”#4/5にウエットフライのシステムをセットした。
20m程のプールから始めてみる。間違いなく釣れるであろうと期待してのプレゼンテーションに全く反応がない。流れを両岸から攻めてみるも反応が無くガッカリした。
次の小滝のポイントは、ゴルジュになった深みである。下流に下る際に高いところから魚を探してみたのだが見あたらなかったが、ここも大物が着いていてもおかしくない。
しかし魚の反応がない。

気温も高く水量も適度なので、この時期では最高の釣り日和と思われたのだが。
気を取り直して深みの小場所も丁寧に釣っていくと、ようやく岩魚がフライに浮かび上がってくれた。
ドロッパーをくわえたのを確認し合わせると確かな手応えを感じ、今日の初物が釣れた。
その後は同じサイズの岩魚がフッキングしたが、倒木に潜られ外れてしまった。
この付近は魚が濃いようで、アップストリームに投げたラインに明確なアタリも出るようになった。
しかし道路が川に近づいてくると再び反応が無くなった。
予定のコースを釣り終えたのは2時。
ここで場所移動することにした。
今日はTALISMAN Angelite7’1”#4でドライフライも試したかったので、下流へ移動した。
5Xリーダーに#14のイエローサリーを結んだ。
思いがけなく反応がよい。
出るサイズはリリースサイズだが、すぐに今年の初ドライフライのヤマメが釣れた。
4時まで釣りをしたが同じようなサイズが4匹釣れただけでまともなサイズは現れず、あきらめて納竿することにした。

始めての川なのだが、目星を付けた場所を見て回ることにした。
雪代らしい増水は既に無く、ちょっと期待はずれだった。
ポイントを見るつもりでランドロックを振る。
バックが無いのでシューティングスペイで釣り下る。
下手なスペイでも対岸まで届くので、運が良ければ何かがHitするかもと淡い期待で竿を振り続けた。
しかし残念ながら唯の一度もアタリはなく、11時を回った。
ここで渓流に移動することにした。

気温は15度くらいありそうな晴天である。
今日は上流域を探釣してみることにした。
この渓には3~4年前に訪れたのが最後だったと記憶している。
上流域に春早い時期に訪れるのは始めてだが、大物との出会いについ期待してしまう。
林道から離れた渓を目指して、雪のすっかり溶けた樵道を30分ほど歩いて渓へ降りた。
降りた場所付近は、好ポイントが連続しており、20m程下流へ一端下ってから竿を出すことにした。
Superseven7’7”#4/5にウエットフライのシステムをセットした。
20m程のプールから始めてみる。間違いなく釣れるであろうと期待してのプレゼンテーションに全く反応がない。流れを両岸から攻めてみるも反応が無くガッカリした。
次の小滝のポイントは、ゴルジュになった深みである。下流に下る際に高いところから魚を探してみたのだが見あたらなかったが、ここも大物が着いていてもおかしくない。
しかし魚の反応がない。

気温も高く水量も適度なので、この時期では最高の釣り日和と思われたのだが。
気を取り直して深みの小場所も丁寧に釣っていくと、ようやく岩魚がフライに浮かび上がってくれた。
ドロッパーをくわえたのを確認し合わせると確かな手応えを感じ、今日の初物が釣れた。
その後は同じサイズの岩魚がフッキングしたが、倒木に潜られ外れてしまった。
この付近は魚が濃いようで、アップストリームに投げたラインに明確なアタリも出るようになった。
しかし道路が川に近づいてくると再び反応が無くなった。
予定のコースを釣り終えたのは2時。
ここで場所移動することにした。
今日はTALISMAN Angelite7’1”#4でドライフライも試したかったので、下流へ移動した。
5Xリーダーに#14のイエローサリーを結んだ。
思いがけなく反応がよい。
出るサイズはリリースサイズだが、すぐに今年の初ドライフライのヤマメが釣れた。
4時まで釣りをしたが同じようなサイズが4匹釣れただけでまともなサイズは現れず、あきらめて納竿することにした。

岩魚
やまめ
岩魚
師匠との出会い(壱)
ボクにフライを教えてくれた方はたくさん居る。皆それぞれに上手なのだが、ボクの現在の釣りスタイルを手ほどきしてくれた方こそ師匠と呼ぶに相応しいであろう。
実は師匠と仰いでいる方は二人いる。
最初の師匠は鷹屋敷富士夫氏である。

鷹屋敷氏の37cmヤマメ
行きつけのイーストウッドはプロショップSAWADAのリーディングショップなので、サワダの商品が豊富で、お客さんもサワダの商品を使う方が多かった。
当時マインドアングラーという、サワダで出版している本が発売されていた。各地のベテランアングラーの釣った大物の写真がたくさん載っており、また、どうやって釣るか語られていたりと興味ある内容であった。
その中には地元八戸のフライマン2名も紙面に登場していた。鷹屋敷富士夫氏と玉川修一氏である。
イーストウッドに入り浸っていると、玉川氏に度々お目に掛かることがあった。
親切な方で、ボクの質問にも親切にアドバイスいただくことが出来た。
しかし鷹屋敷氏にはなかなかお会いする機会はなかった。
マインドアングラー誌のおかげですっかりとサワダ系の釣りに洗脳されてしまったボクは、ウエットフライはもちろんだが、ドライフライも10番や12番と言ったスピナーなどのスタンダードパターンを巻き始めた。
ARマキシマでキャスティング練習も毎日のようにしたおかげもあり、なんとかダブルホールも形になってきた。
フライを始めた翌年の夏に、イーストウッドで鷹屋敷氏と出会うことが出来た。
図々しいボクは、自分も同じような釣り方を目指しているので、是非一度釣りをご一緒させて欲しいとお願いした。
その年のお盆明けにその願いが実現した。
出発前の早朝に我が家に寄っていただいたのだが、その時にフライタイイングも指導していただくことになった。
スピナーパターンとセッジパターンを、共に10番のフックにタイイングしてくれた。
小1時間ほどの短い時間ではあったが、マテリアルの選び方からタイイング時のコツなどを教えていただけた。
この時のフライは今も大事に取ってある。
訪れた渓は初めての渓流であった。初めての渓はドキドキするが、それにもまして本に載っているベテランフライマンの釣りを見られる期待感に胸が一杯だった。
ボクは自分が竿を出さずとも良いことを告げたが、一緒に釣りをしましょうと言うことで、ボクもとりあえず竿を携えた。
鷹屋敷氏に先に釣ってもらうことにした。
竿を一振りしたときに全てが違うことが判った。

沢田さんの著書「達人の世界」の序文に詩が書かれているが、まさにその詩を彷彿とさせる光景が広がった。これが達人というものなのだろう。大袈裟ではなく、鳥肌が立つほど衝撃的だった。
サイドキャストやバックハンドキャストで木々をかわし、軽々と離れた場所へフライを投じる。
見とれていると、ポイント毎に交代しましょうと言う事で「次は鳴海さんどうぞと」勧められる。
緊張感もあるのだろうが、鷹屋敷氏のように離れた場所から狙おうとするとまったく投げられないのだ。
近づこうとすると魚に気づかれるのでダメだしされてしまう。しかもポイントを狙っても思った通りの場所へフライを落とせないので何度も何度も投げなおしてしまう。
出来ないので「どうぞやってみてください」と言うと、一投で一番良いポイントへプレゼンテーションを決めてしまう。ナチュラルドリフトしてくるフライに反応がなければ「はい次」と言うことで、移動し始める。
なんと見極めが早いのだろう。
しかも良いポイントを重点的に狙っているようで、浅い瀬などでもボクならフライを流すポイントは省いている。何故狙わないのかとお話を伺うと、このポイントには「小さいのしか入っていないでしょ」という。
狙うポイントを的確に判断し、大物を狙うために無駄のない釣りをしているようだった。
見ているだけで充実した時間が流れていく。ボクは後ろから攻め方を見て、彼が移動した後に同じ場所に立って同じように狙ってみるのだが、まったくフライを届けることができないのであった。
先程とは違い、見られているわけではないので緊張もしていないはずだ。広場での練習では普通に投げられる距離であるにもかかわらず、何故かプレゼンテーションが出来ないのだ。
縦に振れば投げられるであろう距離だが、ナチュラルドリフトさせるための立ち位置からだと縦に振ることは困難なのだ。必然的にサイドキャストやバックハンドキャストとを迫られるのだが、まったくもって投げられない。
ひとしきり納得行くまで練習してから鷹屋敷氏を追いかける。
行けども行けども追いつかない。心配になる頃ようやく追いつくのだが、そこでポイントを交代する。待たせるのは悪いのでお先に行ってもらい、ボクが一つのポイントを攻めきる間に彼は幾つものポイントを釣ってしまう。だから追いつくのにやっとなのだ。
この日は3km程を6時間程掛けて釣ったのだが、いつもなら3時間で釣り上がるという。
ボク一人なら丸一日コースだ。とにかく釣りのスピードが速い。
あっという間の一日だった。
見るもの聞くこと全てにおいて、想像を絶する釣りであった。
フライを置く場所はもちろん、ナチュラルドリフトさせるための立ち位置、ラインの置き場所などがとても重要なことが理解できた。
自分がこれから何を目指すべきかがハッキリとした事はとても大きな収穫であった。
この出会いがきっかけで、ますますドライフライの釣りにはまることとなった。
おかげでこの年の9月、鷹屋敷氏との釣行時にフライで初めての尺ヤマメを釣ることが出来た。
鷹屋敷氏と釣行を重ねることが出来たおかげもあり、自分の釣りスタイルは明らかに変わり、釣るスピードも以前より速くなった。
淵は魚が居ることは確実だが魚に釣り人の気配を感じ取られやすく、易々とは釣れないポイントであったため、どちらかというと敬遠していたポイントであった。
しかしキャスティングが出来るようになってくると、離れた場所から流れ込みの一等地に居る魚を狙うことがとても楽しくなってくる。
師匠とは比べものにならないけれど、似たような感じで釣りをするようになっていた。
だが実釣の技術はちょっとやそっとでは身に付くものではない。
数多く釣りに行き、たくさんのポイントを釣ることによって上達するのである。
ボクの場合はほぼ毎週土日は川に立っていた。それだけでなく、平日も時間があれば常に頭の中でポイント攻略法をイメージし続けていた。まさにマインドアングラーである。心の中で釣りをしているのであった。
一投目に一番良いコースをナチュラルドリフトさせられるかどうかが勝負の分かれ目である。
成功か失敗かドライフライの流れ方を見ていると自分で判るのだから、満足行くプレゼンテーションが出来たときなどは嬉しかった。
鷹屋敷氏はとにかく釣りが好きな人である。釣りに取り組む姿勢も学ぶべき事が多かった。
彼の話は妙に説得力があるのだが、いろんな経験をしてきているのであろう。
彼のおかげで竿の本数も増えたし、いろいろなマテリアルを買ってフライを巻くようになった。
本流のダブルハンドの釣りも屋敷氏の強い勧めもあり手を染めることとなった。
サクラマス釣りに関してもタイイングから釣り方、ポイントの読み方や流し方などとても多くのことを学ばせていただいた。
他にも魚の写真の撮り方なども影響を受けたおかげで、一眼レフを持ち歩いて釣りをするようになった。
鷹屋敷氏と出会って最初のうちは、渓流を一緒に歩いてもどうしても置いて行かれる状態であったが、数年経った頃にはなんとか足手まといにならない程度に釣りができるようになっていた。
その頃から、鷹屋敷氏の師匠格である池田浩悦氏の釣りも一度拝見してみたいと思うようになった。
続く
実は師匠と仰いでいる方は二人いる。
最初の師匠は鷹屋敷富士夫氏である。

鷹屋敷氏の37cmヤマメ
行きつけのイーストウッドはプロショップSAWADAのリーディングショップなので、サワダの商品が豊富で、お客さんもサワダの商品を使う方が多かった。
当時マインドアングラーという、サワダで出版している本が発売されていた。各地のベテランアングラーの釣った大物の写真がたくさん載っており、また、どうやって釣るか語られていたりと興味ある内容であった。
その中には地元八戸のフライマン2名も紙面に登場していた。鷹屋敷富士夫氏と玉川修一氏である。
イーストウッドに入り浸っていると、玉川氏に度々お目に掛かることがあった。
親切な方で、ボクの質問にも親切にアドバイスいただくことが出来た。
しかし鷹屋敷氏にはなかなかお会いする機会はなかった。
マインドアングラー誌のおかげですっかりとサワダ系の釣りに洗脳されてしまったボクは、ウエットフライはもちろんだが、ドライフライも10番や12番と言ったスピナーなどのスタンダードパターンを巻き始めた。
ARマキシマでキャスティング練習も毎日のようにしたおかげもあり、なんとかダブルホールも形になってきた。
フライを始めた翌年の夏に、イーストウッドで鷹屋敷氏と出会うことが出来た。
図々しいボクは、自分も同じような釣り方を目指しているので、是非一度釣りをご一緒させて欲しいとお願いした。
その年のお盆明けにその願いが実現した。
出発前の早朝に我が家に寄っていただいたのだが、その時にフライタイイングも指導していただくことになった。
スピナーパターンとセッジパターンを、共に10番のフックにタイイングしてくれた。
小1時間ほどの短い時間ではあったが、マテリアルの選び方からタイイング時のコツなどを教えていただけた。
この時のフライは今も大事に取ってある。
訪れた渓は初めての渓流であった。初めての渓はドキドキするが、それにもまして本に載っているベテランフライマンの釣りを見られる期待感に胸が一杯だった。
ボクは自分が竿を出さずとも良いことを告げたが、一緒に釣りをしましょうと言うことで、ボクもとりあえず竿を携えた。
鷹屋敷氏に先に釣ってもらうことにした。
竿を一振りしたときに全てが違うことが判った。

沢田さんの著書「達人の世界」の序文に詩が書かれているが、まさにその詩を彷彿とさせる光景が広がった。これが達人というものなのだろう。大袈裟ではなく、鳥肌が立つほど衝撃的だった。
サイドキャストやバックハンドキャストで木々をかわし、軽々と離れた場所へフライを投じる。
見とれていると、ポイント毎に交代しましょうと言う事で「次は鳴海さんどうぞと」勧められる。
緊張感もあるのだろうが、鷹屋敷氏のように離れた場所から狙おうとするとまったく投げられないのだ。
近づこうとすると魚に気づかれるのでダメだしされてしまう。しかもポイントを狙っても思った通りの場所へフライを落とせないので何度も何度も投げなおしてしまう。
出来ないので「どうぞやってみてください」と言うと、一投で一番良いポイントへプレゼンテーションを決めてしまう。ナチュラルドリフトしてくるフライに反応がなければ「はい次」と言うことで、移動し始める。
なんと見極めが早いのだろう。
しかも良いポイントを重点的に狙っているようで、浅い瀬などでもボクならフライを流すポイントは省いている。何故狙わないのかとお話を伺うと、このポイントには「小さいのしか入っていないでしょ」という。
狙うポイントを的確に判断し、大物を狙うために無駄のない釣りをしているようだった。
見ているだけで充実した時間が流れていく。ボクは後ろから攻め方を見て、彼が移動した後に同じ場所に立って同じように狙ってみるのだが、まったくフライを届けることができないのであった。
先程とは違い、見られているわけではないので緊張もしていないはずだ。広場での練習では普通に投げられる距離であるにもかかわらず、何故かプレゼンテーションが出来ないのだ。
縦に振れば投げられるであろう距離だが、ナチュラルドリフトさせるための立ち位置からだと縦に振ることは困難なのだ。必然的にサイドキャストやバックハンドキャストとを迫られるのだが、まったくもって投げられない。
ひとしきり納得行くまで練習してから鷹屋敷氏を追いかける。
行けども行けども追いつかない。心配になる頃ようやく追いつくのだが、そこでポイントを交代する。待たせるのは悪いのでお先に行ってもらい、ボクが一つのポイントを攻めきる間に彼は幾つものポイントを釣ってしまう。だから追いつくのにやっとなのだ。
この日は3km程を6時間程掛けて釣ったのだが、いつもなら3時間で釣り上がるという。
ボク一人なら丸一日コースだ。とにかく釣りのスピードが速い。
あっという間の一日だった。
見るもの聞くこと全てにおいて、想像を絶する釣りであった。
フライを置く場所はもちろん、ナチュラルドリフトさせるための立ち位置、ラインの置き場所などがとても重要なことが理解できた。
自分がこれから何を目指すべきかがハッキリとした事はとても大きな収穫であった。
この出会いがきっかけで、ますますドライフライの釣りにはまることとなった。
おかげでこの年の9月、鷹屋敷氏との釣行時にフライで初めての尺ヤマメを釣ることが出来た。
鷹屋敷氏と釣行を重ねることが出来たおかげもあり、自分の釣りスタイルは明らかに変わり、釣るスピードも以前より速くなった。
淵は魚が居ることは確実だが魚に釣り人の気配を感じ取られやすく、易々とは釣れないポイントであったため、どちらかというと敬遠していたポイントであった。
しかしキャスティングが出来るようになってくると、離れた場所から流れ込みの一等地に居る魚を狙うことがとても楽しくなってくる。
師匠とは比べものにならないけれど、似たような感じで釣りをするようになっていた。
だが実釣の技術はちょっとやそっとでは身に付くものではない。
数多く釣りに行き、たくさんのポイントを釣ることによって上達するのである。
ボクの場合はほぼ毎週土日は川に立っていた。それだけでなく、平日も時間があれば常に頭の中でポイント攻略法をイメージし続けていた。まさにマインドアングラーである。心の中で釣りをしているのであった。
一投目に一番良いコースをナチュラルドリフトさせられるかどうかが勝負の分かれ目である。
成功か失敗かドライフライの流れ方を見ていると自分で判るのだから、満足行くプレゼンテーションが出来たときなどは嬉しかった。
鷹屋敷氏はとにかく釣りが好きな人である。釣りに取り組む姿勢も学ぶべき事が多かった。
彼の話は妙に説得力があるのだが、いろんな経験をしてきているのであろう。
彼のおかげで竿の本数も増えたし、いろいろなマテリアルを買ってフライを巻くようになった。
本流のダブルハンドの釣りも屋敷氏の強い勧めもあり手を染めることとなった。
サクラマス釣りに関してもタイイングから釣り方、ポイントの読み方や流し方などとても多くのことを学ばせていただいた。
他にも魚の写真の撮り方なども影響を受けたおかげで、一眼レフを持ち歩いて釣りをするようになった。
鷹屋敷氏と出会って最初のうちは、渓流を一緒に歩いてもどうしても置いて行かれる状態であったが、数年経った頃にはなんとか足手まといにならない程度に釣りができるようになっていた。
その頃から、鷹屋敷氏の師匠格である池田浩悦氏の釣りも一度拝見してみたいと思うようになった。
続く