Super Marvel
※Hans Gebetsroitherの読み方は「ハンス・ゲベーツロイター」と読むのが正しいようですので訂正させて頂きます。平成26年3月30日※
ペゾンの中で一番好きな竿は何かと訊かれれば、真っ先にスーパーマーベルMk2の名前を挙げる。
わずか7’2”の長さながら、素晴らしいキャスティング性能を有している。
スーパーマーベルはスーパーパラボリックPPPシリーズの1本で、シャルル・リッツがオーストリアのフライマン「ハンス・ゲーベッツロイター」の要望にあわせてデザインしたものだ。
オーストリアのフライマンはファストアクションのショートロッドを好む傾向にあるようで、ア・フライフィシャーズ・ライフを読むとその辺の事が書かれてある。
オーストリアの釣りを想像し、スーパーマーベルを振ってみるとまた愉しい。

ペゾンのスーパーマーベルといえば、Mk2のほうがポピュラーなのだが、70年代にはMk1モデルが存在していた。
シリアルナンバーから推察すると、70年代中期頃まではMk1とMk2が併売されていた可能性が考えられる。
スーパーマーベルというモデルには謎が多いようで、7‘3“という表記のモデルも存在する。
こちらは現物を見たことがないので判らないが、アクションがどうなのか気になるところだ。
ボクの持っている76年のサワダのカタログではMk1やMk2という呼び方ではなく、「スーパーマーベル7‘2“#4」としか書かれていなかった。当時のサワダでは輸入本数が非常に少ない貴重な物だったようだ。

Mk1モデル。トリコロールの飾り巻きの上にPezon et michelと表記がある。70年代前期頃まではそういったものも見受けられるようだ。
当時のカタログでは「フェザーライトより幾分硬くできており、一般の渓流に最適です・・」と解説されている。
80年のカタログでは「フェザーウェイトより更にパワフルで・・」と解説されているので、76年から80年の間にMk1モデルが廃盤になり、Mk2に移行したと思われる。80年のカタログでは適合ライン番手は#5/6になっている。
ペゾン社の歴代ロッドリストにもMk1・Mk2というモデル名は存在せず、「マーベル7‘00“」というモデルが1959年~1960年の一時期発売されていたことになっている。スーパーマーベルは1961年から発売されている。
このMk1は7‘2“とブランクに記入されているが、実寸が2incほど短くなっている。
ボクが勝手に推論するのだが、このMk1モデルのデザインは何かしらの事情により「マーベル7ft」のデータで作られた物なのではないだろうか。
データが違うのに気付かないまま製品化され、ブランクの表記の際にはそのまま「7‘2“」と記入されたと考えてみれば合点がいく。
Mk1のアクションはファストで、軽快なドライフライアクションだ。
70年代特有の細身のブランクで見た目は頼りなげだが、強い張りがある。ボクのMk1のシリアルナンバーは520でライン番手の表記は無い。
ボクは#4ラインで使っているが、ティップが比較的繊細なため近距離もコントロールしやすい。
ロングレンジも25m投げきるだけの性能を持っている。
このロッドのフェルールもフェザーライトと同じタイプの、ティップ側のフェルールが特殊な物になっている。

Mk1の表記とフェルール
また、バットに着いているガイドはストリッピングガイド1個のみになっている。
ボクのロッドの重量は88gとなっている。ロッド重量が軽い為とても軽快にキャスティングできる。シャープな振り心地で気に入った一本だ。
このロッドは近距離を多用する渓流で使うことが多い。
いっぽうスーパーマーベルMk2はとても強いアクションのロッドだ。
ブランクに記入されている適合ライン表記は年代で違っている。70年代ではライン番手の表記が#4/5になっているが、70年代後期以降はブランクの表記は#5になっている。

78年と88年のMk2の表記
ファストアクションのドライフライロッドに対して「棒のような竿」という表現があるが、スーパーマーベルMk2はそんな感じの竿だ。
キャスティング技術が無ければ竿を曲げることが出来ないので「硬くて飛ばない竿」というように評価する方もおられるようだが、竿の所為でなく自分の技術不足が原因なのだろうと思わずに入られない。
しかしラインを通して振ってみるとそうではないことが判る。
一般的には5番ラインのほうが使いやすいと思うが、ボクは#4ラインで使っている。4番ラインだとかなり強めになるが、ティップが意外なほど働いてくれるため慣れると近距離もこなすことができる。非常に優秀なアクションを有している証拠だ。

Mk2とやマメ
ラインを15yd程伸ばしてフォルスキャストするとさらにパワフルなラインが繰り出される。ここからがスーパーマーベルの本領発揮だ。
ロングレンジが得意な為、大渓流でも余裕で釣りができる。この竿一本あればドライフライなら藪沢から大渓流までどんな渓流でも楽しむことができる。
まさにスーパーマーベル(驚異)だ。
追記:2010.4.17
1986年のアングリングに載っているサワダの広告には、ポルティエール発表の広告が載っている。
そこには「ペゾン・ミシェルの数々のPPPロッドの中で、今では伝説的になっているスーパーマーベル・マーク1を・・・・」と書かれてあった。
ペゾンの中で一番好きな竿は何かと訊かれれば、真っ先にスーパーマーベルMk2の名前を挙げる。
わずか7’2”の長さながら、素晴らしいキャスティング性能を有している。
スーパーマーベルはスーパーパラボリックPPPシリーズの1本で、シャルル・リッツがオーストリアのフライマン「ハンス・ゲーベッツロイター」の要望にあわせてデザインしたものだ。
オーストリアのフライマンはファストアクションのショートロッドを好む傾向にあるようで、ア・フライフィシャーズ・ライフを読むとその辺の事が書かれてある。
オーストリアの釣りを想像し、スーパーマーベルを振ってみるとまた愉しい。

ペゾンのスーパーマーベルといえば、Mk2のほうがポピュラーなのだが、70年代にはMk1モデルが存在していた。
シリアルナンバーから推察すると、70年代中期頃まではMk1とMk2が併売されていた可能性が考えられる。
スーパーマーベルというモデルには謎が多いようで、7‘3“という表記のモデルも存在する。
こちらは現物を見たことがないので判らないが、アクションがどうなのか気になるところだ。
ボクの持っている76年のサワダのカタログではMk1やMk2という呼び方ではなく、「スーパーマーベル7‘2“#4」としか書かれていなかった。当時のサワダでは輸入本数が非常に少ない貴重な物だったようだ。

Mk1モデル。トリコロールの飾り巻きの上にPezon et michelと表記がある。70年代前期頃まではそういったものも見受けられるようだ。
当時のカタログでは「フェザーライトより幾分硬くできており、一般の渓流に最適です・・」と解説されている。
80年のカタログでは「フェザーウェイトより更にパワフルで・・」と解説されているので、76年から80年の間にMk1モデルが廃盤になり、Mk2に移行したと思われる。80年のカタログでは適合ライン番手は#5/6になっている。
ペゾン社の歴代ロッドリストにもMk1・Mk2というモデル名は存在せず、「マーベル7‘00“」というモデルが1959年~1960年の一時期発売されていたことになっている。スーパーマーベルは1961年から発売されている。
このMk1は7‘2“とブランクに記入されているが、実寸が2incほど短くなっている。
ボクが勝手に推論するのだが、このMk1モデルのデザインは何かしらの事情により「マーベル7ft」のデータで作られた物なのではないだろうか。
データが違うのに気付かないまま製品化され、ブランクの表記の際にはそのまま「7‘2“」と記入されたと考えてみれば合点がいく。
Mk1のアクションはファストで、軽快なドライフライアクションだ。
70年代特有の細身のブランクで見た目は頼りなげだが、強い張りがある。ボクのMk1のシリアルナンバーは520でライン番手の表記は無い。
ボクは#4ラインで使っているが、ティップが比較的繊細なため近距離もコントロールしやすい。
ロングレンジも25m投げきるだけの性能を持っている。
このロッドのフェルールもフェザーライトと同じタイプの、ティップ側のフェルールが特殊な物になっている。

Mk1の表記とフェルール
また、バットに着いているガイドはストリッピングガイド1個のみになっている。
ボクのロッドの重量は88gとなっている。ロッド重量が軽い為とても軽快にキャスティングできる。シャープな振り心地で気に入った一本だ。
このロッドは近距離を多用する渓流で使うことが多い。
いっぽうスーパーマーベルMk2はとても強いアクションのロッドだ。
ブランクに記入されている適合ライン表記は年代で違っている。70年代ではライン番手の表記が#4/5になっているが、70年代後期以降はブランクの表記は#5になっている。

78年と88年のMk2の表記
ファストアクションのドライフライロッドに対して「棒のような竿」という表現があるが、スーパーマーベルMk2はそんな感じの竿だ。
キャスティング技術が無ければ竿を曲げることが出来ないので「硬くて飛ばない竿」というように評価する方もおられるようだが、竿の所為でなく自分の技術不足が原因なのだろうと思わずに入られない。
しかしラインを通して振ってみるとそうではないことが判る。
一般的には5番ラインのほうが使いやすいと思うが、ボクは#4ラインで使っている。4番ラインだとかなり強めになるが、ティップが意外なほど働いてくれるため慣れると近距離もこなすことができる。非常に優秀なアクションを有している証拠だ。

Mk2とやマメ
ラインを15yd程伸ばしてフォルスキャストするとさらにパワフルなラインが繰り出される。ここからがスーパーマーベルの本領発揮だ。
ロングレンジが得意な為、大渓流でも余裕で釣りができる。この竿一本あればドライフライなら藪沢から大渓流までどんな渓流でも楽しむことができる。
まさにスーパーマーベル(驚異)だ。
追記:2010.4.17
1986年のアングリングに載っているサワダの広告には、ポルティエール発表の広告が載っている。
そこには「ペゾン・ミシェルの数々のPPPロッドの中で、今では伝説的になっているスーパーマーベル・マーク1を・・・・」と書かれてあった。
3カット

2005年9月24日、この時期にしてはとても美しいヤマメが釣れた。

顔を入れて撮るとこんな感じ。

全体を撮るとこんな感じ。コンデジの広角側で撮影すると画像が湾曲する歪曲収差が現れランディングネットのフレームが幅広く写る。若干望遠側にして撮影すると収差が少なくなるのだろうか?。
Feather light
「フェザーライト」と命名されている釣り道具はいくつかあるようだ。
Hardyのリールで有名なモデルもあるが、Pezon et michelのバンブーロッドにもフェザーライトがある。きっと羽のように軽いロッドということで名付けられたのであろう。
ペゾンのPPPシリーズの中ではミジェットに次いで二番目に短いロッドだ。6‘6“#3のミディアムアクション。
サワダの76年のカタログではキャスティング性能は20~24ydとなっている。

ロッドレングスからも判るように小規模の渓流向きだ。ボクはボサの小沢でよく使う
真夏の渇水した静かな流れを、3番ラインで静かな釣りをするのにピッタリだ。
森の中の木々をかいくぐり、ラインを伸ばすのがとてもやりやすいロッドだ。

サワダのカタログでは「初めて3番をお使いになる方にもお勧めできるモデルです」と紹介されている。
ショートロッドなので近距離が扱いやすいのだが、堰堤などで遠投したいときにも20ydは楽に投げることができる。
ボクの持っているフェザーライトは沢田賢一郎さんが所有していた物で70年代製だ。
シリアルナンバーは43。

このロッドのフェルール部分は通常のタイプと異なる物が着いている。この時期独特の物のようだ。ティップ側のフェルールの形状に違いがあるのだが、同年代の細身のロッドや9番のロイヤルにも同じ形式のフェルールを見掛けたことがあるので、何か理由があるのではないだろうか。
細身でありながら強い反発力を感じるロッドで、良質の竹材を使用していると思われる。
アクションはバット部分が比較的しっかりとしているためミディアムファストよりで、ティップ側から徐々に曲がりが伝達してくるように感じる。
良いサイズの魚を掛けてもバットが堪えてくれるため取り込みも安心できる。
。
小規模の沢でサイドキャストするのがとても楽しくなる、非常に扱いやすいロッドで気に入っている。

Hardyのリールで有名なモデルもあるが、Pezon et michelのバンブーロッドにもフェザーライトがある。きっと羽のように軽いロッドということで名付けられたのであろう。
ペゾンのPPPシリーズの中ではミジェットに次いで二番目に短いロッドだ。6‘6“#3のミディアムアクション。
サワダの76年のカタログではキャスティング性能は20~24ydとなっている。

ロッドレングスからも判るように小規模の渓流向きだ。ボクはボサの小沢でよく使う
真夏の渇水した静かな流れを、3番ラインで静かな釣りをするのにピッタリだ。
森の中の木々をかいくぐり、ラインを伸ばすのがとてもやりやすいロッドだ。

サワダのカタログでは「初めて3番をお使いになる方にもお勧めできるモデルです」と紹介されている。
ショートロッドなので近距離が扱いやすいのだが、堰堤などで遠投したいときにも20ydは楽に投げることができる。
ボクの持っているフェザーライトは沢田賢一郎さんが所有していた物で70年代製だ。
シリアルナンバーは43。

このロッドのフェルール部分は通常のタイプと異なる物が着いている。この時期独特の物のようだ。ティップ側のフェルールの形状に違いがあるのだが、同年代の細身のロッドや9番のロイヤルにも同じ形式のフェルールを見掛けたことがあるので、何か理由があるのではないだろうか。
細身でありながら強い反発力を感じるロッドで、良質の竹材を使用していると思われる。
アクションはバット部分が比較的しっかりとしているためミディアムファストよりで、ティップ側から徐々に曲がりが伝達してくるように感じる。
良いサイズの魚を掛けてもバットが堪えてくれるため取り込みも安心できる。
。

小規模の沢でサイドキャストするのがとても楽しくなる、非常に扱いやすいロッドで気に入っている。

EASTWOODの常連達1
地元のプロショップ「イーストウッド」があったおかげで、フライをはじめたときに手取り足取りキャスティングや実戦の釣りを教えてもらうことができ、ありがたかった。
お店には常にお客さんが集っており、高度な話題を話し合っていた。
キャスティングの話あり、ウエットフライタイイングの話あり、サクラマスの釣り方の話あり・・・

2005年12月。試験的に解禁された奥入瀬川の鮭釣り風景。EASTWOODの常連さん達がサーモンを次々Hit
このお店の常連さん達は凄い人たちが大勢居て、それこそサワダで発行していたマインドアングラーに登場するF.T氏、S.T氏、Y.K氏などがいる。
表には出てこないが、他にもウエットの達人Hさんやキャスティングの達人K氏、漁師のごとくサクラマスから渓流魚までたくさん釣るS氏など他にもまだまだたくさんいる。
皆に共通していえるのは、釣りがもの凄く好きだと言うことだ。
互いに情報を交換しあうことにより、切磋琢磨しているのだろう。
釣りに対する考え方は沢田賢一郎氏の考え方に共感されている人たちが多い。みなキャスティングからタイイング、釣りの技術まで、そういった考えが根底にあるようだ。
そういったこともあり、八戸のフライマンは沢田賢一郎氏の流れを汲んだ人たちが多いのだが、その人達に多大な影響を与えているのが秋田の池田浩悦氏の存在である。
八戸のキャスティング講習は、当初は小野訓氏が講師だったそうだが、途中池田氏に代わり最近まで池田氏がずっと講師を務めていた。
当然イーストウッドオーナーの田名部さんもその人達からキャスティングを習っているのでキャスティングレベルは高い。
幸いにして、ボクはそのような人たちと交流を持つことが出来た。
キャスティングだけではなく釣りやタイイングにおいても、ハイレベルな事を学ぶことが出来た。
釣りたいと思えばこそ、そういった人たちから様々なことを教えてもらおうと真剣に質問する。話を聞けるだけでもとても参考になるのだから聞かない手はない。
類は友を呼ぶというが、本当に釣りたいと思えば、自然とそういう繋がりが出来てくる。
お店には常にお客さんが集っており、高度な話題を話し合っていた。
キャスティングの話あり、ウエットフライタイイングの話あり、サクラマスの釣り方の話あり・・・

2005年12月。試験的に解禁された奥入瀬川の鮭釣り風景。EASTWOODの常連さん達がサーモンを次々Hit
このお店の常連さん達は凄い人たちが大勢居て、それこそサワダで発行していたマインドアングラーに登場するF.T氏、S.T氏、Y.K氏などがいる。
表には出てこないが、他にもウエットの達人Hさんやキャスティングの達人K氏、漁師のごとくサクラマスから渓流魚までたくさん釣るS氏など他にもまだまだたくさんいる。
皆に共通していえるのは、釣りがもの凄く好きだと言うことだ。
互いに情報を交換しあうことにより、切磋琢磨しているのだろう。
釣りに対する考え方は沢田賢一郎氏の考え方に共感されている人たちが多い。みなキャスティングからタイイング、釣りの技術まで、そういった考えが根底にあるようだ。
そういったこともあり、八戸のフライマンは沢田賢一郎氏の流れを汲んだ人たちが多いのだが、その人達に多大な影響を与えているのが秋田の池田浩悦氏の存在である。
八戸のキャスティング講習は、当初は小野訓氏が講師だったそうだが、途中池田氏に代わり最近まで池田氏がずっと講師を務めていた。
当然イーストウッドオーナーの田名部さんもその人達からキャスティングを習っているのでキャスティングレベルは高い。
幸いにして、ボクはそのような人たちと交流を持つことが出来た。
キャスティングだけではなく釣りやタイイングにおいても、ハイレベルな事を学ぶことが出来た。
釣りたいと思えばこそ、そういった人たちから様々なことを教えてもらおうと真剣に質問する。話を聞けるだけでもとても参考になるのだから聞かない手はない。
類は友を呼ぶというが、本当に釣りたいと思えば、自然とそういう繋がりが出来てくる。
斜め45度
開拓
昨日はとても暖かい一日だった。
ブログを書き終えてから、時間が出来たので川を見に行くことにした。
一度も行ったことがない川なのだが、以前から地図を見ていて気になっていた。
この時期は目の色を変えて釣りをするよりも、新しい釣り場探しを兼ねて出かけるようにしている。
シーズン真っ盛りに初めての釣り場に赴き、がっかりすることなど珍しいことではない。
今のうちに調べておけば、期待できそうな川か否かを把握できる。
魚が釣れればそれに越したことはない。

通りがかりに見た岩手山
道中、国道から見える川は全てが真っ茶っ茶。昨夜降った雨と、気温の上昇で一気に雪代が出たようだ。
目的地の川はどうだろうか。不安がよぎるが、川を見るのが目的なのでのんびりとドライブする。
目的の川へ付くと下流部は両岸とも護岸されている。
更に上流へ行くと釣り人が一人居た。どうやら魚は居るようだ。
ひたすら上流を目指すと川は林の中を流れ始めた。
林道から見える川を覗くと濁りは入っているが釣りが出来ないほどではない。
しかし水量は多く、川通しでの遡行は難儀しそうだ。
おまけに林道から川までは深い雪の斜面だ。

この辺は比較的濁りが薄いためなんとか釣りになりそうだ。ここでイワナが釣れた。
せっかく来たので、とりあえず釣りをしてみることにする。
林道を歩いて上流へ向かう。なかなか川へ降りやすそうな場所が見あたらない。
良さそうなポイントには釣り人のものと思われる足跡が川の方へ続いている。
目星をつけて川へ降りることにした。川岸は雪庇になっているので迂闊に近づくと崩れる可能性があり危険だ。
雪の斜面に尻を付いて、徐々に滑りながら川へ近づく。
淵でも流れが速くポイントがかなり潰れている。
濁りがあるためウエットフライの釣りになる。ピーコックキング#6をドロッパーに#6のブッチャーをリードフライにして2Xのリーダーに結んだ。
流れ込みからアップクロスでフライを沈め、沈んだ頃合いを見計らって縦のターンでフライを浮上させる。
すぐにビビビと反応があった。
7寸程のイワナがフライを追いかけてくるが、フッキングしない。
三度ほど反応したが結局釣れなかった。
しかし期待できそうな気がしてきた。
深みを狙って釣り上がるがその後はさっぱり反応がない。
瀬が続く辺りは林道に上がり、良さそうなポイントを見つけては川へ戻る。
数日前に歩いた釣り人の足跡も同じように付いている。
2km位上ってみたがほとんどのポイントが潰れているため諦めることにした。
林道を下りながら、支流が滝となって合流している場所が気になった。
林道から100m程離れているのだが見に行ってみることにした。
先行者の足跡も同じ方向に付いている。
雪に足を取られながらようやく川へたどり着く。
合流点の少し下流に淵があり良さそうなポイントになっている。
ウエットフライを沈めてから縦のターンで誘うと、フライにアタックしてきた魚影が見えた。
しかしフッキングしなかった。
先程は同じフライで見切られたので、今回はリードフライをピーコッククイーン#8に換えてみた。
同じように沈めてから縦のターンをさせると、すぐにグググンとアタリがあり、7寸程のイワナが釣れた。
同じポイントでもうひとつ小さいイワナが釣れた。これで竿を仕舞うことにした。

ロッドはホスキンスのプロトタイプ7’7”#4/5
車へたどり着くと、もう一台軽トラックが停まっていて釣り人らしきおじさんが居た。
どうやら監視員のようでお話を伺うとヤマメもいるという。
渓相も判ったし、ヤマメもいるということがハッキリしただけで来た甲斐があったという物だ。
良い時期に一度訪れてみようと思う。
時間はまだ2時なのだが、帰りがてらに別な川を見ながら帰るとしよう。
地図を見ながら何本かの支流を巡るが、今ひとつの流ればかりだ。
時間が早いので思い切って少し遠回りをする事にした。
初めて通った道路だったがいつしか見覚えのある場所へ着いた。
この川には10年ほど前に来たことがあるのだが、あちらこちらと護岸されたりしてすっかり魅力の乏しい流れになっていた。
道路が開通すると便利になる反面、自然が壊れてしまう。
地元の人からすれば交通の便が良くなるに越したことはないだろうから、大変助かっているだろう。
比較的多くの場合、川と道路は互いに並んでいる。こういった所は川の氾濫に備えて護岸したり川の流れをいじる必要があるようだ。
どうせなら川の流れは自然のまま残すことが出来ないものだろうか。

山越えの途中に見た風景。白い大きな太陽と空が幻想的に見えた。
ブログを書き終えてから、時間が出来たので川を見に行くことにした。
一度も行ったことがない川なのだが、以前から地図を見ていて気になっていた。
この時期は目の色を変えて釣りをするよりも、新しい釣り場探しを兼ねて出かけるようにしている。
シーズン真っ盛りに初めての釣り場に赴き、がっかりすることなど珍しいことではない。
今のうちに調べておけば、期待できそうな川か否かを把握できる。
魚が釣れればそれに越したことはない。

通りがかりに見た岩手山
道中、国道から見える川は全てが真っ茶っ茶。昨夜降った雨と、気温の上昇で一気に雪代が出たようだ。
目的地の川はどうだろうか。不安がよぎるが、川を見るのが目的なのでのんびりとドライブする。
目的の川へ付くと下流部は両岸とも護岸されている。
更に上流へ行くと釣り人が一人居た。どうやら魚は居るようだ。
ひたすら上流を目指すと川は林の中を流れ始めた。
林道から見える川を覗くと濁りは入っているが釣りが出来ないほどではない。
しかし水量は多く、川通しでの遡行は難儀しそうだ。
おまけに林道から川までは深い雪の斜面だ。

この辺は比較的濁りが薄いためなんとか釣りになりそうだ。ここでイワナが釣れた。
せっかく来たので、とりあえず釣りをしてみることにする。
林道を歩いて上流へ向かう。なかなか川へ降りやすそうな場所が見あたらない。
良さそうなポイントには釣り人のものと思われる足跡が川の方へ続いている。
目星をつけて川へ降りることにした。川岸は雪庇になっているので迂闊に近づくと崩れる可能性があり危険だ。
雪の斜面に尻を付いて、徐々に滑りながら川へ近づく。
淵でも流れが速くポイントがかなり潰れている。
濁りがあるためウエットフライの釣りになる。ピーコックキング#6をドロッパーに#6のブッチャーをリードフライにして2Xのリーダーに結んだ。
流れ込みからアップクロスでフライを沈め、沈んだ頃合いを見計らって縦のターンでフライを浮上させる。
すぐにビビビと反応があった。
7寸程のイワナがフライを追いかけてくるが、フッキングしない。
三度ほど反応したが結局釣れなかった。
しかし期待できそうな気がしてきた。
深みを狙って釣り上がるがその後はさっぱり反応がない。
瀬が続く辺りは林道に上がり、良さそうなポイントを見つけては川へ戻る。
数日前に歩いた釣り人の足跡も同じように付いている。
2km位上ってみたがほとんどのポイントが潰れているため諦めることにした。
林道を下りながら、支流が滝となって合流している場所が気になった。
林道から100m程離れているのだが見に行ってみることにした。
先行者の足跡も同じ方向に付いている。
雪に足を取られながらようやく川へたどり着く。
合流点の少し下流に淵があり良さそうなポイントになっている。
ウエットフライを沈めてから縦のターンで誘うと、フライにアタックしてきた魚影が見えた。
しかしフッキングしなかった。
先程は同じフライで見切られたので、今回はリードフライをピーコッククイーン#8に換えてみた。
同じように沈めてから縦のターンをさせると、すぐにグググンとアタリがあり、7寸程のイワナが釣れた。
同じポイントでもうひとつ小さいイワナが釣れた。これで竿を仕舞うことにした。

ロッドはホスキンスのプロトタイプ7’7”#4/5
車へたどり着くと、もう一台軽トラックが停まっていて釣り人らしきおじさんが居た。
どうやら監視員のようでお話を伺うとヤマメもいるという。
渓相も判ったし、ヤマメもいるということがハッキリしただけで来た甲斐があったという物だ。
良い時期に一度訪れてみようと思う。
時間はまだ2時なのだが、帰りがてらに別な川を見ながら帰るとしよう。
地図を見ながら何本かの支流を巡るが、今ひとつの流ればかりだ。
時間が早いので思い切って少し遠回りをする事にした。
初めて通った道路だったがいつしか見覚えのある場所へ着いた。
この川には10年ほど前に来たことがあるのだが、あちらこちらと護岸されたりしてすっかり魅力の乏しい流れになっていた。
道路が開通すると便利になる反面、自然が壊れてしまう。
地元の人からすれば交通の便が良くなるに越したことはないだろうから、大変助かっているだろう。
比較的多くの場合、川と道路は互いに並んでいる。こういった所は川の氾濫に備えて護岸したり川の流れをいじる必要があるようだ。
どうせなら川の流れは自然のまま残すことが出来ないものだろうか。

山越えの途中に見た風景。白い大きな太陽と空が幻想的に見えた。
三月の儀式
暑さ寒さも彼岸までというように、春のお彼岸の頃は穏やかな日に恵まれることが多い。
ボクは毎年この頃にドライフライの釣りをするのが習わしになっている。
時期的にはウエットやニンフに分があるのだが、「ドライ初め」をすると決めている。
釣果云々よりもドライフライの釣りを愉しみたいのだ。

ドライフライといってもライズを狙うような釣りはしない。
渓流の釣り上がりだ。フライもミッジは使わずに16番かせいぜい18番のスピナーを使う(←追記 よく調べたら#14かせいぜい#16でした。すみません)。毎年これで1匹2匹は釣れている。
一番良い時間帯にあわせて出かけるので、現場に着くのはお昼近くになる。

今冬は雪が少ないと思っていたが、山は思った以上に雪が多い。
3月に冷え込んだため、その時降った雪が残っているようだ。
ここ数年、この日にする儀式がある。
山の神と川の神に御神酒をお供えして、一年の釣りの安全をお祈りすることにしている。
実は今回は他にも目的がある。
最近新調したジーニアスロッドの魂入れだ。
新作のハニーブレッド7‘1“#3/4のミディアムアクションロッドなのだが、今日が使い始めである。
この竿で初物を釣ることと、写真を撮るという二つの使命があった。
使い始めでボーズになると縁起が悪そうなので、是非とも魂入れを成功させなければならない。
除雪で盛り上げられた林道脇の雪山から雪の斜面を尻を付いて滑り降りる。
御神酒を川へ流してから釣りの支度をする。
なんだかんだとしていたら11時半を過ぎていた。
曇り空で少しだけ風がある。気温は5度位だろうか。お日様でも出てくれれば良いのだが。
雪に埋もれた渓流をドライフライでのんびりと釣り歩くのは実に爽快だ。
流れも非常に穏やかで、ひっそりと静まりかえった山の中は心が和む。
この時期しか味わえない釣りなのだがボクはこの雰囲気が大好きだ。
静かな流れはまだ眠っているようだが、少しずつ目覚め始めている。
真っ白い雪の上にクロカワゲラが蠢いていたり、水たまりのような流れの上にユスリカが舞っていたり。魚もそれらにつられて動き始めているに違いない。
NEWロッドは思った通りの素直なアクションだ。今日は4番ラインを着けている。
ゆったりとしたストロークで振ると気持ちよくラインが伸びていく。
フライは#16のスペントバジャーだ(←追記 よく調べてみたらショートシャンクの#14でした。すみません)。例年このフライにお世話になっている。
この時期はプールが狙い目なので、魚影を探しながら竿の感触を愉しみつつのんびりと歩を進める。
ここには絶対にいるだろうと思われるプールを幾つか流してみたが反応がない。
雪の上には数日前に歩いたと思われる釣り人の足跡が残っていた。
あまりにも反応が悪いので、お昼過ぎに一度川から上がった。
既に魚が釣られた後なのだろうか。それともウエットなら釣れるのだろうか。その後どうするか思案しながらおにぎりをほおばる。
ハニーブレッドの魂入れをしなければという思いと、「ドライ初め」で1匹釣るという課題があるのでもう少しドライフライをやることにした。
気を取り直して再び川へ舞い戻る。
川へ降りるとお日様が出始めた。吹く風も先程と違って暖かくなった。
これはチャンスと思いプールを慎重に観察する。
15m程の長さの絶好のプールがあった。流れの緩くなる真ん中あたりにショートシャンク#14に巻いたスペントバジャーを浮かべる。
一投したところ淵の底近くの流れの中に揺らめきが見えた様な気がした。
「魚?」と思い目を凝らすと、やはりそのようだ。フライは既に投じられており、今まさに魚の居るあたりに差し掛かろうとしている。
「出てくれ」と思ったのとほぼ同時に、魚がゆっくりと浮かび上がってきた。
水面まで浮上しフライをついばんだ。
ゆっくりと合わせたがなんのショックもなく空振りした。
確実だと思ったのだがくわえていなかったのだろうか?
魚はゆっくりと元の場所へ戻っていった。姿は見えなくなったが、まだ可能性はある。
もう一度同じ流れにフライを浮かべる。
「もう一度出てくれ」と祈るようにフライの流れるのを見守っていると、先程と同じようにヤマメがゆっくりとこちらに向いながら浮かんできた。
三角形の口先が水面に突き刺さり、フライを捕らえた。
魚が沈むのに合わせてロッドを立てると、ヤマメが身もだえた。
「良し、フッキング成功だ。」
サイズも良さそうだ。ばらさないように慎重にいなしてランディングネットへと導く。
ハニーブレッドはミディアムアクションでもしっかりとした腰があるようだ。
無事ネットインすることが出来た。
まだ冬の装いなのだが、厳しい冬を過ごしたたくましさが感じられる雄ヤマメだった。

写真撮影に適した場所を探し、コンデジと一眼レフで撮影した。
撮影が終わると、再びお日様も隠れ風が冷たくなった。
これで二つの課題が達成した。
目標達成したので、その後はウエットフライに切り替えた。
500m程釣り上がってから場所を移動することにした。
少し下流へ戻り、今度は7‘7“#4/5のホスキンスプロトタイプを使う。
長いプールの流れ込みにアップストリームでウエットフライを漂わすとグンとアタリがでた。
フライのあるあたりで魚の揺らめきが見えたので魚に違いない。
ロッドを立てると根掛かりのようになった。
「あれ?勘違いか」と思った途端、グングンと躍動感が伝わってきた。
「ヨシッ」と思い、にやりとした途端にフライが抜けてきた。
リードフライは#14なので刺さりが悪かったのだろう。
外れた後に、驚いた魚は水面でジャンプして流れに消えていった。
先程釣ったのと同じくらいの魚だった。
んー残念だ。この魚も獲っていれば満足だったはずなのに。
その後はアタリもなく4時過ぎまで竿を振って川から上がった。
正味4時間程の釣りだったが、2匹の魚と出会えただけだった。
条件は良くなかったのだろう。
それでも良いサイズのヤマメを釣ることが出来たのはとてもラッキーだった。
きっと、ドライフライの神様が味方してくれたのだろう。
釣りたい一心が通じたのではないだろうか。
それにしてもハニーブレッドはなかなか良さそうだ。
今日は15yd程までしかラインを出さなかったが、まだまだ余裕が感じられる。
今日使った感じではかなり気に入っている。
軽快なドライフライアクションだがいざとなればウエットにも使える。

ペゾンのポルティエールやKenSawada ARオリエンタルと同じような性格のロッドだが、ポルティエールよりもティップが繊細な為、近距離のコントロールが驚くほどし易い。
そしてオリエンタルよりもバットがしっかりした感じがする。
両方を合わせたようなアクションといえばよいのだろうか。
なにぶん3時間ほどしか使っていないため、もう少し使い込んでからでないとハッキリとしたことは言えないが、ボクの今年の渓流のメインロッドになりそうだ。
まずは儀式も無事完了したので、雪代が納まるまでドライフライの釣りはお休みだ。
これで心機一転本流の釣りをすることができる。
雪代が入り始めればいよいよパワーウエットだ。
まもなく本番がスタートする。
PS・この時使ったハニーブレッドが後のTALISMAN Angeliteになり、ホスキンスプロトタイプがTALISMAN Supersevenになりました。
ボクは毎年この頃にドライフライの釣りをするのが習わしになっている。
時期的にはウエットやニンフに分があるのだが、「ドライ初め」をすると決めている。
釣果云々よりもドライフライの釣りを愉しみたいのだ。

ドライフライといってもライズを狙うような釣りはしない。
渓流の釣り上がりだ。フライもミッジは使わずに16番かせいぜい18番のスピナーを使う(←追記 よく調べたら#14かせいぜい#16でした。すみません)。毎年これで1匹2匹は釣れている。
一番良い時間帯にあわせて出かけるので、現場に着くのはお昼近くになる。

今冬は雪が少ないと思っていたが、山は思った以上に雪が多い。
3月に冷え込んだため、その時降った雪が残っているようだ。
ここ数年、この日にする儀式がある。
山の神と川の神に御神酒をお供えして、一年の釣りの安全をお祈りすることにしている。
実は今回は他にも目的がある。
最近新調したジーニアスロッドの魂入れだ。
新作のハニーブレッド7‘1“#3/4のミディアムアクションロッドなのだが、今日が使い始めである。
この竿で初物を釣ることと、写真を撮るという二つの使命があった。
使い始めでボーズになると縁起が悪そうなので、是非とも魂入れを成功させなければならない。
除雪で盛り上げられた林道脇の雪山から雪の斜面を尻を付いて滑り降りる。
御神酒を川へ流してから釣りの支度をする。
なんだかんだとしていたら11時半を過ぎていた。
曇り空で少しだけ風がある。気温は5度位だろうか。お日様でも出てくれれば良いのだが。
雪に埋もれた渓流をドライフライでのんびりと釣り歩くのは実に爽快だ。
流れも非常に穏やかで、ひっそりと静まりかえった山の中は心が和む。
この時期しか味わえない釣りなのだがボクはこの雰囲気が大好きだ。
静かな流れはまだ眠っているようだが、少しずつ目覚め始めている。
真っ白い雪の上にクロカワゲラが蠢いていたり、水たまりのような流れの上にユスリカが舞っていたり。魚もそれらにつられて動き始めているに違いない。
NEWロッドは思った通りの素直なアクションだ。今日は4番ラインを着けている。
ゆったりとしたストロークで振ると気持ちよくラインが伸びていく。
フライは#16のスペントバジャーだ(←追記 よく調べてみたらショートシャンクの#14でした。すみません)。例年このフライにお世話になっている。
この時期はプールが狙い目なので、魚影を探しながら竿の感触を愉しみつつのんびりと歩を進める。
ここには絶対にいるだろうと思われるプールを幾つか流してみたが反応がない。
雪の上には数日前に歩いたと思われる釣り人の足跡が残っていた。
あまりにも反応が悪いので、お昼過ぎに一度川から上がった。
既に魚が釣られた後なのだろうか。それともウエットなら釣れるのだろうか。その後どうするか思案しながらおにぎりをほおばる。
ハニーブレッドの魂入れをしなければという思いと、「ドライ初め」で1匹釣るという課題があるのでもう少しドライフライをやることにした。
気を取り直して再び川へ舞い戻る。
川へ降りるとお日様が出始めた。吹く風も先程と違って暖かくなった。
これはチャンスと思いプールを慎重に観察する。
15m程の長さの絶好のプールがあった。流れの緩くなる真ん中あたりにショートシャンク#14に巻いたスペントバジャーを浮かべる。
一投したところ淵の底近くの流れの中に揺らめきが見えた様な気がした。
「魚?」と思い目を凝らすと、やはりそのようだ。フライは既に投じられており、今まさに魚の居るあたりに差し掛かろうとしている。
「出てくれ」と思ったのとほぼ同時に、魚がゆっくりと浮かび上がってきた。
水面まで浮上しフライをついばんだ。
ゆっくりと合わせたがなんのショックもなく空振りした。
確実だと思ったのだがくわえていなかったのだろうか?
魚はゆっくりと元の場所へ戻っていった。姿は見えなくなったが、まだ可能性はある。
もう一度同じ流れにフライを浮かべる。
「もう一度出てくれ」と祈るようにフライの流れるのを見守っていると、先程と同じようにヤマメがゆっくりとこちらに向いながら浮かんできた。
三角形の口先が水面に突き刺さり、フライを捕らえた。
魚が沈むのに合わせてロッドを立てると、ヤマメが身もだえた。
「良し、フッキング成功だ。」
サイズも良さそうだ。ばらさないように慎重にいなしてランディングネットへと導く。
ハニーブレッドはミディアムアクションでもしっかりとした腰があるようだ。
無事ネットインすることが出来た。
まだ冬の装いなのだが、厳しい冬を過ごしたたくましさが感じられる雄ヤマメだった。

写真撮影に適した場所を探し、コンデジと一眼レフで撮影した。
撮影が終わると、再びお日様も隠れ風が冷たくなった。
これで二つの課題が達成した。
目標達成したので、その後はウエットフライに切り替えた。
500m程釣り上がってから場所を移動することにした。
少し下流へ戻り、今度は7‘7“#4/5のホスキンスプロトタイプを使う。
長いプールの流れ込みにアップストリームでウエットフライを漂わすとグンとアタリがでた。
フライのあるあたりで魚の揺らめきが見えたので魚に違いない。
ロッドを立てると根掛かりのようになった。
「あれ?勘違いか」と思った途端、グングンと躍動感が伝わってきた。
「ヨシッ」と思い、にやりとした途端にフライが抜けてきた。
リードフライは#14なので刺さりが悪かったのだろう。
外れた後に、驚いた魚は水面でジャンプして流れに消えていった。
先程釣ったのと同じくらいの魚だった。
んー残念だ。この魚も獲っていれば満足だったはずなのに。
その後はアタリもなく4時過ぎまで竿を振って川から上がった。
正味4時間程の釣りだったが、2匹の魚と出会えただけだった。
条件は良くなかったのだろう。
それでも良いサイズのヤマメを釣ることが出来たのはとてもラッキーだった。
きっと、ドライフライの神様が味方してくれたのだろう。
釣りたい一心が通じたのではないだろうか。
それにしてもハニーブレッドはなかなか良さそうだ。
今日は15yd程までしかラインを出さなかったが、まだまだ余裕が感じられる。
今日使った感じではかなり気に入っている。
軽快なドライフライアクションだがいざとなればウエットにも使える。

ペゾンのポルティエールやKenSawada ARオリエンタルと同じような性格のロッドだが、ポルティエールよりもティップが繊細な為、近距離のコントロールが驚くほどし易い。
そしてオリエンタルよりもバットがしっかりした感じがする。
両方を合わせたようなアクションといえばよいのだろうか。
なにぶん3時間ほどしか使っていないため、もう少し使い込んでからでないとハッキリとしたことは言えないが、ボクの今年の渓流のメインロッドになりそうだ。
まずは儀式も無事完了したので、雪代が納まるまでドライフライの釣りはお休みだ。
これで心機一転本流の釣りをすることができる。
雪代が入り始めればいよいよパワーウエットだ。
まもなく本番がスタートする。
PS・この時使ったハニーブレッドが後のTALISMAN Angeliteになり、ホスキンスプロトタイプがTALISMAN Supersevenになりました。
夕方のヤマメ

2005年9月5日夕方。曇天や夕方の釣りなどには一眼レフ用のレンズに「smc PENTAX-M50mm F1.7」を装着する。 多少暗くても、f1.7絞り解放だとストロボ無しでもなんとか対応できるので重宝している。絞り解放ではボケ過ぎて曖昧になるため、できれば1段くらいは絞りたいところだ。このヤマメは絞り解放で、シャッタースピード1/30で撮影したものと思われる。

こちらはPENTAX OptioーWP(初期モデル)で撮影したもの。ストロボが点くと雰囲気が変わる。
Pezon et michelの事
ボクはPezon et michelが好きだ。おかげでペゾンのことについていろいろと調べることになった。

ペゾン好きが高じて、70年代から92年までのペゾンロッドを何本か所有している。
ペゾンに関しては、ペゾン社のサイト情報(現在は釣り部門は掲載されていない)や沢田賢一郎氏の書物、シャルル・リッツ著「ア・フライフィッシャーズ・ライフ」など数々の文献を参考にしています。それら以外にも、ペゾンに詳しい方々からの情報を整理し、自分なりに考えた見解なので正確性に欠けている事柄も多分にあると思うのでご了承願いたい。
「Pezon et michel」はフランス製のバンブーロッドで、ハイスピードハイラインの考案者シャルル・リッツがデザインしたパラボリックアクションが有名なロッドメーカーである。
歴史は非常に長いようであるが、ボクはシャルル・リッツがロッド造りに参加してからのロッドに興味があるためそれ以前のモデルには疎い。
パラボリックアクションのモデルといっても何種類かあるようだが、その中でも「スーパーパラボリックPPP」シリーズというモデルが特に気になっている。

「ファリオクラブ」はシャルル・リッツが自らのためにデザインしたものだが、他のモデルは各地の名フライマンの要望に合わせてシャルル・リッツがデザインしたものだ。
各人の釣りスタイルに合わせて、個性的なモデルがラインアップされている。
ペゾンは、日本では沢田賢一郎氏が1974年にシャルル・リッツ氏からハイスピードハイラインキャスティングを伝授されたのをきっかけにプロショップサワダから販売された。
後年では並行輸入されたものや、他店でも取り扱いがされているが、現在バンブーロッドは生産していない。
PPPシリーズのペゾンのロッドは1949年に発表されて以来、徐々にラインアップが増えていった。
しかし同じモデルでも年代により違いが見られるようだ。
Hardyなどにも言われることであるが、竹材の品質が低下したことも起因していると思う。それ以外にもブランクの寸法や部品などにも細かな部分で変更されているようだ。
製造に携わるスタッフに変化があったものか、会社の体制が変わったものかは不明である。
70年代のロッドとそれ以降のロッドはアクションが違うという話も良く聞く。
シャルル・リッツが亡くなったのが1976年なので、ご意見番が居なくなってから品質が低下したという話もあるがあくまでも推察に過ぎない。しかしあり得ない話ではない。
73年のファリオクラブと92年のファリオクラブではブランクの太さが違う。
73年製のほうが細身で、ロッド重量も15g程軽く仕上がっている。
70年代のロッドと80年代中期以降のロッドを持ち比べてみた場合、感覚的な事だが違いがある。
たとえて言うなら振らずに水平に持った感じが、70年代は鉄パイプを持っている感じで、もう片方は木刀を持っている感じと表現すればよいだろうか。なんとも判りにくい説明だと思うがこの程度しか思い浮かばなかった。
芯の通り方が違うと言えばよいのだろうか、何かが違う。どちらもシャキッとしてはいるが、70年代の方がもっと背筋が通ってピシッとしている様に感じるのだ。
竹材の違いだけでなく塗装の違いも影響していると思う。リッツはロッドアクションに影響する事などは極力抑えていたようだ。無駄な装飾は一切省き、軽快なアクションを出すことでロッド本来の性能を100%発揮させるように作られていたのではあるまいか。
ペゾンの仕上がりが質素になっているのはそういった理由があるのではないだろうか。
70年代のペゾンは塗装が薄いためガイドのスレッドが痛みやすい。サワダから購入した方はアクションが変わるのを嫌いそのまま使用している方が多いと思うが、他から購入した物などは厚く塗装されているロッドが多いようだ。80年以降はラインによる摩耗に対処するため厚いコーティングが施されている事も考えられる。
サワダが「P&S」マークを入れ、オリジナルデザインのロッドのみを取り扱っていますと謳った理由は塗装なども含めてその辺に違いがあるのではないかと推察している。
しかし実際に違いがあるのかどうかは確かめていないので不明である。
ボクは「スーパーマーベルMk2」の79年と88年を持っている。
アクションを比較した場合、微妙に違うような気もするがどちらもキャスティング能力は遜色がない。振り抜けが70年代の方が早いように感じられるが、先入観からそう感じるだけかもしれない。
シャルル・リッツの他にデュボスがデザインしたロッドもある。
「セントルイス」はデュボスがデザインしており、ペゾン社が勝手にPPPシリーズに入れてしまったためリッツとの間でもめ事が起きたらしいが、ロッドに求める性能の考え方がリッツもデュボスも同じだったため和解して丸く収まったという話を以前本で見たことがある。それ以降デュボスデザインの「ブレトンビリエール」と「サリー」も加わったようだ。
リッツの晩年はマリオ・リカルディもロッドデザインに携わったようだ。
75年から発表された「ロイヤル」シリーズはマリオが担当したようだし、リッツが亡くなった後の77年にはマリオデザインの「スピードキャスト1」と「スピードキャスト2」が発表になり、79年には「ミラージュ」が発表された。
沢田さんデザインの「ポルティエール」も同時期にプロトタイプの製作が始まっていたようだ。
リッツが亡くなって、ペゾン社も変革する必要があったのだろう。
80年から85年までは何故かしらロッドに関してのデータが不足している。
シリアルナンバーで判別しにくいことも理由なのだが、なにか年代を特定する手だてがあるとすればロッドチューブの違いだろう。
ちなみにボクが知る限りでは、73~4年から79年までの物は塩ビ管に布袋が被せてある物が多い。カバーの布袋もオレンジとベージュがあり、袋を閉じるための紐に分銅が着いている。後期は袋を閉じるための紐に分銅が着いていない。
1980年頃にはロッドチューブにスチール管が使われるようになったようだ。
60年代にも管に布袋を被せているものもあったようだが、80年以降は剥き出しのスチール管か、塩ビ管にペゾン社のステッカーが張ったものが主流になっていると思われる。
スチール管は年代で色が変わっており、緑(7?年~8?年)→茶(8?年~84年)→青(85年~90年)→黒(90年~)となっている。数は少ないがシルバーのスチール管もある。
また86年頃からブランクの接着部分に筋が入るようになった。接着剤が変更された可能性があります。
他にもブランクの塗装やガイドのスレッド部分の塗装も厚さが違う。
70年代は極薄く塗装されているため糸目が凸凹しているが、86年以降はその頃のものよりも厚めにかけられている。
86年はブランクに記入している字体も変わっているし、90年以降になると更に別な字体になっている。
シリアルナンバーもPPPシリーズにおいては決まった法則が無いようだ。
ボクはシリアルナンバーを解析しようと思い、何人もの方々から協力いただき、購入時期とシリアルナンバーを調べてみた。現在は76本のデータがある。
幾つかのタイプでは74年以降80年代初めまではシリアルナンバーからおおよその製造年代の目安が判るようになってきたものもある。
1985年以前のモデルは各タイプそれぞれに1番から順にナンバリングされているようで、生産本数の多いファリオクラブなどは3000番台まである。
1985~86年以降のモデルはシリアルナンバーの最初の二桁が製造年を表している。
80年代後半には他社の参入や並行輸入されるようになり、サワダでは自社扱いと判別できるように「P&S」マークをバットのトリコロール付近に記入するようになった。
サワダでは95年のマインドアングラー誌で紹介したのが最後で、それ以降は品質低下のために取り扱いを止めたようだ。

ペゾン好きが高じて、70年代から92年までのペゾンロッドを何本か所有している。
ペゾンに関しては、ペゾン社のサイト情報(現在は釣り部門は掲載されていない)や沢田賢一郎氏の書物、シャルル・リッツ著「ア・フライフィッシャーズ・ライフ」など数々の文献を参考にしています。それら以外にも、ペゾンに詳しい方々からの情報を整理し、自分なりに考えた見解なので正確性に欠けている事柄も多分にあると思うのでご了承願いたい。
「Pezon et michel」はフランス製のバンブーロッドで、ハイスピードハイラインの考案者シャルル・リッツがデザインしたパラボリックアクションが有名なロッドメーカーである。
歴史は非常に長いようであるが、ボクはシャルル・リッツがロッド造りに参加してからのロッドに興味があるためそれ以前のモデルには疎い。
パラボリックアクションのモデルといっても何種類かあるようだが、その中でも「スーパーパラボリックPPP」シリーズというモデルが特に気になっている。

「ファリオクラブ」はシャルル・リッツが自らのためにデザインしたものだが、他のモデルは各地の名フライマンの要望に合わせてシャルル・リッツがデザインしたものだ。
各人の釣りスタイルに合わせて、個性的なモデルがラインアップされている。
ペゾンは、日本では沢田賢一郎氏が1974年にシャルル・リッツ氏からハイスピードハイラインキャスティングを伝授されたのをきっかけにプロショップサワダから販売された。
後年では並行輸入されたものや、他店でも取り扱いがされているが、現在バンブーロッドは生産していない。
PPPシリーズのペゾンのロッドは1949年に発表されて以来、徐々にラインアップが増えていった。
しかし同じモデルでも年代により違いが見られるようだ。
Hardyなどにも言われることであるが、竹材の品質が低下したことも起因していると思う。それ以外にもブランクの寸法や部品などにも細かな部分で変更されているようだ。
製造に携わるスタッフに変化があったものか、会社の体制が変わったものかは不明である。
70年代のロッドとそれ以降のロッドはアクションが違うという話も良く聞く。
シャルル・リッツが亡くなったのが1976年なので、ご意見番が居なくなってから品質が低下したという話もあるがあくまでも推察に過ぎない。しかしあり得ない話ではない。
73年のファリオクラブと92年のファリオクラブではブランクの太さが違う。
73年製のほうが細身で、ロッド重量も15g程軽く仕上がっている。
70年代のロッドと80年代中期以降のロッドを持ち比べてみた場合、感覚的な事だが違いがある。
たとえて言うなら振らずに水平に持った感じが、70年代は鉄パイプを持っている感じで、もう片方は木刀を持っている感じと表現すればよいだろうか。なんとも判りにくい説明だと思うがこの程度しか思い浮かばなかった。
芯の通り方が違うと言えばよいのだろうか、何かが違う。どちらもシャキッとしてはいるが、70年代の方がもっと背筋が通ってピシッとしている様に感じるのだ。
竹材の違いだけでなく塗装の違いも影響していると思う。リッツはロッドアクションに影響する事などは極力抑えていたようだ。無駄な装飾は一切省き、軽快なアクションを出すことでロッド本来の性能を100%発揮させるように作られていたのではあるまいか。
ペゾンの仕上がりが質素になっているのはそういった理由があるのではないだろうか。
70年代のペゾンは塗装が薄いためガイドのスレッドが痛みやすい。サワダから購入した方はアクションが変わるのを嫌いそのまま使用している方が多いと思うが、他から購入した物などは厚く塗装されているロッドが多いようだ。80年以降はラインによる摩耗に対処するため厚いコーティングが施されている事も考えられる。
サワダが「P&S」マークを入れ、オリジナルデザインのロッドのみを取り扱っていますと謳った理由は塗装なども含めてその辺に違いがあるのではないかと推察している。
しかし実際に違いがあるのかどうかは確かめていないので不明である。
ボクは「スーパーマーベルMk2」の79年と88年を持っている。
アクションを比較した場合、微妙に違うような気もするがどちらもキャスティング能力は遜色がない。振り抜けが70年代の方が早いように感じられるが、先入観からそう感じるだけかもしれない。
シャルル・リッツの他にデュボスがデザインしたロッドもある。
「セントルイス」はデュボスがデザインしており、ペゾン社が勝手にPPPシリーズに入れてしまったためリッツとの間でもめ事が起きたらしいが、ロッドに求める性能の考え方がリッツもデュボスも同じだったため和解して丸く収まったという話を以前本で見たことがある。それ以降デュボスデザインの「ブレトンビリエール」と「サリー」も加わったようだ。
リッツの晩年はマリオ・リカルディもロッドデザインに携わったようだ。
75年から発表された「ロイヤル」シリーズはマリオが担当したようだし、リッツが亡くなった後の77年にはマリオデザインの「スピードキャスト1」と「スピードキャスト2」が発表になり、79年には「ミラージュ」が発表された。
沢田さんデザインの「ポルティエール」も同時期にプロトタイプの製作が始まっていたようだ。
リッツが亡くなって、ペゾン社も変革する必要があったのだろう。
80年から85年までは何故かしらロッドに関してのデータが不足している。
シリアルナンバーで判別しにくいことも理由なのだが、なにか年代を特定する手だてがあるとすればロッドチューブの違いだろう。
ちなみにボクが知る限りでは、73~4年から79年までの物は塩ビ管に布袋が被せてある物が多い。カバーの布袋もオレンジとベージュがあり、袋を閉じるための紐に分銅が着いている。後期は袋を閉じるための紐に分銅が着いていない。
1980年頃にはロッドチューブにスチール管が使われるようになったようだ。
60年代にも管に布袋を被せているものもあったようだが、80年以降は剥き出しのスチール管か、塩ビ管にペゾン社のステッカーが張ったものが主流になっていると思われる。
スチール管は年代で色が変わっており、緑(7?年~8?年)→茶(8?年~84年)→青(85年~90年)→黒(90年~)となっている。数は少ないがシルバーのスチール管もある。
また86年頃からブランクの接着部分に筋が入るようになった。接着剤が変更された可能性があります。
他にもブランクの塗装やガイドのスレッド部分の塗装も厚さが違う。
70年代は極薄く塗装されているため糸目が凸凹しているが、86年以降はその頃のものよりも厚めにかけられている。
86年はブランクに記入している字体も変わっているし、90年以降になると更に別な字体になっている。
シリアルナンバーもPPPシリーズにおいては決まった法則が無いようだ。
ボクはシリアルナンバーを解析しようと思い、何人もの方々から協力いただき、購入時期とシリアルナンバーを調べてみた。現在は76本のデータがある。
幾つかのタイプでは74年以降80年代初めまではシリアルナンバーからおおよその製造年代の目安が判るようになってきたものもある。
1985年以前のモデルは各タイプそれぞれに1番から順にナンバリングされているようで、生産本数の多いファリオクラブなどは3000番台まである。
1985~86年以降のモデルはシリアルナンバーの最初の二桁が製造年を表している。
80年代後半には他社の参入や並行輸入されるようになり、サワダでは自社扱いと判別できるように「P&S」マークをバットのトリコロール付近に記入するようになった。
サワダでは95年のマインドアングラー誌で紹介したのが最後で、それ以降は品質低下のために取り扱いを止めたようだ。
シビアなヤマメ

2005年9月4日。#10のフライを見切った奴。スピナーもテレストリアルもダメ。色を変えてもダメ。時間を置いて#14ランズパティキュラで再度チャレンジし、ようやく食わせることが出来た。一投目にミスをした事で厳しい戦いとなった。ロッドはKS ARオリエンタル7’2”

写真を撮影している間に変色してきた。

ランディングネットのグリップには役目を終えたランズパティキュラが休んでいる。
ロッドのレストア
つい先日知人からロッドのガイド交換を頼まれた。
釣り道具屋に勤めていた頃はよく釣り竿の口巻きやガイドの交換などはやっていたので慣れている。アルバイトのつもりで引き受けることにした。
カッターナイフで古いガイドのスレッドをそぎ落とす。
リールシートも塗料が剥がれていたため、紙ヤスリで塗料を落とす。
ブランクも艶がなくなっていたため、カシュー漆を極薄にしたもので拭き、つや出しをした。
作業しながら昔を思い出す。
当時はほとんど手巻きで行っていた。ガイド交換は径も細い為簡単だが、太い和竿の口巻きなどを手巻きでやるのは非常に大変な仕事だ。
左手で竿を回しながら右手で糸にテンションを掛けながら透き間が空かないように巻いていくのだが、10数cmも巻くのは慣れないと出来ない作業だ。

バット側のガイドは既に取り付け完了している。この時ブログ用に写真を撮っておくことを思いついた。

ガイド取り付け完了

赤のスレッドに黄色のティッピング

派手な色だと浮きすぎるので、色止めせずにウレタンの二度塗りで仕上げた。

カプラスの初期モデル「インベンション」がフレッシュした。
このロッドはもともとブランクから仕上げたものなので、リールシートがオリジナルではない。ロッドのモデル名もプリントされていない。ロッドの袋やケースが時代を感じさせる。
リールシートはカシュー漆を拭き取りで仕上げたため、しっとりとした艶になっている。
グリップは年季が入っているのでそのままにした。
釣り道具屋に勤めていた頃はよく釣り竿の口巻きやガイドの交換などはやっていたので慣れている。アルバイトのつもりで引き受けることにした。
カッターナイフで古いガイドのスレッドをそぎ落とす。
リールシートも塗料が剥がれていたため、紙ヤスリで塗料を落とす。
ブランクも艶がなくなっていたため、カシュー漆を極薄にしたもので拭き、つや出しをした。
作業しながら昔を思い出す。
当時はほとんど手巻きで行っていた。ガイド交換は径も細い為簡単だが、太い和竿の口巻きなどを手巻きでやるのは非常に大変な仕事だ。
左手で竿を回しながら右手で糸にテンションを掛けながら透き間が空かないように巻いていくのだが、10数cmも巻くのは慣れないと出来ない作業だ。

バット側のガイドは既に取り付け完了している。この時ブログ用に写真を撮っておくことを思いついた。

ガイド取り付け完了

赤のスレッドに黄色のティッピング

派手な色だと浮きすぎるので、色止めせずにウレタンの二度塗りで仕上げた。

カプラスの初期モデル「インベンション」がフレッシュした。
このロッドはもともとブランクから仕上げたものなので、リールシートがオリジナルではない。ロッドのモデル名もプリントされていない。ロッドの袋やケースが時代を感じさせる。
リールシートはカシュー漆を拭き取りで仕上げたため、しっとりとした艶になっている。
グリップは年季が入っているのでそのままにした。
イタリア製ウールフェルトハンチング
ジェームス・ディーンの被っていたハンチングの印象があって、茶色いウールフェルトのハンチングが自分の理想だった。ウールフェルトのハンチングといえばカンゴールが有名だ。
今から十数年程前になると思うのだが、芸能人の中でハンチングを被る人が目立ち始めた。巷でもちょうどカンゴールのハンチングが流行始めた頃だ。
ボクはつばの部分が一体になっているカンゴールは今ひとつ気に入らなかったので買わずにいた。
そうこうしていたら、たまたま寄ったデパートの帽子売り場で茶色いウールフェルトのハンチングと出会った。形といい、素材といいイメージ通りのもので、長年探し求めていた物についに出会えたという感じがした。

この帽子は釣りの時だけではなく、普段着の時にも被っていた。
餌釣りからフライに転向したときもこの帽子だった。
スリムなタイプではなく、横に広がりがあるタイプ。
ウールフェルトといっても化繊との混紡なのだが、独特の暖かみのある生地だ。

イタリア製の帽子で、寒い時用に耳当てが内蔵されている。
真冬のキャスティング練習はこの帽子を被っている。

かれこれ10年位の付き合いになると思うが、つばの芯がプラスチックなので2カ所ほど割れが入ってしまった。
つばの芯の素材はプラスチック以外に紙のものや布のものなどあるようだ。
他に持っているハンチングは今の所つばの変形や破損などは起きていないので、プラスチックではなさそうだ。紙のものは耐久性に問題が出てきそうな気もする。しかしつばの中の素材を確認する手だては無いように思うのだが、慣れれば手触りで判別できるのかもしれない。

今から十数年程前になると思うのだが、芸能人の中でハンチングを被る人が目立ち始めた。巷でもちょうどカンゴールのハンチングが流行始めた頃だ。
ボクはつばの部分が一体になっているカンゴールは今ひとつ気に入らなかったので買わずにいた。
そうこうしていたら、たまたま寄ったデパートの帽子売り場で茶色いウールフェルトのハンチングと出会った。形といい、素材といいイメージ通りのもので、長年探し求めていた物についに出会えたという感じがした。

この帽子は釣りの時だけではなく、普段着の時にも被っていた。
餌釣りからフライに転向したときもこの帽子だった。
スリムなタイプではなく、横に広がりがあるタイプ。
ウールフェルトといっても化繊との混紡なのだが、独特の暖かみのある生地だ。

イタリア製の帽子で、寒い時用に耳当てが内蔵されている。
真冬のキャスティング練習はこの帽子を被っている。

かれこれ10年位の付き合いになると思うが、つばの芯がプラスチックなので2カ所ほど割れが入ってしまった。
つばの芯の素材はプラスチック以外に紙のものや布のものなどあるようだ。
他に持っているハンチングは今の所つばの変形や破損などは起きていないので、プラスチックではなさそうだ。紙のものは耐久性に問題が出てきそうな気もする。しかしつばの中の素材を確認する手だては無いように思うのだが、慣れれば手触りで判別できるのかもしれない。

息遣い

2005年9月3日。餌だと思って食べてしまったが、突然の衝撃が走る。あらぬ方向に引っ張られ、何が何だか判っていない。散々暴れたあげく自由が拘束されてしまった。横たわりながら少しだけ落ち着いて状況を判断してみる。まだ吐息は荒い。

大きいネットだとこの程度の魚では大きく見えない。

イワナも太くなっている。

ワイルドキャナリー#10炸裂。

トップ画像の魚。タックルはKS ARインベンション7'7"#4/5 SUSSEXリールSU45にKenSawadaARラインWF-4Fを使用。
PENDLETONハンチング
初代ハンチングを紛失してから、代わりの物を探したのだがワークショップには同じような感じの物が見つけられなかった。
そんな時、たまたま寄ったアウトドアショップでペンドルトンのハンチングと出会ったときは感動した。
PENDLETONはアメリカのブランドで、ウール製品が有名だ。
ウエアなども品質の善い物を扱っているのでご存じの方も多いと思う。



その帽子は人工皮革のスエードで、格好良く、良いモノを見つけられて嬉しかった。
色はグレー。
実はそのちょっと前にも同じ店でペンドルトンのダービーキャップを買っていた。
ウールフェルト製で形もハンチングに似ているのだが、お椀に似ているためハンチングとは違う。今ひとつ形が納得できずにいたところ、今回のハンチングと出会ったのだ。

このハンチングと英国製のハンチングでは被り心地に違いがある。
帽子の内側の汗止め部分の取り付け方が、英国製と日米製では違うのである。
日米製の被り心地はキャップと同じ感じなので、初めてハンチングを被る人でも違和感が無いと思う。

英国製はつば側の汗止めがフィット感を高めるように、フレキシブルに対応できるような造りになっている。被ってみれば違いが分かると思う。
英国製はこの独特のフィッティングなので、最初は少し圧迫されているような違和感があるかもしれません。
でもそのおかげで強風でも飛ばされにくいのかもしれませんよ。

米国製や日本製は、野球帽など一般的な帽子のようなフィッテイングだと思う。
そんな時、たまたま寄ったアウトドアショップでペンドルトンのハンチングと出会ったときは感動した。
PENDLETONはアメリカのブランドで、ウール製品が有名だ。
ウエアなども品質の善い物を扱っているのでご存じの方も多いと思う。



その帽子は人工皮革のスエードで、格好良く、良いモノを見つけられて嬉しかった。
色はグレー。
実はそのちょっと前にも同じ店でペンドルトンのダービーキャップを買っていた。
ウールフェルト製で形もハンチングに似ているのだが、お椀に似ているためハンチングとは違う。今ひとつ形が納得できずにいたところ、今回のハンチングと出会ったのだ。

このハンチングと英国製のハンチングでは被り心地に違いがある。
帽子の内側の汗止め部分の取り付け方が、英国製と日米製では違うのである。
日米製の被り心地はキャップと同じ感じなので、初めてハンチングを被る人でも違和感が無いと思う。

英国製はつば側の汗止めがフィット感を高めるように、フレキシブルに対応できるような造りになっている。被ってみれば違いが分かると思う。
英国製はこの独特のフィッティングなので、最初は少し圧迫されているような違和感があるかもしれません。
でもそのおかげで強風でも飛ばされにくいのかもしれませんよ。

米国製や日本製は、野球帽など一般的な帽子のようなフィッテイングだと思う。
ライズの主2

2005年8月後半。この魚は堂々とライズしていた。しかしキャスティングスペースはボサの中。少しのミスで全てが終わってしまう。精神を集中し、一度きりのフォルスキャストで一発勝負のプレゼンテーション。成功すれば躊躇いもなくフライをくわえる。日頃のキャスティング練習の成果の見せ所。その甲斐あって運良くライズの主を仕留めることができた。35cm。
ボクの行きつけのフライショップ
地元のフライショップ「EASTWOOD」は25年の歴史があり、プロショップサワダのリーディングショップとして東北のフライショップの中でも名前を馳せている。
ボクが東京から八戸に戻ってきたときには既に開業しており、フライ用品だけではなくアウトドアウェアなどの品揃えも豊富だった。
当時のボクは餌釣師だった為、フライ用品ではなくウェアを見に行ったりする程度のお付き合いだった。
保険の仕事を専門でするようになった時に、つり保険の事でオーナーの田名部さんから連絡があった。
二人ほどご紹介いただき、お店にも顔を出すことが増えた。
お付き合いの意味もあり、フライ用品の購入について話を持ちかけた。
今にして思えばそれが運の尽きだった。

EASWOODオーナーの釣り姿。
在庫品のアイザックグラス7‘9“#3ロッドを格安で売ってくれるという。思わずグラッときた。
他にもリールやらラインも必要になるので、全部でどれくらいになるか見積もってもらうことにした。こうなってしまってはもう止まりようがない。
アキスコのリールとラインのセット品に、フロータントやリーダー、ティペットの小物類を見繕ってもらう。
さて、フライはどうしよう。テンカラをやっていたのでそれなりには巻けると思うのだが、バイスやハックルなどは持っていなかったため、これも手頃な物で必要最小限揃えた。
それでも一流メーカーのロッド1本ぶんにも満たない金額で全て揃える事ができた。
早速翌日、その道具と自分で巻いたエルクヘアカディスとパラシュートフライを持って近所の川へ出かけた。
5m位の距離ならテンカラと同じで簡単にキャスティングできたので、あっさりと初ヤマメを釣ることが出来た。
「なんだ簡単じゃん」といい気になって自慢しにイーストウッドに寄ったのだが、そこで本当の奥深さを知らされることになる。
お店の常連さん達はウエットフライの話や、高度なキャスティングの話、サクラマスの話などなど、遊び半分で始めたボクのドライフライフィッシングとは格段の違いがあった。
キャスティング、フライタイイング、フィッシング、それぞれの技術の重要性を少なからず感じざるを得なかった。
なぜなら、みんなサクラマスを筆頭に大ヤマメ、大イワナをたくさん釣りあげているのだから。
今まで自分がやってきた渓流釣りの概念をひっくり返さなければならないほど奥深いものを感じた。
大物を釣りたい一心で、フライフィッシングをまじめにやってみようという気になった。
フライ一筋で良い!。なんたって今まで餌やテンカラでさえなかなか釣ることが出来ない大物をフライで釣ることが出来るのだから。
続く・・
ボクが東京から八戸に戻ってきたときには既に開業しており、フライ用品だけではなくアウトドアウェアなどの品揃えも豊富だった。
当時のボクは餌釣師だった為、フライ用品ではなくウェアを見に行ったりする程度のお付き合いだった。
保険の仕事を専門でするようになった時に、つり保険の事でオーナーの田名部さんから連絡があった。
二人ほどご紹介いただき、お店にも顔を出すことが増えた。
お付き合いの意味もあり、フライ用品の購入について話を持ちかけた。
今にして思えばそれが運の尽きだった。

EASWOODオーナーの釣り姿。
在庫品のアイザックグラス7‘9“#3ロッドを格安で売ってくれるという。思わずグラッときた。
他にもリールやらラインも必要になるので、全部でどれくらいになるか見積もってもらうことにした。こうなってしまってはもう止まりようがない。
アキスコのリールとラインのセット品に、フロータントやリーダー、ティペットの小物類を見繕ってもらう。
さて、フライはどうしよう。テンカラをやっていたのでそれなりには巻けると思うのだが、バイスやハックルなどは持っていなかったため、これも手頃な物で必要最小限揃えた。
それでも一流メーカーのロッド1本ぶんにも満たない金額で全て揃える事ができた。
早速翌日、その道具と自分で巻いたエルクヘアカディスとパラシュートフライを持って近所の川へ出かけた。
5m位の距離ならテンカラと同じで簡単にキャスティングできたので、あっさりと初ヤマメを釣ることが出来た。
「なんだ簡単じゃん」といい気になって自慢しにイーストウッドに寄ったのだが、そこで本当の奥深さを知らされることになる。
お店の常連さん達はウエットフライの話や、高度なキャスティングの話、サクラマスの話などなど、遊び半分で始めたボクのドライフライフィッシングとは格段の違いがあった。
キャスティング、フライタイイング、フィッシング、それぞれの技術の重要性を少なからず感じざるを得なかった。
なぜなら、みんなサクラマスを筆頭に大ヤマメ、大イワナをたくさん釣りあげているのだから。
今まで自分がやってきた渓流釣りの概念をひっくり返さなければならないほど奥深いものを感じた。
大物を釣りたい一心で、フライフィッシングをまじめにやってみようという気になった。
フライ一筋で良い!。なんたって今まで餌やテンカラでさえなかなか釣ることが出来ない大物をフライで釣ることが出来るのだから。
続く・・
BRODIN「ブルック」
このランディングネットもアメリカ製で、有名なBRODIN社製。
同じメーカーの「ヤマメ」よりも横幅が広くなっている。
モデル名がブルックと言うくらいだから、ヤマメよりは大きめの魚を対象にしたサイズなのだろう。

ランディングネットのサイズは内径縦28cm×横18cm。下に敷いているグリーンのマットは30cm×45cmです。
このネットは2003年春に買ったのだが、その頃は既に「BRODINヤマメ」と「メイプルバールグリップ」を持っていた。
これで不自由はなかったのだが、在庫品ということもありかなり安価で手に入れた。
安いから何でかんでも買うって訳ではなく、買うにはボクなりの理由があった。ひょっとしてそれは言い訳なのだろうが聞いてください。
ヤマメモデルは37cmのヤマメを掬った想い出のランディングネットだ。無くしたらどうしようという心配があった。
メイプルバールグリップの方は軽くて使いやすく、これ以上の物はない。
満足しているのだが、こちらがメインのランディングネットになっているので、これまた傷みが早くなりそうで勿体ない。
それじゃあもうひとつって事で考えた。
大きさは普通に渓流で使うにはちょうど良さそうだ。
グリップとフレームの色具合のバランスも好みだった。
しかも、この「ブルック」に着いているリリーサーは爪でロックするタイプが標準装備されている。
ちょうどその頃、サクラマス用にベストを新調した。それぞれにこのリリーサーもセットしておけるのはとてもありがたい。この時、サクラマス用にはBRODIN「サーモン」を使っていた。
ならばということで思い切って購入した。
このランディングネットが初めて川にデビューしたのは2003年6月の事だった。
グリップの材料は思い出すことが出来ない。紫色っぽい名前の木だったはずだ。パープルハートでもないし、バイオレット・・・?現時点では思い出せすことができない。
フレームは三枚合わせの真ん中が明るい色の素材で、外側は濃いブラウンだ。ウォールナットかなにかかな?
80年代のフライの本などではよく見掛けるタイプの物だ。
「メープルバールグリップ」のグリップエンドには回転式のナスカンが着いていて、ベストにぶら下げても回転するので具合が良かった。早速ブルックもグリップエンドを磯釣り用のナスカンに換えることにした。

ネットに入っている魚の置物は撓んだ状態で18cm。実寸は20cmです。
重量は軽くはないが、平均的な重さなので我慢できる。
大きさは日本の渓流で使うのには最適だと思う。
縦径28cm×横径18cmある。尺位なら全く問題ないし、深いネット部分のおかげで40cm級にも対応することができる。釣り堀で50cmオーバーも掬ったことがあるが、さすがにこのクラスには無理があるけれど何とかしようと思えば対処できる。
なによりも、大きさの縦横比とグリップの大きさなどのバランスが、デザインと使いやすさ両方を兼ね備えており、ボク的には完璧なサイズに思える。
魚と一緒に写真を撮っても、魚の大きさを引き立ててくれる。9寸あればヤマメもイワナもそれなりに格好良い写真になるし、尺1寸あればもの凄く大きく見える。
このサイズを掬うにも使いやすい。
しかしなぜかメインのネットにはなっていない。出番が少ないのは尺オーバーをもっと余裕で獲りたいから。どうしてもそんな釣行が多くなってしまうため、一回り大きな別のネットを使う頻度が多くなってしまう。
このネットは普段から車に積みっぱなしにしてある。
何時でも何処でも気分次第で出番がある、そんな大切なランディングネットです。
同じメーカーの「ヤマメ」よりも横幅が広くなっている。
モデル名がブルックと言うくらいだから、ヤマメよりは大きめの魚を対象にしたサイズなのだろう。

ランディングネットのサイズは内径縦28cm×横18cm。下に敷いているグリーンのマットは30cm×45cmです。
このネットは2003年春に買ったのだが、その頃は既に「BRODINヤマメ」と「メイプルバールグリップ」を持っていた。
これで不自由はなかったのだが、在庫品ということもありかなり安価で手に入れた。
安いから何でかんでも買うって訳ではなく、買うにはボクなりの理由があった。ひょっとしてそれは言い訳なのだろうが聞いてください。
ヤマメモデルは37cmのヤマメを掬った想い出のランディングネットだ。無くしたらどうしようという心配があった。
メイプルバールグリップの方は軽くて使いやすく、これ以上の物はない。
満足しているのだが、こちらがメインのランディングネットになっているので、これまた傷みが早くなりそうで勿体ない。
それじゃあもうひとつって事で考えた。
大きさは普通に渓流で使うにはちょうど良さそうだ。
グリップとフレームの色具合のバランスも好みだった。
しかも、この「ブルック」に着いているリリーサーは爪でロックするタイプが標準装備されている。
ちょうどその頃、サクラマス用にベストを新調した。それぞれにこのリリーサーもセットしておけるのはとてもありがたい。この時、サクラマス用にはBRODIN「サーモン」を使っていた。
ならばということで思い切って購入した。
このランディングネットが初めて川にデビューしたのは2003年6月の事だった。
グリップの材料は思い出すことが出来ない。紫色っぽい名前の木だったはずだ。パープルハートでもないし、バイオレット・・・?現時点では思い出せすことができない。
フレームは三枚合わせの真ん中が明るい色の素材で、外側は濃いブラウンだ。ウォールナットかなにかかな?
80年代のフライの本などではよく見掛けるタイプの物だ。
「メープルバールグリップ」のグリップエンドには回転式のナスカンが着いていて、ベストにぶら下げても回転するので具合が良かった。早速ブルックもグリップエンドを磯釣り用のナスカンに換えることにした。

ネットに入っている魚の置物は撓んだ状態で18cm。実寸は20cmです。
重量は軽くはないが、平均的な重さなので我慢できる。
大きさは日本の渓流で使うのには最適だと思う。
縦径28cm×横径18cmある。尺位なら全く問題ないし、深いネット部分のおかげで40cm級にも対応することができる。釣り堀で50cmオーバーも掬ったことがあるが、さすがにこのクラスには無理があるけれど何とかしようと思えば対処できる。
なによりも、大きさの縦横比とグリップの大きさなどのバランスが、デザインと使いやすさ両方を兼ね備えており、ボク的には完璧なサイズに思える。
魚と一緒に写真を撮っても、魚の大きさを引き立ててくれる。9寸あればヤマメもイワナもそれなりに格好良い写真になるし、尺1寸あればもの凄く大きく見える。
このサイズを掬うにも使いやすい。
しかしなぜかメインのネットにはなっていない。出番が少ないのは尺オーバーをもっと余裕で獲りたいから。どうしてもそんな釣行が多くなってしまうため、一回り大きな別のネットを使う頻度が多くなってしまう。
このネットは普段から車に積みっぱなしにしてある。
何時でも何処でも気分次第で出番がある、そんな大切なランディングネットです。
2005年夏、渇水の渓で遊ぶ

2005年8月6日。雨が降らない日が続き、夏真っ盛り。何処の渓も渇水のため、山奥の沢に入った。
たぶん天然であろう美しいイワナたちが遊んでくれた。

一時釣り荒れてしまい足が遠ざかっていた渓へ来てみた。今日は英国のOldバンブー7ftの使い始めだ。のんびりと楽しもう。
ラインは#5を乗せてみた。キャスティング能力は問題ない。
数年ぶりに入ったのだが、すぐにイワナが反応してくれた。ひとまず安心だ。

少し上流に車で移動してみた。いつもはここまで来たことがない。
ロッドはペゾンのポルティエールに換えた。この竿はスローアクションの為、キャスティングをじっくりと味わうことができる。こういった釣りには最適なロッドだ。

トップページおよび、ひとつ上の魚と同じイワナ。目の覚めるようなオレンジが美しい。真夏の日差しと相まってラテンの雰囲気を覚えてしまう。

更に上流へ車で移動。沢はかなり幅が狭くなる。ロッドはペゾンスーパーマーベルMK1に換えた。このロッドは先程までの竿とはうって変わってファストアクション。枝の張り出しをかわしながら小気味良くキャスティングできる。

下流部のイワナと斑点が違ってきた。うっすらとオレンジがかった、大きめのいびつな斑点は普段見慣れているイワナとは異質だ。

小さい沢の中でも大きめの溜まりは大物が期待できる。思った通りこの日一番のイワナが釣れた。

自然の美しさに酔いしれることが出来た最高の一日だった。
ボクの宝物
ボクの手元には沢田賢一郎氏の愛用していた’74年製Pezon et michel 「MASTER」がある。
今から7年ほど前の平成12年4月の事だった。縁あって沢田さんからお譲りいただくことが出来た。
沢田さんがペゾンを輸入して間も無い頃のものなので、かなり使い込んでおり歴戦の傷跡が残っている。
沢田さんの登場する書籍を調べまくると、でっかいレインボーや数々の大ヤマメなどがこのMASTERで釣り上げられていた。

このロッドを使って釣り上げられた37cmの大ヤマメが「日本の巨大渓流魚」に掲載されている。コルクグリップに残された凹凸は指紋と同じように全く同じ物はない。グリップに残された凹凸によりこのロッドということが判明した。
実はこのロッド、ボクが所有してからは一度も川を見せていない。
ボクが所有するフライロッドで使っていないのはこの竿だけだ。このロッドが届いたときに、うれしさのあまり沢田さんにお礼の手紙を書いた。
内容を要約するとこんな感じだ。「フルラインも満足に投げられない未熟者のボクが、沢田さんのロッドを所有する人間として相応しくないのではないか。でも相応しいフライマンになれるよう頑張ります」といったような内容だった。
その数日後に沢田さんからお手紙を頂いた。
「竿を使わずにいるのは製作者にも、そして竿にも申し訳ない。まだまだ何十年も使えますから竿は使ってください」という内容であった。
しかしフルラインを完璧に投げられるようになるまではこの竿は使わないと誓いをたてた。
それからというもの、このロッドの所有者として相応しいフライマンになるためにキャスティングを一生懸命に励んだ。
おかげでまもなく、ARマキシマでフルラインをコンスタントに投げる事ができるようになった。
しかし、このロッドは勿体なくてラインさえ通さずにいた。
最近になってようやく釣りに使おうかなと思えるようになったが、やはりまだ使わないでいる。
一度だけ広場で試し振りをしただけだ。
このロッドには沢田さんの想い出がびっしりと詰まっているものなので、ボクが使ってしまっては魅力が半減してしまう。
しかし沢田さんの言うようにロッドは釣り道具としての役目があるので、はたしてこのまま使わずにいて良いものかと葛藤している。

ロッドケースには手書きのネーミングがされている。
実はもう一本沢田さんの所有していた「FETHER LITE」も持っている。
こちらは釣り竿本来の役目で毎年活躍している。
このMASTERは今のままで幸せなのだろうか。時々この事を考えることがある。
MASTERが話せるなら、そこのところがどうなのか聞いてみたいものだ。
なんと言うのだろう・・・
今から7年ほど前の平成12年4月の事だった。縁あって沢田さんからお譲りいただくことが出来た。
沢田さんがペゾンを輸入して間も無い頃のものなので、かなり使い込んでおり歴戦の傷跡が残っている。
沢田さんの登場する書籍を調べまくると、でっかいレインボーや数々の大ヤマメなどがこのMASTERで釣り上げられていた。

このロッドを使って釣り上げられた37cmの大ヤマメが「日本の巨大渓流魚」に掲載されている。コルクグリップに残された凹凸は指紋と同じように全く同じ物はない。グリップに残された凹凸によりこのロッドということが判明した。
実はこのロッド、ボクが所有してからは一度も川を見せていない。
ボクが所有するフライロッドで使っていないのはこの竿だけだ。このロッドが届いたときに、うれしさのあまり沢田さんにお礼の手紙を書いた。
内容を要約するとこんな感じだ。「フルラインも満足に投げられない未熟者のボクが、沢田さんのロッドを所有する人間として相応しくないのではないか。でも相応しいフライマンになれるよう頑張ります」といったような内容だった。
その数日後に沢田さんからお手紙を頂いた。
「竿を使わずにいるのは製作者にも、そして竿にも申し訳ない。まだまだ何十年も使えますから竿は使ってください」という内容であった。
しかしフルラインを完璧に投げられるようになるまではこの竿は使わないと誓いをたてた。
それからというもの、このロッドの所有者として相応しいフライマンになるためにキャスティングを一生懸命に励んだ。
おかげでまもなく、ARマキシマでフルラインをコンスタントに投げる事ができるようになった。
しかし、このロッドは勿体なくてラインさえ通さずにいた。
最近になってようやく釣りに使おうかなと思えるようになったが、やはりまだ使わないでいる。
一度だけ広場で試し振りをしただけだ。
このロッドには沢田さんの想い出がびっしりと詰まっているものなので、ボクが使ってしまっては魅力が半減してしまう。
しかし沢田さんの言うようにロッドは釣り道具としての役目があるので、はたしてこのまま使わずにいて良いものかと葛藤している。

ロッドケースには手書きのネーミングがされている。
実はもう一本沢田さんの所有していた「FETHER LITE」も持っている。
こちらは釣り竿本来の役目で毎年活躍している。
このMASTERは今のままで幸せなのだろうか。時々この事を考えることがある。
MASTERが話せるなら、そこのところがどうなのか聞いてみたいものだ。
なんと言うのだろう・・・
2005年の夏休み三日間の彷徨

2005年7月。22日から24日まで釣り仲間とあちらこちらと渓を彷徨った。釣り仲間もボクもバンブーロッド愛好者だ。ボクは所有しているペゾンを数本持ち出してきた。ペゾンで三日間釣り歩くつもりだ。初日は夏らしい良い天気。
この渓では、ボクが一番信頼しているドライフライロッド、ペゾン「スーパーマーベルMk2」を使う。
最初に入った美しい渓流でワイルドキャナリー#10に出たヤマメ。

7月22日の夕方。イブニングもやることになった。
ロッドはペゾン「ファリオクラブ」を使う。
渓流では最近出番が少なかったが、開けた渓流でのびのびラインを出せる渓流にはピッタリだ。
はじめての場所だったので早めに入渓したのだが、激戦区のため非常にシビア。ファリオクラブには物足りないサイズのイワナだった。イブニングも大物には会えなかった。

二日目。朝から深い森の渓流へと分け入る。真夏の渓は実に爽快だ。
この日は先日お嫁に行ってしまったペゾン「コロラド」でイワナ釣り。
ランディングネットは昨日と違いBRODIN「ブルック」を持って入った。
イワナ釣りの時にはこのネットを使うことが多い。

最終日はのんびりとやる予定だった。
ここでは幻のペゾン「スーパーマーベルMK1」を使用。
ライン番手は#4。典型的なドライフライアクションで、Mk2よりも近距離が得意。
お昼過ぎに入渓した渓はイワナの魚影もそこそこで楽しめた。

今日は曇り空のため、渓筋では露光が少ない。ストロボ無しで撮影する方が好きなのでスローシャッターだ。

まだ3時前なのに両岸が屹立した渓筋は明るくない。ストロボも使ったがどうも味気ない。この写真はぶれているが雰囲気が出ているかな?
この魚が3日間の〆のイワナとなった。
達人の一言 その三
「竿は高い位置で振れ。」
師匠に何年も前から何度も何度も言われ続けてきた言葉だ。

2004年2月。Photo by Mr.kuni
キャスティングの間はロッドティップの位置が高くキープされなければならない。
フォルスキャストの場合でもラインがターンする位置が地面に近くなればトラブルを誘発する可能性が高くなる。
しかしもっとも違いが出るのはプレゼンテーションの時だ。
シュートされたラインはいくら勢いがあっても最終的にティップの位置からベリーが水平に伸びることになる。
水面上50cmの位置で真っ直ぐ伸ばしきることが出来たとしても、ラインが水面に落ちる時間は短いものとなる。
同じ勢いのあるラインを水面上1mで伸ばせば水面に落下するのが若干遅くなる。
更に20m先を狙った場合でもティップが高い位置からシュートできれば斜めにラインを張ることが出来、更に落下するのが遅くなる。
時間的にはコンマ数秒の違いなのだろうが、この違いでナチュラルドリフトにかなり違いができる。
この差を知っている人は非常に少ないようだ。

2003年7月。Photo by Mr.mimix
何故かというとラインの落下速度の違いがハッキリと見えないからだと思う。
ラインの落下速度を遅くするテクニックを使ったことがことがなければドリフトの違いに気付かないのです。魚の居るところで試していただければフライのドリフトは目に見えるほど違うはずです。
答えは魚が出してくれます。
ロングロッドの利点は幾つもあるのですが、そのうちの一つの優位さはプレゼンテーションでラインを高い位置でキープできるからということも理由の一つです。
ロングロッドでは腕を低い位置で振ったとしてもショートロッドを使って高い位置で振るのと同じ位置にティップがキープできます。
しかし高い位置で振ろうと思うと常に肘が高い位置にあるので、一日竿を振ることはとてもきついはず。
だから常日頃からキャスティング練習をして鍛える必要があります。
キャスティング練習も楽な練習ばかりしていては終日の釣りに耐えられません。

2003年7月。Photo by Mr.mimix
師匠に何年も前から何度も何度も言われ続けてきた言葉だ。

2004年2月。Photo by Mr.kuni
キャスティングの間はロッドティップの位置が高くキープされなければならない。
フォルスキャストの場合でもラインがターンする位置が地面に近くなればトラブルを誘発する可能性が高くなる。
しかしもっとも違いが出るのはプレゼンテーションの時だ。
シュートされたラインはいくら勢いがあっても最終的にティップの位置からベリーが水平に伸びることになる。
水面上50cmの位置で真っ直ぐ伸ばしきることが出来たとしても、ラインが水面に落ちる時間は短いものとなる。
同じ勢いのあるラインを水面上1mで伸ばせば水面に落下するのが若干遅くなる。
更に20m先を狙った場合でもティップが高い位置からシュートできれば斜めにラインを張ることが出来、更に落下するのが遅くなる。
時間的にはコンマ数秒の違いなのだろうが、この違いでナチュラルドリフトにかなり違いができる。
この差を知っている人は非常に少ないようだ。

2003年7月。Photo by Mr.mimix
何故かというとラインの落下速度の違いがハッキリと見えないからだと思う。
ラインの落下速度を遅くするテクニックを使ったことがことがなければドリフトの違いに気付かないのです。魚の居るところで試していただければフライのドリフトは目に見えるほど違うはずです。
答えは魚が出してくれます。
ロングロッドの利点は幾つもあるのですが、そのうちの一つの優位さはプレゼンテーションでラインを高い位置でキープできるからということも理由の一つです。
ロングロッドでは腕を低い位置で振ったとしてもショートロッドを使って高い位置で振るのと同じ位置にティップがキープできます。
しかし高い位置で振ろうと思うと常に肘が高い位置にあるので、一日竿を振ることはとてもきついはず。
だから常日頃からキャスティング練習をして鍛える必要があります。
キャスティング練習も楽な練習ばかりしていては終日の釣りに耐えられません。

2003年7月。Photo by Mr.mimix
グラマーちゃん

2005年7月18日。こんなのが一つ釣れるだけで満足。でも欲張りだからこれ以上のサイズが釣りたい。ますます気合いが入るんだけれど、良いときもあればこれっきりの時もある。その後はむっちりイワナのオンパレードになった。

夕暮れが迫ってきた。デジカメのオートストロボが点き始める。沢の出口はもうすぐだ。後何匹釣れるだろうか。

沢筋なので暗くなるのが早い。真っ暗になる前に上がらなければと思うが、最後にヤマメが一つ出てくれた。これで竿をたたもう。
自己紹介

※2011.7.29写真変更
2019.12.1追記
最近はFF以外の遊びも復活しましたので、Blogの名前を「Go Narumi Outdoor Life BLOG [Going my way]に変更します。
2017.8.14追記
前回更新したのが2013年1月なので、それから4年半経ちました。
その間に変わった事がいくつかありますので更新します。
サクラマス釣り復帰しました。今回はスペイキャスティングです。
昔風の釣り方で、サーモンパターンフライで狙ってます。
クラシックサーモンフライも少しだけチャレンジしました。実釣用です。
渓流釣りは近場の釣りだけでなく遠方の渓流にも復帰しました。
サクラマス釣りを4月から6月一杯までやっているので、渓流釣りをする回数が激減しました。
しかもお彼岸とお盆は釣りせずに仏教徒らしく過ごしていますからより減ってしまいました。
渓流一辺倒の頃と比べて足腰が弱り、スピーディーな釣りをしないで、のんびりした釣りになりました。
サクラマスで身体ともに疲れきっているので、のんびりしたい気持ちが勝っているのも要因です。
竹竿にビヤーネ・フリースが加わりまして、今までと違った楽しみができました。
年に何度かですが、タナゴ釣りも行くようになりました。
カメラも銀塩一眼少しだけ復帰しました。
ニコンF2が手に入ったのでニコンも使うようになりました。
以上です。
2014.7.10追記
Blogの名前を「Go Narumi's FF Blog[GOING MY WAY]」に変更します。
2013.4.2追記
BLOGの名前を「GOUING MY WAY」に変更しました。
2013.1.18追記
BLOGを始めてまる6年。
その間には自分にも変化があったので、現在の心境で自己紹介。
写真はコンデジがメインになった。
アナログの方が好きだけどフィルム代が掛からないのと携帯が楽。
日帰りで近場の釣り場がメインになったので、開けた川でのんびり竿を振るのが好きになった。
釣り人がたくさん入る川は難しいけど、それがまた楽しいと思えるようになった。
ヤマメ一辺倒だったのが岩魚釣りが好きになった。
静かなプールをサイトで狙うのが面白い。
見つけた時の嬉しさと、魚に悟られないように狙う緊張感がたまりません。
大物への執着が薄れた。
大物は狙うけど、大物でなくても釣れれば嬉しい。
ニンフフィッシングは嫌いだったが、ウエットフライよりもニンフフィッシングに興味を持ってしまった。
ドライは魚が食いつくのが見える。ウエットは魚が見える時もあるし、あたりが手元に伝わるし、向こうあわせもある。
ニンフフィッシングは世間では簡単だと言う人も居るが、僕にとっては何から何まで難しい。だから楽しい。
ハンチング一辺倒だったのがハットも被るようになった。
10番の厚巻きスタンダードドライフライメインだったのが、薄巻きの#12メインとなってきた。#14~#18の出番も増えた。
サクラマス釣りは興味がなくなった。
自分自身も川も、昔と状況が変わり、無理が出来なくなったからか。
やりたい事はたくさんあるけれど、あえて目をつぶる事にして、自分の出来る範囲で楽しめるよう努力してます。
こんな自分ですが宜しくお願いいたします。
ここにも出てます本名 鳴海 剛/ナルミ ゴウ
ペンネーム 沢渡 郷/サワタリ ゴウ
初回自己紹介
名前が「ゴウ」なのでブログの名前を「Gouing My Way since‘06.12.12」にしました。
本来なら「Gouing」ではなく「Going」ですから・・・
「Going My Way since2001」というホームページもあるようですがボクは知らずに付けてしまったので、真似してしまったようで恐縮しています。
ちなみに「鳴海剛」で検索するとものすごくたくさん出てきます。
ボクと同姓同名の名前(芸名)で活躍されている芸能人がいるようです。
はじめて見たときは驚きましたよ。「ウワー、偽物がいるー!」ってね。
でもそちらのほうが名前が知れているのでボクの方が偽物のようですね(笑
現在の趣味はフライフィッシングと写真です。
フライフィッシングは綺麗な山岳渓流をドライフライで釣るのが特に好きです。もちろんアップストリームウエットフライも好きですし、開けた渓流ではダウンクロスのウエットフライもします。本流のサクラマスもやります。
キャスティング技術を駆使して良い魚と出会うのがボクのフライフィッシングです。
渓流では大きな視認性の良いドライフライを使い、出る魚だけを相手にしています。
それでもとても楽しいんです。
なによりもキャスティングが楽しいし、釣れる魚のサイズも大きいからです。
20cmを100匹釣るよりも1匹の尺ヤマメを選びます。
釣り場環境に恵まれているせいかもしれませんが、9寸以上が釣れないと満足できない体になってしまいました。
フライ以外の釣りを誘われることも多いのですが、たとえフライフィッシングに不利な状況だとしてもフライロッドを振っていたいタイプです。気持ちに余裕が出来たら鮎の友釣りや渓流の餌釣り、ルアー釣り等もしてみたいなーと思うこともあるのですが、まだまだ実現しそうにありません。ひたすらフライまっしぐらって感じです。
目標として目指しているフライマンは沢田賢一郎氏と池田浩悦氏です。
カメラは最近はコンパクトデジカメの撮影比率が多くなりました。
昨年は一眼レフにリバーサルフィルムで撮ったのはわずか36枚撮り10本でした。以前は15本以上使っていたんですが・・・
もちろん写真代節約が原因です。
良い魚の時しか一眼レフを使わなくなってしまったのですよ。それなのにいつも一眼レフを携行して釣りをしています。
そうそうもうひとつ大事な趣味があります。
キャスティング練習です。
ちなみにトーナメントはやっておりません。
それとボクのポリシーとして「無闇に川は明かさない」という信念があります。
今後もこのスタンスは守り続けて行きますのでご了承下さい。
それではナルミゴウのBlog「Gouing My Way since‘06.12.12」を今後ともよろしくお願いいたします。
07.3.10釣行
昨日は風邪を引いて怠かったのだが釣りに行ってきた。
先週と同じ水系の別の支流に入ってみることにした。
名前は知っていたが何故か釣りをしたことはない沢だ。
9時半に着いてしまったのでちょっと早すぎてしまった。
釣り場に向かうときはどうしても先行者を気にしてしまいついつい早く着く傾向にある。
一歩及ばずということを何度も経験するとしかたないか。
気温は2~3度しかないので、もう少し暖かくなってからじゃないと期待できそうにない。
お日様が出ているのが救いかな。
とりあえず時間調整のために本流との合流点を軽く一流しすることにした。
合流点には橋が架かっており、その橋桁のところに緩い弛みが出来ていた。
良さそうだったが魚の反応はなかった。
それからゆっくりと支流を釣り上がることにした。川幅4m程の沢だが、適度な淵や深みがあり期待感も高まる。
沢の傍は氷柱が出来ていたり凍っていたりしている。

変わった氷柱を発見。あなたには何に見えますか?。ボクは牛のおっパイと思ったのですが。
今日もジーニアスバンブー7’7”でウエットフライフィッシング。今日はラインをSawadaのSDアイスフローティング#5を使っている。
ウエットフライでは扱いやすいラインなので、ジーニアスバンブーにもばっちりあっていた。

のんびりペースで釣り上がっていると、林道をバイクが上がっていった。魚釣りで無ければ良いのだがちょっと気になる。林道と沢が近い為、釣り人は多そうに思える。
500m程釣り上がったところ先程のバイクがあった。釣り人らしい。
ここまでは1匹反応しただけだった。
あまり期待できそうにないので上流に移動してみた。
山間を蛇行しながら流れているので日陰が多い。ちょうど日当たりの良い流れが続きそうになってきたので、ここから再び始めることにした。
下流部よりも渓相が穏やかで釣りやすそうだ。

入ってすぐのプールに小さい魚が見える。
すかさずウエットフライを投入した。流れの静かなプールをゆっくりと沈めるように流す。ラインの先端も水中に沈んでいるので、リードフライは底近くまで沈んでいるはずだ。ラインが止まったのでロッドを持ち上げるとリードフライの#14シナモンキングをくわえてヤマメが上がってきた。

気を取り直して再び釣り上がると、林道を一台の車が上流へと上がっていった。たぶん釣り人であろう。すぐそばに停車したようでドアを閉めた音がした。
しばらくすると林道側から声を掛けられた。なんとウエットフライの達人Hさんではないか。彼のアップストリームウエットは至る所から魚を引き出してしまう。
Hさんと一緒にOさんも来ているようだが、情報を聞くと二人とも今日はあまり芳しくないらしい。気温が低いため手や耳も冷たくてヒリヒリするくらいだから、魚の活性も悪くて当然だろう。
彼らは上流へ行くと告げて別れた。
その後ボクは一人で釣り上がった。ここぞというポイントから反応がない。状況が悪いだけでなく魚が薄いようだ。ようやく先程釣ったのと同じくらいのサイズが掛かったと思ったら寄せている途中でバラシてしまった。食い込みが浅いようだ。先程釣ったヤマメも口の皮一枚だった。
300m程釣り上がると堰堤があった。堰堤下の深みに期待したがさっぱり反応しない。
端から端を全て釣り終えてから堰堤を高巻いた。
堰堤上のプールの流れ込みから入渓するが、また1台軽自動車が上流へ上がっていった。
しかも100m程上流に車を止めた。嫌な予感がするが案の定釣り人だった。
地元の釣り人なのだろう。こういった人たちはマナーなんかお構いなしだから手に負えない。
諦めて林道に上がったら、ちょうどウエットの達人が上流から戻ってきたところに遭遇した。上流も芳しくなく移動するという。
彼らは別の支流に行くと言うことで、ボクは帰りがてらに先週入った沢で外した魚を釣りに行くと話、分かれた。
支流に到着し川へ降りようとすると、残雪も先週よりかなり少なくなっている。
しかし雪の上には数時間前に入ったようなはっきりとした足跡が残っていた。
気になるポイントからは魚が反応しなかった。その付近もやってみたがダメなので次なるポイントへ車で移動。
時間は3時。ラスト1時間に掛けて500m程釣り上がることにした。先週よりもほんの少し水位が低いようだ。魚が何匹か反応したがフッキングには至らない。気になっていたポイントでは魚が反応せず、期待していただけにがっかりだ。
予定通りの場所で4時になり竿をたたんだ。
先週とは違い状況が芳しくない日だったようだ。
解禁から10日経つので釣り人に釣られているのだろう。雪代が入れば状況が好転するので、その頃がまた楽しみだ。
先週と同じ水系の別の支流に入ってみることにした。
名前は知っていたが何故か釣りをしたことはない沢だ。
9時半に着いてしまったのでちょっと早すぎてしまった。
釣り場に向かうときはどうしても先行者を気にしてしまいついつい早く着く傾向にある。
一歩及ばずということを何度も経験するとしかたないか。
気温は2~3度しかないので、もう少し暖かくなってからじゃないと期待できそうにない。
お日様が出ているのが救いかな。
とりあえず時間調整のために本流との合流点を軽く一流しすることにした。
合流点には橋が架かっており、その橋桁のところに緩い弛みが出来ていた。
良さそうだったが魚の反応はなかった。
それからゆっくりと支流を釣り上がることにした。川幅4m程の沢だが、適度な淵や深みがあり期待感も高まる。
沢の傍は氷柱が出来ていたり凍っていたりしている。

変わった氷柱を発見。あなたには何に見えますか?。ボクは牛のおっパイと思ったのですが。
今日もジーニアスバンブー7’7”でウエットフライフィッシング。今日はラインをSawadaのSDアイスフローティング#5を使っている。
ウエットフライでは扱いやすいラインなので、ジーニアスバンブーにもばっちりあっていた。

のんびりペースで釣り上がっていると、林道をバイクが上がっていった。魚釣りで無ければ良いのだがちょっと気になる。林道と沢が近い為、釣り人は多そうに思える。
500m程釣り上がったところ先程のバイクがあった。釣り人らしい。
ここまでは1匹反応しただけだった。
あまり期待できそうにないので上流に移動してみた。
山間を蛇行しながら流れているので日陰が多い。ちょうど日当たりの良い流れが続きそうになってきたので、ここから再び始めることにした。
下流部よりも渓相が穏やかで釣りやすそうだ。

入ってすぐのプールに小さい魚が見える。
すかさずウエットフライを投入した。流れの静かなプールをゆっくりと沈めるように流す。ラインの先端も水中に沈んでいるので、リードフライは底近くまで沈んでいるはずだ。ラインが止まったのでロッドを持ち上げるとリードフライの#14シナモンキングをくわえてヤマメが上がってきた。

気を取り直して再び釣り上がると、林道を一台の車が上流へと上がっていった。たぶん釣り人であろう。すぐそばに停車したようでドアを閉めた音がした。
しばらくすると林道側から声を掛けられた。なんとウエットフライの達人Hさんではないか。彼のアップストリームウエットは至る所から魚を引き出してしまう。
Hさんと一緒にOさんも来ているようだが、情報を聞くと二人とも今日はあまり芳しくないらしい。気温が低いため手や耳も冷たくてヒリヒリするくらいだから、魚の活性も悪くて当然だろう。
彼らは上流へ行くと告げて別れた。
その後ボクは一人で釣り上がった。ここぞというポイントから反応がない。状況が悪いだけでなく魚が薄いようだ。ようやく先程釣ったのと同じくらいのサイズが掛かったと思ったら寄せている途中でバラシてしまった。食い込みが浅いようだ。先程釣ったヤマメも口の皮一枚だった。
300m程釣り上がると堰堤があった。堰堤下の深みに期待したがさっぱり反応しない。
端から端を全て釣り終えてから堰堤を高巻いた。
堰堤上のプールの流れ込みから入渓するが、また1台軽自動車が上流へ上がっていった。
しかも100m程上流に車を止めた。嫌な予感がするが案の定釣り人だった。
地元の釣り人なのだろう。こういった人たちはマナーなんかお構いなしだから手に負えない。
諦めて林道に上がったら、ちょうどウエットの達人が上流から戻ってきたところに遭遇した。上流も芳しくなく移動するという。
彼らは別の支流に行くと言うことで、ボクは帰りがてらに先週入った沢で外した魚を釣りに行くと話、分かれた。
支流に到着し川へ降りようとすると、残雪も先週よりかなり少なくなっている。
しかし雪の上には数時間前に入ったようなはっきりとした足跡が残っていた。
気になるポイントからは魚が反応しなかった。その付近もやってみたがダメなので次なるポイントへ車で移動。
時間は3時。ラスト1時間に掛けて500m程釣り上がることにした。先週よりもほんの少し水位が低いようだ。魚が何匹か反応したがフッキングには至らない。気になっていたポイントでは魚が反応せず、期待していただけにがっかりだ。
予定通りの場所で4時になり竿をたたんだ。
先週とは違い状況が芳しくない日だったようだ。
解禁から10日経つので釣り人に釣られているのだろう。雪代が入れば状況が好転するので、その頃がまた楽しみだ。
パーフェクト
初タイイング
昨夜今年初のフライタイイングをした。
「今頃初ー?」って思われるでしょうね。
はい、ずぼらなんです、私・・・。
たしか昨年の今頃は毎日10本位ずつ巻いていたような気が・・・
今年は特に頭の中はBlogの記事のことばっかしに時間をとられています。
渓流解禁になり、釣りに行き始めましたのでやはりフライがないとね。
先日の初釣行で二つほどフライをロストしてしまったので、補充しないと心配なんです。
また週末に行く予定なので、釣れるフライをストックしておかないといざ釣りに出かけて大物にバシバシ切られでもして釣れるフライがなくなったら困っちゃいますからね(笑
で、昨日巻いたのはウエットフライ用にオールドリマリックに巻いたシナモンセッジ#14。
本来このシナモンセッジは#4とか#6のサイズでセッジを意識した使い方なのですが、雪代前の流れがおとなしい流れではこの小さいフライが効くんです。
大きいサイズはウイングにシナモンターキーなどを使うのですが、#14~#10ならヘンフェザントで代用しています。

バイスの台座の上に載せてストロボ無しで撮ってみた。このフライ凄いでしょ、一人で立つんだよ(笑。
色合いといい雰囲気といい、ニンフを彷彿させます。
だからボクもそういったことを意識して使っています。
昨夜は4本巻きました。久しぶりに巻くもんだから時間掛かりましたね。
久しぶりだとやっぱり下手です。
もともとタイイングが下手なのに、ますますもって格好悪くなっちゃいます。それでも釣りには使えそうなのでとりあえずは大丈夫。
下手さが判らないように撮った画像を掲載しておきます。あらは探さないでね。
「今頃初ー?」って思われるでしょうね。
はい、ずぼらなんです、私・・・。
たしか昨年の今頃は毎日10本位ずつ巻いていたような気が・・・
今年は特に頭の中はBlogの記事のことばっかしに時間をとられています。
渓流解禁になり、釣りに行き始めましたのでやはりフライがないとね。
先日の初釣行で二つほどフライをロストしてしまったので、補充しないと心配なんです。
また週末に行く予定なので、釣れるフライをストックしておかないといざ釣りに出かけて大物にバシバシ切られでもして釣れるフライがなくなったら困っちゃいますからね(笑
で、昨日巻いたのはウエットフライ用にオールドリマリックに巻いたシナモンセッジ#14。
本来このシナモンセッジは#4とか#6のサイズでセッジを意識した使い方なのですが、雪代前の流れがおとなしい流れではこの小さいフライが効くんです。
大きいサイズはウイングにシナモンターキーなどを使うのですが、#14~#10ならヘンフェザントで代用しています。

バイスの台座の上に載せてストロボ無しで撮ってみた。このフライ凄いでしょ、一人で立つんだよ(笑。
色合いといい雰囲気といい、ニンフを彷彿させます。
だからボクもそういったことを意識して使っています。
昨夜は4本巻きました。久しぶりに巻くもんだから時間掛かりましたね。
久しぶりだとやっぱり下手です。
もともとタイイングが下手なのに、ますますもって格好悪くなっちゃいます。それでも釣りには使えそうなのでとりあえずは大丈夫。
下手さが判らないように撮った画像を掲載しておきます。あらは探さないでね。
同化

2005年7月3日。初夏って感じの爽やかな日差しの中で釣りをした。フライマンに人気の河川なので魚の反応はシビア。木の枝が覆い被さった浅い水深の小場所から飛び出たヤマメ。入渓早々釣れたので一安心できる。川底の色と体色がそっくり。地味な色合いのヤマメだが、この谷には明るい色の綺麗なヤマメが多いはずなのだが。ひょっとしたら浅い場所をテリトリーとしているヤマメはこんな色合いが多いのだろうか。気になるので過去の写真も見直して検証してみようと思う。
ハンチング序章
ハンチングに興味を持ったのは20年以上前になる。
映画俳優のジェームス・ディーンがハンチングを被っている写真があった。茶色のウールっぽい生地で出来たハンチングを斜めに浅く被っているのが格好良く見えて憧れた。それがハンチングに興味を持つきっかけとなった。
当時はハンチングといえば大工さんや泥棒が被っているようなイメージがあった。
「さざえさん」の父親波へいさんが被っているのもハンチングだよね。
20年前はハンチングを被っている若者は一人も居なかった。それだけ年寄りじみた印象だったのだと思う。だから若かった自分が被るのには抵抗感もあったと思う。

アメリカ製と英国製
渓流釣りを始めた当時、ボクは佐々木一男さんという餌釣りの方の本を良く読んでいた。
この方は東京渓流釣人クラブの方で、このクラブの人達はハンチングを被っている人が多かった。
東京の釣具屋で働きはじめてから、このクラブの方もたまに来られていたが、その方が黒い皮革のハンチングを被っていた。江戸っ子らしい粋な方でハンチングがよく似合っていた。
それもあってか、自分も釣りの時だけでもと、思いきってハンチングを被ることにした。
勤めていたのが銀座だったのでトラヤさんという老舗の帽子屋さんが近くにあった。
早速行ってみたが小僧の自分には手の届かない代物ばかりであった。
その頃、渓流釣り用に履くコハゼ付き地下足袋を買いに住まいのそばのワークショップに立ち寄ったところハンチングが幾つかあった。値段も非常に手頃だったので茶色いハンチングを買った。
ポリエステルかなにかの化繊で出来ており、雨に濡れても乾きが良くて使いやすかった。
これが最初のハンチングだ。51cmのアマゴを釣ったときもこのハンチングを被っていた(BlogカテゴリーMyWayの記事「竹竿との出会い」に写真があります)。そんな思い出のある帽子だったのだが地元の渓流でうっかりと流してしまいおさらばとなった。
その帽子には東京時代に入っていた渓流釣りのクラブのバッジも着けていたし、5年くらいは被っていたので無くしたときはショックだった。流したときには下流まで1時間くらい掛けて探したが見つけられなかった。その翌週も諦めきれずに探しに行ったぐらい大事に思っていた帽子だった。
新しいのを買うしかないので、次なるハンチングを求めて再びあちこちと探し廻ることになった。
それ以降、気が付けばめぼしいハンチングを見つけては買うという事を繰り返すことになる。
ハンチングをいくつも見ているうちに、いろんなデザインがあることに気が付いた。

この二つのハンチングは米製と英製だが上から見ると違いは分からない。
もともとハンチングは英国で作られた物だと思われるが、英国製と日米製ではデザイン的に異なるようだ。
生地の裁断の仕方が違うのだ。
国産品の元になったハンチングは米国製の物だったのか、生地の取り方が共通している。英国製のような裁断の物を見掛けたことは一度もない。

米製のハンチングを横から見ると縫い目が後頭部まで伸びている。
餌釣りの頃は別に気にしたことはなかったのだが、フライを初めてから英国にちょっとだけかぶれてきたため、本場のハンチングの仕立ての方が本物らしく思えて好きになってしまったのだ。
フランスやイタリア、ドイツなどのハンチングも英国と同じような裁断のものが多いです。
他にもキャスケットのような8枚はぎのものなどもあるようですね。

英製は横部分で縫い合わせてあり、後ろ部分は3カ所の絞りでふくらみを持たせてある。
英国で作られているハンチングでも形が幾つかあるようだ。
つばが若干長めで全体に細身で、比較的タイトフィットする物。
分かりやすいところでは、スペイの野寺さんや下澤さんが被っているタイプです。

左がタイトなタイプで右が広いタイプ。
もうひとつはつばが短めで左右に広がりがあり、後頭部のあたりにゆとりがあるタイプ。
沢田賢一郎さんが被っているタイプです。

横への広がり方に違いがあります。右のタイプの方が広がっています。
最近は若者から年輩の方まで巷にはハンチングを被った人たちが普通に見られるようになった。若者に人気があるのは米製タイプの物のようですが、とくにカモノハシ型が人気あるようですね。多くの若手芸能人が被っているのはこのタイプが多いようです。
年輩の俳優さん方は英国のタイトなものを被っているのを見かけます。
また、国産品では後ろやサイドにサイズ調節用のバンドが付いていたりしますが、欧州製では見掛けないです。
フライフィッシングと同じで、使いやすい方が良いという合理的な日米の考え方と、伝統を頑固に守る英国気質がこの辺にも現れているのではないでしょうか。
この頑固さがボクは好きだったりする。
とはいっても場合によっては便利なものを選ぶこともありますから、ファジーなんです。たとえば英国スタイルが好きだからといってもフィッシングベストは便利だから着ますけどね(笑

内側から見るとつばの長さの違いが分かると思います。左のスリムなタイプの方がつばが長いです。
それにしてもハンチングは奥が深い。形もそうだが、いろんな素材や柄もたくさんあるのでついつい気になってしまう。
映画俳優のジェームス・ディーンがハンチングを被っている写真があった。茶色のウールっぽい生地で出来たハンチングを斜めに浅く被っているのが格好良く見えて憧れた。それがハンチングに興味を持つきっかけとなった。
当時はハンチングといえば大工さんや泥棒が被っているようなイメージがあった。
「さざえさん」の父親波へいさんが被っているのもハンチングだよね。
20年前はハンチングを被っている若者は一人も居なかった。それだけ年寄りじみた印象だったのだと思う。だから若かった自分が被るのには抵抗感もあったと思う。

アメリカ製と英国製
渓流釣りを始めた当時、ボクは佐々木一男さんという餌釣りの方の本を良く読んでいた。
この方は東京渓流釣人クラブの方で、このクラブの人達はハンチングを被っている人が多かった。
東京の釣具屋で働きはじめてから、このクラブの方もたまに来られていたが、その方が黒い皮革のハンチングを被っていた。江戸っ子らしい粋な方でハンチングがよく似合っていた。
それもあってか、自分も釣りの時だけでもと、思いきってハンチングを被ることにした。
勤めていたのが銀座だったのでトラヤさんという老舗の帽子屋さんが近くにあった。
早速行ってみたが小僧の自分には手の届かない代物ばかりであった。
その頃、渓流釣り用に履くコハゼ付き地下足袋を買いに住まいのそばのワークショップに立ち寄ったところハンチングが幾つかあった。値段も非常に手頃だったので茶色いハンチングを買った。
ポリエステルかなにかの化繊で出来ており、雨に濡れても乾きが良くて使いやすかった。
これが最初のハンチングだ。51cmのアマゴを釣ったときもこのハンチングを被っていた(BlogカテゴリーMyWayの記事「竹竿との出会い」に写真があります)。そんな思い出のある帽子だったのだが地元の渓流でうっかりと流してしまいおさらばとなった。
その帽子には東京時代に入っていた渓流釣りのクラブのバッジも着けていたし、5年くらいは被っていたので無くしたときはショックだった。流したときには下流まで1時間くらい掛けて探したが見つけられなかった。その翌週も諦めきれずに探しに行ったぐらい大事に思っていた帽子だった。
新しいのを買うしかないので、次なるハンチングを求めて再びあちこちと探し廻ることになった。
それ以降、気が付けばめぼしいハンチングを見つけては買うという事を繰り返すことになる。
ハンチングをいくつも見ているうちに、いろんなデザインがあることに気が付いた。

この二つのハンチングは米製と英製だが上から見ると違いは分からない。
もともとハンチングは英国で作られた物だと思われるが、英国製と日米製ではデザイン的に異なるようだ。
生地の裁断の仕方が違うのだ。
国産品の元になったハンチングは米国製の物だったのか、生地の取り方が共通している。英国製のような裁断の物を見掛けたことは一度もない。

米製のハンチングを横から見ると縫い目が後頭部まで伸びている。
餌釣りの頃は別に気にしたことはなかったのだが、フライを初めてから英国にちょっとだけかぶれてきたため、本場のハンチングの仕立ての方が本物らしく思えて好きになってしまったのだ。
フランスやイタリア、ドイツなどのハンチングも英国と同じような裁断のものが多いです。
他にもキャスケットのような8枚はぎのものなどもあるようですね。

英製は横部分で縫い合わせてあり、後ろ部分は3カ所の絞りでふくらみを持たせてある。
英国で作られているハンチングでも形が幾つかあるようだ。
つばが若干長めで全体に細身で、比較的タイトフィットする物。
分かりやすいところでは、スペイの野寺さんや下澤さんが被っているタイプです。

左がタイトなタイプで右が広いタイプ。
もうひとつはつばが短めで左右に広がりがあり、後頭部のあたりにゆとりがあるタイプ。
沢田賢一郎さんが被っているタイプです。

横への広がり方に違いがあります。右のタイプの方が広がっています。
最近は若者から年輩の方まで巷にはハンチングを被った人たちが普通に見られるようになった。若者に人気があるのは米製タイプの物のようですが、とくにカモノハシ型が人気あるようですね。多くの若手芸能人が被っているのはこのタイプが多いようです。
年輩の俳優さん方は英国のタイトなものを被っているのを見かけます。
また、国産品では後ろやサイドにサイズ調節用のバンドが付いていたりしますが、欧州製では見掛けないです。
フライフィッシングと同じで、使いやすい方が良いという合理的な日米の考え方と、伝統を頑固に守る英国気質がこの辺にも現れているのではないでしょうか。
この頑固さがボクは好きだったりする。
とはいっても場合によっては便利なものを選ぶこともありますから、ファジーなんです。たとえば英国スタイルが好きだからといってもフィッシングベストは便利だから着ますけどね(笑

内側から見るとつばの長さの違いが分かると思います。左のスリムなタイプの方がつばが長いです。
それにしてもハンチングは奥が深い。形もそうだが、いろんな素材や柄もたくさんあるのでついつい気になってしまう。
必死

2005年7月2日。防水デジカメの先駆モデル「PENTAX Optio WP」の使い初めだった。20年ぶりに水中写真にチャレンジしたが躍動感のある写真が撮れた。イワナの目が写っていればもっと良かったと思うのだが。
07.3.4釣行
昨日は予定通り釣りをしてきました。
行った渓流は高校の頃初めて尺近いヤマメ(29.5cm)を釣った想い出の川だ。
その頃一緒に遊んでいた悪友二人とこの川に始めて訪れた時のことだった。うれしさ余ってマメタン(SUZUKIの原付でアップハンドルにヤカンタンクの極小アメリカン?)でウイリーをかまそうと調子をこいたら、垂直になって転けた想い出のある川なのだ。
25年前は道路も舗装されておらず、林道が途中で行き止まりになっていたのだが、今は広い道路が隣町まで開通しクルマ通りも多くなった。
おかげでウチから1時間もあれば来ることができる。
今日は、解禁間もないこともあり釣り人が入って居なさそうなところをやろうと思い、今まで入ったことがない区間で釣りをすることにした。

三陸の川は雪が少ない。
雪の斜面を5mほど下って川へ着くと幸い先行者の足跡はない。
9時半に川に降り立った。この時期だとちょっと早すぎる気もしたが、のんびりやればそのうちに良くなるだろう。
とは言うものの昨日はボーズだし、今日はなんとしてもジーニアスバンブーに魂を入れなければならないのでちょっと気合いが入ってます。
今日は曇り空だが気温は8度くらいにはなりそうなので期待できそうだ。
今日もウエットです。ドロッパーに#8ロイヤルコーチマン・リードフライは#14グリーンウエルズグローリー。
入渓してすぐに広めのプールを釣るが全く反応がない。
「おいおいなんでだよ。」こんなポイントで出てくれないと心配になるじゃないか。
まあ朝も早いから水温も低いし、昼頃になればなんとかなるだろうと前向きに考える。
50m程進むと小落差を掛ける淵が前方に現れた。期待して近づくと雪の上に先行者の足跡を発見。
今日のものではなさそうなのだが、ますます不安が募る。
反応が悪いため、リードフライを#14のシナモンセッジに換える。
深みのあるポイントを丁寧に流していくと、ようやく懐かしい感触が!
6寸程のヤマメだが今期の初物だ。ジーニアスの初物にもなるのだが、ちょっとサイズが小さすぎなので申し訳ない気がする。でもボーズはなくなったのでとりあえず良かった。
ユスリカの類もちらほらと見え始めた。
その後は6寸前後のヤマメがポツポツと釣れだした。
7寸ほどのイワナも一つ混じった。
もう少しまともに引きを楽しめるサイズが欲しいと思っていたら、来ました来ました。
フッキングしてすぐ、強引に岸寄りに持って行かれた。「ウオォッ」と思っいロッドを反対側に倒すが一歩及ばず。沈んだ木に逃げ込まれ痛恨のバラシ。
写真が撮れると思った途端にこれだ。良くある事なんだけどね。
昼になったところでひとまず川から上がる。

その日一番のサイズ。#14のシナモンキングをくわえて上がってきた。
コンビニのおにぎりを食べながら下流へと車で移動する。
釣り人らしき車の行き来がやたらと目に付く。解禁最初の日曜だから当然だ。
でも実は釣り人ではないのかもしれない。釣りに行くとみんなライバルに見えてしまうから笑っちゃうよね。
5km程下がったところで、入渓できそうな場所を発見。
先程よりも水量があり、大物も期待できるかなと淡い期待を持って川へ降りる。ここにも釣り人の足跡がしっかりと残っていた。しかも今日のもののようだ。
他に移動しても先行者の後を釣る可能性が高いだろうから、川を調べるつもりで入ってみることにした。
入ってすぐに8寸程のヤマメを掛け損なう。3度ほどドロッパーのロイヤルコーチマンにアタックしたのだが、フッキングにいたらなかった。
その魚のことを考えながらすぐ上のポイントに何気なく投入した一投めでラインが引っかかった。外そうと思いロッドを引いた途端ギュンギュンと魚が引っ張った。まずまずのサイズだったようだがすぐに外れてしまった。
おおっ、下流の方が良かったじゃん。
気をよくして釣り上る。
その後に枝沢が流れ込んでいる場所をアップクロスでプレゼンテーションすると、一発ででゴツンと来た。白い光がヒラをうち、心地よい振動が竿に伝わってくる。
8寸弱のヤマメだった。
その後は当たりも遠のいて、ようやく小ヤマメ1匹釣っただけだった。
気温も下がってきたようで、状況が悪くなったようだ。
それでも3時半まで釣り上がった。
久しぶりに渓流を歩いたので、膝の裏が痛くなってきた。
今日は4km位釣り歩いた。これくらいで痛くなるようだからかなり足腰が弱っているな。
釣ったのは7匹だったが、外した3匹が悔やまれる。
でもアタリも飽きない程度にあったし、久しぶりにウエットの釣りを堪能できて楽しかったー。
ジーニアスロッドの感じも掴むことができたしね。

上の写真と同じ魚。大きいわけではないがロッドにも義理立てできたかな。
今日も小渓流のアップストリームウエットだったので、10m以内の距離が多かった。
ロールキャストを多用することになるのだが、ロールキャストで勢いよく振ってもゆっくり振っても竿が合わせて付いてきてくれる。
縦も斜めも自由自在にロールキャストやスカジットキャストもどきが決まる。
そのためフライのターンが良くピシっとプレゼンテーションが決まるので気分が良い釣りができた。
7'7"のロッドレングスは木の迫り出したようなポイントでも使いやすい。この長さがあれば小渓流のウエットフライフィッシングでライン操作に困るようなことはそれほどない。普通規模から小渓流までのドライフライと小渓流ウエットにちょうど良さそうだ。
今度はドライフライの釣りでラインを伸ばした釣りがしてみたくなった。
まだしばらくはウエットの釣りになるし、パワーウエットのサクラマスも待っている。
ついに忙しい季節になったな。シーズンは始まったばかりだが、やりたいことがいっぱいあるので時間が足りないよー。
追伸 今日は両脚のふくらはぎが筋肉痛であります。
行った渓流は高校の頃初めて尺近いヤマメ(29.5cm)を釣った想い出の川だ。
その頃一緒に遊んでいた悪友二人とこの川に始めて訪れた時のことだった。うれしさ余ってマメタン(SUZUKIの原付でアップハンドルにヤカンタンクの極小アメリカン?)でウイリーをかまそうと調子をこいたら、垂直になって転けた想い出のある川なのだ。
25年前は道路も舗装されておらず、林道が途中で行き止まりになっていたのだが、今は広い道路が隣町まで開通しクルマ通りも多くなった。
おかげでウチから1時間もあれば来ることができる。
今日は、解禁間もないこともあり釣り人が入って居なさそうなところをやろうと思い、今まで入ったことがない区間で釣りをすることにした。

三陸の川は雪が少ない。
雪の斜面を5mほど下って川へ着くと幸い先行者の足跡はない。
9時半に川に降り立った。この時期だとちょっと早すぎる気もしたが、のんびりやればそのうちに良くなるだろう。
とは言うものの昨日はボーズだし、今日はなんとしてもジーニアスバンブーに魂を入れなければならないのでちょっと気合いが入ってます。
今日は曇り空だが気温は8度くらいにはなりそうなので期待できそうだ。
今日もウエットです。ドロッパーに#8ロイヤルコーチマン・リードフライは#14グリーンウエルズグローリー。
入渓してすぐに広めのプールを釣るが全く反応がない。
「おいおいなんでだよ。」こんなポイントで出てくれないと心配になるじゃないか。
まあ朝も早いから水温も低いし、昼頃になればなんとかなるだろうと前向きに考える。
50m程進むと小落差を掛ける淵が前方に現れた。期待して近づくと雪の上に先行者の足跡を発見。
今日のものではなさそうなのだが、ますます不安が募る。
反応が悪いため、リードフライを#14のシナモンセッジに換える。
深みのあるポイントを丁寧に流していくと、ようやく懐かしい感触が!
6寸程のヤマメだが今期の初物だ。ジーニアスの初物にもなるのだが、ちょっとサイズが小さすぎなので申し訳ない気がする。でもボーズはなくなったのでとりあえず良かった。
ユスリカの類もちらほらと見え始めた。
その後は6寸前後のヤマメがポツポツと釣れだした。
7寸ほどのイワナも一つ混じった。
もう少しまともに引きを楽しめるサイズが欲しいと思っていたら、来ました来ました。
フッキングしてすぐ、強引に岸寄りに持って行かれた。「ウオォッ」と思っいロッドを反対側に倒すが一歩及ばず。沈んだ木に逃げ込まれ痛恨のバラシ。
写真が撮れると思った途端にこれだ。良くある事なんだけどね。
昼になったところでひとまず川から上がる。

その日一番のサイズ。#14のシナモンキングをくわえて上がってきた。
コンビニのおにぎりを食べながら下流へと車で移動する。
釣り人らしき車の行き来がやたらと目に付く。解禁最初の日曜だから当然だ。
でも実は釣り人ではないのかもしれない。釣りに行くとみんなライバルに見えてしまうから笑っちゃうよね。
5km程下がったところで、入渓できそうな場所を発見。
先程よりも水量があり、大物も期待できるかなと淡い期待を持って川へ降りる。ここにも釣り人の足跡がしっかりと残っていた。しかも今日のもののようだ。
他に移動しても先行者の後を釣る可能性が高いだろうから、川を調べるつもりで入ってみることにした。
入ってすぐに8寸程のヤマメを掛け損なう。3度ほどドロッパーのロイヤルコーチマンにアタックしたのだが、フッキングにいたらなかった。
その魚のことを考えながらすぐ上のポイントに何気なく投入した一投めでラインが引っかかった。外そうと思いロッドを引いた途端ギュンギュンと魚が引っ張った。まずまずのサイズだったようだがすぐに外れてしまった。
おおっ、下流の方が良かったじゃん。
気をよくして釣り上る。
その後に枝沢が流れ込んでいる場所をアップクロスでプレゼンテーションすると、一発ででゴツンと来た。白い光がヒラをうち、心地よい振動が竿に伝わってくる。
8寸弱のヤマメだった。
その後は当たりも遠のいて、ようやく小ヤマメ1匹釣っただけだった。
気温も下がってきたようで、状況が悪くなったようだ。
それでも3時半まで釣り上がった。
久しぶりに渓流を歩いたので、膝の裏が痛くなってきた。
今日は4km位釣り歩いた。これくらいで痛くなるようだからかなり足腰が弱っているな。
釣ったのは7匹だったが、外した3匹が悔やまれる。
でもアタリも飽きない程度にあったし、久しぶりにウエットの釣りを堪能できて楽しかったー。
ジーニアスロッドの感じも掴むことができたしね。

上の写真と同じ魚。大きいわけではないがロッドにも義理立てできたかな。
今日も小渓流のアップストリームウエットだったので、10m以内の距離が多かった。
ロールキャストを多用することになるのだが、ロールキャストで勢いよく振ってもゆっくり振っても竿が合わせて付いてきてくれる。
縦も斜めも自由自在にロールキャストやスカジットキャストもどきが決まる。
そのためフライのターンが良くピシっとプレゼンテーションが決まるので気分が良い釣りができた。
7'7"のロッドレングスは木の迫り出したようなポイントでも使いやすい。この長さがあれば小渓流のウエットフライフィッシングでライン操作に困るようなことはそれほどない。普通規模から小渓流までのドライフライと小渓流ウエットにちょうど良さそうだ。
今度はドライフライの釣りでラインを伸ばした釣りがしてみたくなった。
まだしばらくはウエットの釣りになるし、パワーウエットのサクラマスも待っている。
ついに忙しい季節になったな。シーズンは始まったばかりだが、やりたいことがいっぱいあるので時間が足りないよー。
追伸 今日は両脚のふくらはぎが筋肉痛であります。