2020.1.25~26鞘作り
とび鉈の鞘を作ることにしました。
Youtube の鞘作り動画を徘徊してイメージができあがりました。
ホームセンターで朴木を仕入れました。

鋸で寸法を切り出しました。

ぴったりとした鞘じゃなくても良いということにしたので、かなり余裕がある感じ。

木工ボンドで接着。

接着剤だけでは心もとないので銅の釘と鉄の釘を打ち、真田紐を取り付け完成。
山仕事用なので粗い作りでも良いかな。

とび鉈の接着中に剣鉈の鞘作りも同時進行してました。

翌日は鉈の形に合わせて彫刻刀と平ヤスリで彫り上げました。

接着と二ヵ所を竹釘で固定。

今回は面取りと紙やすりで仕上げ。

鉈の抜け防止に竹のピンでストッパーをつけた。

ピンで止めなくとも抜け落ちないシンデレラフィット!

竹釘を四隅に打つことにした。

完成しました。熊の爪をチャームに着けました。
我ながら満足の出来です。
しかし竹釘打ち一ヵ所失敗しちゃったのだけが悔やまれます。
Youtube の鞘作り動画を徘徊してイメージができあがりました。
ホームセンターで朴木を仕入れました。

鋸で寸法を切り出しました。

ぴったりとした鞘じゃなくても良いということにしたので、かなり余裕がある感じ。

木工ボンドで接着。

接着剤だけでは心もとないので銅の釘と鉄の釘を打ち、真田紐を取り付け完成。
山仕事用なので粗い作りでも良いかな。

とび鉈の接着中に剣鉈の鞘作りも同時進行してました。

翌日は鉈の形に合わせて彫刻刀と平ヤスリで彫り上げました。

接着と二ヵ所を竹釘で固定。

今回は面取りと紙やすりで仕上げ。

鉈の抜け防止に竹のピンでストッパーをつけた。

ピンで止めなくとも抜け落ちないシンデレラフィット!

竹釘を四隅に打つことにした。

完成しました。熊の爪をチャームに着けました。
我ながら満足の出来です。
しかし竹釘打ち一ヵ所失敗しちゃったのだけが悔やまれます。
2019.12.8 工作と刃物研ぎ
ついに念願の天然砥石を買ってしまったので砥石台を作ることにした。
youtubeでいくつか作り方の動画があったので、手持ちの道具で出来そうなものをチャレンジ。
1×4のホワイトパイン材を300円弱で購入。
尺一寸ほどに三枚切り出した。

砥石の大きさに合わせて斜めに切込みを入れる。

下側から7mmほどに毛引き線をいれ、上からそこまで切れ込みを入れる。

バールで破壊。思いのほか手強かった。

荒れた面を切り出しと平やすりでならし、中央部は薄くさらう。

じゃじゃじゃーん、完成!
工作にがてな僕でもなんとか出来ました。
3時間くらい掛かったけど。

しかし、板が割れちゃった~
それでも砥石はしっかり固定されてるので使うには支障なさそう。

まずはナガサ2本と水窪の鉈。
水窪鉈は先端部に1mmほどの刃こぼれあり、荒砥で落としました。
いずれもニスで錆止めしてるけど、水窪鉈は錆が浮いてきてます。

初めての備水砥。700番位。
研ぎやすいです。

いよいよ正本山鳴瀧合砥の巣板デビュー。仕上げ砥です。
天然砥石はあたりはずれがあるらしいですが、初めての自分には良し悪しが分かりません。
それでもちゃんと研ぎあがりましたので一安心。

砥石と刃物を洗って乾燥中。

今日は調理用4本研いでから鉈を3本と、新しい鉈の調整やりました。
本数こなさないとならなかったので、かなり大雑把に仕上げましたが、切れ味は十分です。
もっと時間をかけて研げば、ぴっかぴかになるのでしょうが、気力が持ちませんでした。

ビールのオマケで着いてきた木箱に砥石セットをまとめました。
ひと財産になっちまいました。
youtubeでいくつか作り方の動画があったので、手持ちの道具で出来そうなものをチャレンジ。
1×4のホワイトパイン材を300円弱で購入。
尺一寸ほどに三枚切り出した。

砥石の大きさに合わせて斜めに切込みを入れる。

下側から7mmほどに毛引き線をいれ、上からそこまで切れ込みを入れる。

バールで破壊。思いのほか手強かった。

荒れた面を切り出しと平やすりでならし、中央部は薄くさらう。

じゃじゃじゃーん、完成!
工作にがてな僕でもなんとか出来ました。
3時間くらい掛かったけど。

しかし、板が割れちゃった~
それでも砥石はしっかり固定されてるので使うには支障なさそう。

まずはナガサ2本と水窪の鉈。
水窪鉈は先端部に1mmほどの刃こぼれあり、荒砥で落としました。
いずれもニスで錆止めしてるけど、水窪鉈は錆が浮いてきてます。

初めての備水砥。700番位。
研ぎやすいです。

いよいよ正本山鳴瀧合砥の巣板デビュー。仕上げ砥です。
天然砥石はあたりはずれがあるらしいですが、初めての自分には良し悪しが分かりません。
それでもちゃんと研ぎあがりましたので一安心。

砥石と刃物を洗って乾燥中。

今日は調理用4本研いでから鉈を3本と、新しい鉈の調整やりました。
本数こなさないとならなかったので、かなり大雑把に仕上げましたが、切れ味は十分です。
もっと時間をかけて研げば、ぴっかぴかになるのでしょうが、気力が持ちませんでした。

ビールのオマケで着いてきた木箱に砥石セットをまとめました。
ひと財産になっちまいました。
28年ぶりの501
自主禁漁中なので、釣りネタがありません。
長い間Levi'sを履いていなかったけど、久しぶりに501を買った。
Made in mexicoです。
格安だったので色は選べませんで、マンスグリーンっていう埃まみれになったような色です。
久しぶりに501買ったので、箪笥の肥しになっていた昔に買った501を引っ張り出してみたよ。

左は28年前に購入した501。右が新調したヤツ。
初めてLevi'sを買ったのは中学1年生の時。
当時は松山千春が好きで、タイトなスリムなジーパン(当時はジーンズなんて呼ばなかったよね)を履いていた姿に憧れ、初Levi'sは517?だったかなスリムジーンズでした。
記憶ではエドウィンのコマーシャルで、ジェームス・ディーン似の外人さんが、バスタブにジーンズを履いたまま入り洗うというシーンがあった。
それを真似してLevi'sのスリムジーンズを履いて風呂に入ったなぁ~。

左が初めて買ったウォッシュ加工501。買ったのは中2(1979年)かな?。
右が2本目の501。66後期モデル。こっちは中3(1980年)だろうか。

その当時、Levi'sのパンフレットには、アメリカの象徴と言えるマリリン・モンローと映画「ジャイアンツ」のジェームス・ディーンが格好良くジーンズを履いている写真が載っていたように記憶している。
スリムの生産国がフィリピンだというのに内タグを見て気が着いた。Levi'sは全部アメリカじゃないのか?!騙されたような嫌な気分になったよ。
ジーパン屋に行って調べてみたら501はUSAだった。
ってことで501のウォッシュ加工を買った。
それからジーンズとジェームス・ディーンに興味を持つ事になる。
理由なき反抗のジミーは濃紺のストレートジーンズに白のTシャツに、真っ赤なジャンパーを着てる。
映画は見た事ないが、カッコイイじゃないか!
それではって事で2本目はワンウォッシュの濃紺501を購入。

1本目の内タグは布だけど印字は消えてしまってます。

2本目の内タグ。
ウエスト28inc。どーだー!

2本目の内タグの裏。

3本目(左)と4本目(右)
両方とも未洗いの501を購入。
シュリンク トウ フィットっていうのを知ったもんで、3本目は糊の効いた未洗いの501にした。
記憶は定かではないが、高校の時に買ったのではないかな?
4本目は赤耳じゃなくなってる。詳しい人によると1986年からセルヴィッジ(赤耳)が廃止されたらしい。
1986年だと21歳。東京に居た時。姉に買ってもらった記憶がある。
赤耳じゃなくてショックだったのを今も覚えている。
それから501に興味が無くなったのだよ。

3本目の内タグ。
縮むのを考慮して29incにした。

リベットの裏は3桁になってます。

4本目のリベット裏も3桁。

4本目の内タグ。裏はほとんど消えてます。
501が赤耳じゃなくなったのでそれ以来501を買う事は無かった。
その頃ジェームス・ディーンの履いていたジーンズはLevi'sと言われていた。
確かに「ジャイアンツ」で履いているジーンズはLevi'sで間違いなさそうだったが、「理由無き反抗」のバックポケットのステッチは、どう見てもLevi'sとは違っているのに気が着いていた。Lee以外考えられなかった。
ジミーが活躍していた1950年代のLeeには101(ワンオーワン)というモデルがあったという事を知った。
いつ頃だったか記憶は無いがLeeから101が売り出された。

左が初めて買った101。赤耳ではなかったのが残念。生地も厚い。
右はその後、レプリカジーンズが流行り始めてから売り出した赤耳の101。
染め色が全然違う。
赤耳のは1万円ちょっとじゃなかったかな?

こちら左は赤耳で右はその数年後に出た片方だけ赤耳。
バックポケットのステッチも個性的。
これを最後にその後は赤耳ジーンズは高級すぎて買う気が起こらず、お手頃なラングラーやエドウィンにしてましたのよ。
追伸:思い出したが66後期の501はもう一本買っていた。
膝がぱっくり裂けてしまって処分した記憶がある。
そこまで履き潰したんだからおそらくは2本目に買った501でしょう。
確か中3か高1の時に買った真っ赤なジャケット。

501にこれを合わせてました。
気分はジミー(笑

クールスの秀光さんのお店「チョッパー」のです。
長い間Levi'sを履いていなかったけど、久しぶりに501を買った。
Made in mexicoです。
格安だったので色は選べませんで、マンスグリーンっていう埃まみれになったような色です。
久しぶりに501買ったので、箪笥の肥しになっていた昔に買った501を引っ張り出してみたよ。

左は28年前に購入した501。右が新調したヤツ。
初めてLevi'sを買ったのは中学1年生の時。
当時は松山千春が好きで、タイトなスリムなジーパン(当時はジーンズなんて呼ばなかったよね)を履いていた姿に憧れ、初Levi'sは517?だったかなスリムジーンズでした。
記憶ではエドウィンのコマーシャルで、ジェームス・ディーン似の外人さんが、バスタブにジーンズを履いたまま入り洗うというシーンがあった。
それを真似してLevi'sのスリムジーンズを履いて風呂に入ったなぁ~。

左が初めて買ったウォッシュ加工501。買ったのは中2(1979年)かな?。
右が2本目の501。66後期モデル。こっちは中3(1980年)だろうか。

その当時、Levi'sのパンフレットには、アメリカの象徴と言えるマリリン・モンローと映画「ジャイアンツ」のジェームス・ディーンが格好良くジーンズを履いている写真が載っていたように記憶している。
スリムの生産国がフィリピンだというのに内タグを見て気が着いた。Levi'sは全部アメリカじゃないのか?!騙されたような嫌な気分になったよ。
ジーパン屋に行って調べてみたら501はUSAだった。
ってことで501のウォッシュ加工を買った。
それからジーンズとジェームス・ディーンに興味を持つ事になる。
理由なき反抗のジミーは濃紺のストレートジーンズに白のTシャツに、真っ赤なジャンパーを着てる。
映画は見た事ないが、カッコイイじゃないか!
それではって事で2本目はワンウォッシュの濃紺501を購入。

1本目の内タグは布だけど印字は消えてしまってます。

2本目の内タグ。
ウエスト28inc。どーだー!

2本目の内タグの裏。

3本目(左)と4本目(右)
両方とも未洗いの501を購入。
シュリンク トウ フィットっていうのを知ったもんで、3本目は糊の効いた未洗いの501にした。
記憶は定かではないが、高校の時に買ったのではないかな?
4本目は赤耳じゃなくなってる。詳しい人によると1986年からセルヴィッジ(赤耳)が廃止されたらしい。
1986年だと21歳。東京に居た時。姉に買ってもらった記憶がある。
赤耳じゃなくてショックだったのを今も覚えている。
それから501に興味が無くなったのだよ。

3本目の内タグ。
縮むのを考慮して29incにした。

リベットの裏は3桁になってます。

4本目のリベット裏も3桁。

4本目の内タグ。裏はほとんど消えてます。
501が赤耳じゃなくなったのでそれ以来501を買う事は無かった。
その頃ジェームス・ディーンの履いていたジーンズはLevi'sと言われていた。
確かに「ジャイアンツ」で履いているジーンズはLevi'sで間違いなさそうだったが、「理由無き反抗」のバックポケットのステッチは、どう見てもLevi'sとは違っているのに気が着いていた。Lee以外考えられなかった。
ジミーが活躍していた1950年代のLeeには101(ワンオーワン)というモデルがあったという事を知った。
いつ頃だったか記憶は無いがLeeから101が売り出された。

左が初めて買った101。赤耳ではなかったのが残念。生地も厚い。
右はその後、レプリカジーンズが流行り始めてから売り出した赤耳の101。
染め色が全然違う。
赤耳のは1万円ちょっとじゃなかったかな?

こちら左は赤耳で右はその数年後に出た片方だけ赤耳。
バックポケットのステッチも個性的。
これを最後にその後は赤耳ジーンズは高級すぎて買う気が起こらず、お手頃なラングラーやエドウィンにしてましたのよ。
追伸:思い出したが66後期の501はもう一本買っていた。
膝がぱっくり裂けてしまって処分した記憶がある。
そこまで履き潰したんだからおそらくは2本目に買った501でしょう。
確か中3か高1の時に買った真っ赤なジャケット。

501にこれを合わせてました。
気分はジミー(笑

クールスの秀光さんのお店「チョッパー」のです。
barbourリペア&リプルーフ2012
14年物のbarbourスペイジャケットの左袖が大変な事になってきた。
切れ始めているのに気が着いたのは昨年の秋だったと思う。
大丈夫だろうとそのまま放置して着続けていた。
今年の春の釣行でぱっくりと裂けてるのに気が着いた。
それでも秋の出番もそのまま使い続けた結果がこれ。
12月になり出番も無くなったのであらためて確認してみると、結構やばいくらいになっちゃってますわ。

毎年3月~5月と10月~11月の約20日ほど着ているんだけど、全体的にオイルの抜けはまだ大丈夫な感じ。
でも右肩と左側のポケット付近は抜けてきてるようで、白っぽくなって見える。
前回のリプルーフはこの時だったかな?
それとも間にもう一回やったか記憶に無い。

おそらくはショルダーバッグを右肩から斜に掛けているためその部分が擦れる為だろう。
左腕が切れたのもショルダーバッグに擦れるのが原因ではないだろか?
さて、修理するに当たってネットでいろいろと調べてみた。
現在は英国に送らずとも日本にbarbour専門の修理屋さんがあるようだ。
袖部分の穴補修で3,150円~という事ですが、リプルーフもセットになるようです。
袖の穴補修だと裏打ちも外してやるでしょうから、袖口のパイピングもやる事になるのかな?
全部やると2万円以上は確実でしょう。
頼めば仕上がりは素晴らしいようです。納期約3ヶ月だと今頼めばちょうど良いのかな。
でも2万出すなら中古買えるし・・・
ならば自分で繕うか?
摘んで縫うと突っ張っちゃいそうなので、当て布敷いて縫うのが良いだろう。
縫い方をネットで検索した。
ついでに「barbourの修理」って検索したらこんなの発見!
barbourリペア
barbourリペア2
なんと接着剤で直すという力技に近い強引さ(w
でも金掛からないし、実用性は充分だ。
見た目も許せる位かなー。
英国のお金持ちはきちんとリペアに出して何十年も着るものと思っていたが、barbour等のオイルジャケットって所詮野外の作業服。庶民は自分で繕って着るのだろう。
画像を見ると擦り切れ具合が半端無いし、やれている。
自分のなんかまだまだ可愛いものだわさ。
今のところは大きなダメージは腕部分だけだが、ショルダー下げる関係で、肩と腹部分がそのうちにダメージが酷くなるのは判っている。
今、腕修理をリペアに出しても数年後には肩と腹の当て布修理が必要だろう。
2回も出すと5万コースか?
よーし、今回は金掛けないで簡単接着リペアにしちゃえ。
ってことで作業開始ー!

barbourのオイルを抜くのにジッポーライターのオイルを使用。
接着剤はアクアシール。
当て布はウエイダーに付いて来た補修用のエントラント布。

ライターオイルで補修部分の脱脂を完了。
さーていよいよ接着です。
当て布にアクアシールを薄めに塗ります。
糊付けしたらもう引き返せません。良いのか自分?
高級barbourが中級になってしまって良いのか~・・・
えーい、行ってしまえ!の勢いがないと出来ませんでした(w
先ずは穴補修から。
ぱっくりと裂けているので、そこから当て布パッチを内側に入れるのが楽でした。
次は大きく裂けている方に当てます。
ずれを修正しながらあてがっていると、その時点で手はアクアシールでヌルヌルです。
当て布を定位置にセットし、密着させるために厚紙で傷口を伸します。
ここまでは良い感じ。
さーて次は表面へアクアシールを塗る作業です。
穴のほうは簡単にいきましたが、裂けている方は端が捲れてきます。
伸ばしても少しすると内側に巻き始めます。
生地に巻き癖が残っていたためでしょう。アイロンでも掛けてからやれば良かったのかもしれませんが今更どうにもなりませぬわ。
めくれるものだから隙間も出来てしまいます。
こうなりゃアクアシールで圧塗りコーティング法だす。

これでどや!
盛り上がっちゃって手術後の傷跡みたいだわさ。
イメージではスパッと滑らかに傷口が蓋ささってるはずだったのに結構ショック。傷物にしてしまった様で悲しいかも・・。
リプルーフすれば少しは目立たなくなるでしょうと自分を慰めるしかないな。
さて翌日です。
アクアシールは乾燥してましたのでリプルーフ準備開始。
小さい鍋にbarbourのOIL缶を入れて湯煎します。
床に新聞紙を敷きます。
工業用ドライヤーと刷毛を準備。
今回はスペイジャケットの他に、barbourドリフターハットとジョン・パートリッジのヘビークロスのオイルジャケットもやる事にしました。
ドリフターハットは雨降りに使ってますが、今年は雨が滲みるようになってました。
パートリッジのジャケットは過去にリプルーフをやった事があったかどうか定かではないんです。
乾燥しきってはいないけど、袖口とかの擦り切れが目立ってきているので、ついでにやる事にしました。
オイルを塗りすぎると蝋人形のようにガビガビテカテカになるので、程ほどにする事にします。
湯煎して溶けたオイルを刷毛に少し吸わせて、オイルが抜けてきて生地が白っぽくなったところや縫い目部分に刷毛を置きます。
そこから暖かいうちに周辺に伸ばしていきます。
すぐに冷えて固まってくるけど、気にせず刷毛でずりずりと伸ばしながら塗ります。
このままだと見た目はムラだらけで恥ずかしい位ですが、全体へ程ほどに塗ったら次の工程に入ります。
お次はドライヤーで暖めながら刷毛で伸ばす作業です。
家庭用のドライヤーだと熱量が足りないかもしれません。工業用ドライヤーだと作業効率が良いですわ。
オイルが多めに付いてガビガビになっている場所へドライヤーを当てると、じわーっとオイルが溶けて滲み込む滲み込む。
すかさず刷毛で周辺に伸ばします。
これをやると均一にオイルが滲みこんで、適度にマットな質感になるんです。

リペアした腕部分は、作業前に比べると我慢できるくらいになったかも。
アクアシール厚塗りしたので凸凹していますが、強度と防水性はバッチリでしょう。
出来の悪い子ほど愛着が沸くってもんだ。
自分が良ければそれで良し!

1時間半程で帽子とジャケット2着の作業完了です。
切れ始めているのに気が着いたのは昨年の秋だったと思う。
大丈夫だろうとそのまま放置して着続けていた。
今年の春の釣行でぱっくりと裂けてるのに気が着いた。
それでも秋の出番もそのまま使い続けた結果がこれ。
12月になり出番も無くなったのであらためて確認してみると、結構やばいくらいになっちゃってますわ。

毎年3月~5月と10月~11月の約20日ほど着ているんだけど、全体的にオイルの抜けはまだ大丈夫な感じ。
でも右肩と左側のポケット付近は抜けてきてるようで、白っぽくなって見える。
前回のリプルーフはこの時だったかな?
それとも間にもう一回やったか記憶に無い。

おそらくはショルダーバッグを右肩から斜に掛けているためその部分が擦れる為だろう。
左腕が切れたのもショルダーバッグに擦れるのが原因ではないだろか?
さて、修理するに当たってネットでいろいろと調べてみた。
現在は英国に送らずとも日本にbarbour専門の修理屋さんがあるようだ。
袖部分の穴補修で3,150円~という事ですが、リプルーフもセットになるようです。
袖の穴補修だと裏打ちも外してやるでしょうから、袖口のパイピングもやる事になるのかな?
全部やると2万円以上は確実でしょう。
頼めば仕上がりは素晴らしいようです。納期約3ヶ月だと今頼めばちょうど良いのかな。
でも2万出すなら中古買えるし・・・
ならば自分で繕うか?
摘んで縫うと突っ張っちゃいそうなので、当て布敷いて縫うのが良いだろう。
縫い方をネットで検索した。
ついでに「barbourの修理」って検索したらこんなの発見!
barbourリペア
barbourリペア2
なんと接着剤で直すという力技に近い強引さ(w
でも金掛からないし、実用性は充分だ。
見た目も許せる位かなー。
英国のお金持ちはきちんとリペアに出して何十年も着るものと思っていたが、barbour等のオイルジャケットって所詮野外の作業服。庶民は自分で繕って着るのだろう。
画像を見ると擦り切れ具合が半端無いし、やれている。
自分のなんかまだまだ可愛いものだわさ。
今のところは大きなダメージは腕部分だけだが、ショルダー下げる関係で、肩と腹部分がそのうちにダメージが酷くなるのは判っている。
今、腕修理をリペアに出しても数年後には肩と腹の当て布修理が必要だろう。
2回も出すと5万コースか?
よーし、今回は金掛けないで簡単接着リペアにしちゃえ。
ってことで作業開始ー!

barbourのオイルを抜くのにジッポーライターのオイルを使用。
接着剤はアクアシール。
当て布はウエイダーに付いて来た補修用のエントラント布。

ライターオイルで補修部分の脱脂を完了。
さーていよいよ接着です。
当て布にアクアシールを薄めに塗ります。
糊付けしたらもう引き返せません。良いのか自分?
高級barbourが中級になってしまって良いのか~・・・
えーい、行ってしまえ!の勢いがないと出来ませんでした(w
先ずは穴補修から。
ぱっくりと裂けているので、そこから当て布パッチを内側に入れるのが楽でした。
次は大きく裂けている方に当てます。
ずれを修正しながらあてがっていると、その時点で手はアクアシールでヌルヌルです。
当て布を定位置にセットし、密着させるために厚紙で傷口を伸します。
ここまでは良い感じ。
さーて次は表面へアクアシールを塗る作業です。
穴のほうは簡単にいきましたが、裂けている方は端が捲れてきます。
伸ばしても少しすると内側に巻き始めます。
生地に巻き癖が残っていたためでしょう。アイロンでも掛けてからやれば良かったのかもしれませんが今更どうにもなりませぬわ。
めくれるものだから隙間も出来てしまいます。
こうなりゃアクアシールで圧塗りコーティング法だす。

これでどや!
盛り上がっちゃって手術後の傷跡みたいだわさ。
イメージではスパッと滑らかに傷口が蓋ささってるはずだったのに結構ショック。傷物にしてしまった様で悲しいかも・・。
リプルーフすれば少しは目立たなくなるでしょうと自分を慰めるしかないな。
さて翌日です。
アクアシールは乾燥してましたのでリプルーフ準備開始。
小さい鍋にbarbourのOIL缶を入れて湯煎します。
床に新聞紙を敷きます。
工業用ドライヤーと刷毛を準備。
今回はスペイジャケットの他に、barbourドリフターハットとジョン・パートリッジのヘビークロスのオイルジャケットもやる事にしました。
ドリフターハットは雨降りに使ってますが、今年は雨が滲みるようになってました。
パートリッジのジャケットは過去にリプルーフをやった事があったかどうか定かではないんです。
乾燥しきってはいないけど、袖口とかの擦り切れが目立ってきているので、ついでにやる事にしました。
オイルを塗りすぎると蝋人形のようにガビガビテカテカになるので、程ほどにする事にします。
湯煎して溶けたオイルを刷毛に少し吸わせて、オイルが抜けてきて生地が白っぽくなったところや縫い目部分に刷毛を置きます。
そこから暖かいうちに周辺に伸ばしていきます。
すぐに冷えて固まってくるけど、気にせず刷毛でずりずりと伸ばしながら塗ります。
このままだと見た目はムラだらけで恥ずかしい位ですが、全体へ程ほどに塗ったら次の工程に入ります。
お次はドライヤーで暖めながら刷毛で伸ばす作業です。
家庭用のドライヤーだと熱量が足りないかもしれません。工業用ドライヤーだと作業効率が良いですわ。
オイルが多めに付いてガビガビになっている場所へドライヤーを当てると、じわーっとオイルが溶けて滲み込む滲み込む。
すかさず刷毛で周辺に伸ばします。
これをやると均一にオイルが滲みこんで、適度にマットな質感になるんです。

リペアした腕部分は、作業前に比べると我慢できるくらいになったかも。
アクアシール厚塗りしたので凸凹していますが、強度と防水性はバッチリでしょう。
出来の悪い子ほど愛着が沸くってもんだ。
自分が良ければそれで良し!

1時間半程で帽子とジャケット2着の作業完了です。
偏光レンズのコト
ここ1~2年程前から「偏光グラス」に関する検索で、当BLOGを訪れる方が増えています。
そこで自分なりに偏光レンズのことを話してみようかな。
現在メインで使っているのはこの3種類。

左:コダックのポラマックス6160・オリーブグリーン(偏光度99%以上・透過率約31%)
中:コダックのポラマックス6160・テンダーグレー(偏光度99%以上・透過率約37%)
右:コンベックスのポラウイング・SPXパールグレイ(偏光度99%・透過率41%)
強度の近視なので、度付きとクリップオンです。
いずれもレンズの径が大きいティアドロップタイプですが、レンズの外から入り込む光を遮ってくれるため、非常に使いよいです。
レイバンのティアドロップ型サングラスは、パイロットの為に開発されたものですから、機能重視なのでしょう。
また、足場に大小の岩が転がっている渓流では、小さいレンズ径ですと足元を見る際に、視線がレンズからはみでてしまい、近視だと感覚がずれてしまい危険です。
以前は小径でレンズの横からの遮光を防ぐガードが着いた偏光グラスも使いましたが、レンズサイズ分の視界しか確保できず、非常に圧迫感がありました。
流れるフライに集中は出来るかもしれませんが、歩くのには視界が狭く大変でした。
ティアドロップタイプに変えてから、広い視界の有利さに驚きました。
コダックの6160シリーズは、度付きレンズの屈折率が1.60(通常の偏光レンズは1.50で、比較すると1.60の方がレンズの厚みが薄くなります)なので、度付きレンズはコダックにしました。
1.60の屈折率の偏光を作っているメーカーは非常に稀です。
プラスチックレンズですので、とても軽く、レンズサイズの大きい物でも、一日掛けていて鼻が痛くなりません。
眼鏡屋さんに作りたいフレームを持っていけば、どの位の厚みになるか調べてくれます。
度付きレンズは真ん中が薄く、中心から離れるにしたがって厚みが増していきます。
レイバンのティアドロップ型のようなフレームでは、近視の度数が高いと、1.60の屈折率でもフレーム下側の部分は1cm近い厚みになります。
1.60でもこんな感じなので、強度の近視の方は、1.50でレンズを作るのはかなり無理があると思われます。フレームサイズの小さいものなら可能かもしれませんが。
オリーブグリーンは開けた本流で使います。
コダックのオリーブグリーンは、黄緑色っぽい感じで見え、コントラストがハッキリします。
全てが黄色がかって見えるため最初は違和感を感じますが、10分程掛けていればすぐに慣れます。
このレンズは透過率が30%なので、多くのメーカーで出している偏光レンズと同程度の濃さのレンズです。
黄色系は、他の色のレンズよりも明るく見える効果があります。
とはいえ、夕暮れ時や薄暗い渓流などでは見え辛くなるため、自分は使いません。
黄色系は明るすぎて目が疲れると一般に言われますが、自分の場合はまったく大丈夫です。
晴天の日中でも不自由は感じません。
ただし、レンズの色は個人差があるようですので、実際にメガネ店で確認してみることをお勧めします。
透過率が高いとレンズの色は薄くなり、レンズ越しに目が見えます。
透過率が低いとレンズの色が濃くなるため、普通のサングラスのように目がはっきりと見えない程度になります。
どピーカンな天気だったら透過率15%とかのレンズが良いようです。海釣りやるなら濃いレンズが良いでしょう。
自分は、水面の照り返しのギラギラを防ぐよりも、水中の確認に重点をおきたいので、濃い色のレンズは必要性を感じていません。
テンダーグレーとパールグレイは普通の渓流と、光量の少ない時に使用。
どちらも透過率が高いためレンズ色が薄く、にもかかわらず偏光度は99%。
渓流では木陰が多く、明るい場所から木陰に入ったりすると、暗いレンズでは目が暗さに慣れるのに時間がかかり、とても暗く感じてしまいます。
余談ですが、晴天時よりも曇天時の方が水面が反射して水中が見えない状況が多いはず。
魚の写真を撮影するときも、直射日光が当たる日当たりのほうが水面反射が全くなくなります(日光との角度にもよりますが)。
曇っている時には水面の反射が多いため、被写体の上に覆いをしてやるか、木陰に移って周囲を一周してみると反射が消えるところが見つかります。
テンダーグレーはよりナチュラルな見え方で、パールグレイのほうは、ほんの少し緑がかっているのか、緑が鮮やかに見えます。
テンダーグレーはクールな感じで、パールグレイは温もりのある感じです。
どちらも甲乙つけがたいです。
雨降りや、夕暮れが近いときは、クリップオンのパールグレイを選択します。
光量の少ない夕暮れや雨天時では、少しでも明るいほうが助かります。
薄暗い日の午後の釣りでは日没までの時間が少なく感じられ、焦るあまり釣りが雑になってきます。
だからこういった場合は、いつでもレンズを外せるクリップオンにしたり、最初から偏光無しで釣りをします。
茶系は明るく見える効果はありますが、自分は夕暮れっぽく感じてしまうため抵抗あります。
ただし、コンベックスSPXライトブラウンを店頭で見たときには、茶色身が非常に薄くナチュラルに近い感じで、しかも赤が鮮明に見えまして、なかなかいい感じに思いました。次回は使ってみたいかな。
コンベックスも屈折率1.60以上のレンズを出してくれれば、度付きで作ってみたいんですけどね。
基本的に、ナチュラルに見えるグレー系を選ぶ理由は、色を正確に判断したいため。
白いものを白く感じることが出来るので、ナチュラル系ドライフライの視認性が良いのです。
茶系・黄色系・赤系・緑系はすべていずれかの色に偏って見えます。
その分コントラストが高くなり、また、特定の色が際立って見えます。
しかし色が着いているため、たとえば水に濁りが入っているのか、入っているならどの程度の濁り具合なのかを知るのに不都合です。
まぁメガネを外せば良いのでしょうが、近視の自分はそんなことしていられません。
偏光度99%のレンズのデメリットは、ティペットが見え辛い事。
フライを木の枝に引っ掛けたりした場合、ティペットの反射が消えてしまい探し辛いです。
以前、釣り人に人気の、タレックスイーズグリーンをクリップオンで作ったことがありましたが、数ヶ月で流失してしまいましてコメントできるほど使ってません。
これなんか偏光度90%なので、適度に反射も確認でき、良いかもしれませんね。
人それぞれで見え方の理想があるでしょうから、参考程度に考えて頂ければと思います。
偏光メガネを作るならこちらでどぉぞ メガネアート八戸 or カトウ・オプトワーク
そこで自分なりに偏光レンズのことを話してみようかな。
現在メインで使っているのはこの3種類。

左:コダックのポラマックス6160・オリーブグリーン(偏光度99%以上・透過率約31%)
中:コダックのポラマックス6160・テンダーグレー(偏光度99%以上・透過率約37%)
右:コンベックスのポラウイング・SPXパールグレイ(偏光度99%・透過率41%)
強度の近視なので、度付きとクリップオンです。
いずれもレンズの径が大きいティアドロップタイプですが、レンズの外から入り込む光を遮ってくれるため、非常に使いよいです。
レイバンのティアドロップ型サングラスは、パイロットの為に開発されたものですから、機能重視なのでしょう。
また、足場に大小の岩が転がっている渓流では、小さいレンズ径ですと足元を見る際に、視線がレンズからはみでてしまい、近視だと感覚がずれてしまい危険です。
以前は小径でレンズの横からの遮光を防ぐガードが着いた偏光グラスも使いましたが、レンズサイズ分の視界しか確保できず、非常に圧迫感がありました。
流れるフライに集中は出来るかもしれませんが、歩くのには視界が狭く大変でした。
ティアドロップタイプに変えてから、広い視界の有利さに驚きました。
コダックの6160シリーズは、度付きレンズの屈折率が1.60(通常の偏光レンズは1.50で、比較すると1.60の方がレンズの厚みが薄くなります)なので、度付きレンズはコダックにしました。
1.60の屈折率の偏光を作っているメーカーは非常に稀です。
プラスチックレンズですので、とても軽く、レンズサイズの大きい物でも、一日掛けていて鼻が痛くなりません。
眼鏡屋さんに作りたいフレームを持っていけば、どの位の厚みになるか調べてくれます。
度付きレンズは真ん中が薄く、中心から離れるにしたがって厚みが増していきます。
レイバンのティアドロップ型のようなフレームでは、近視の度数が高いと、1.60の屈折率でもフレーム下側の部分は1cm近い厚みになります。
1.60でもこんな感じなので、強度の近視の方は、1.50でレンズを作るのはかなり無理があると思われます。フレームサイズの小さいものなら可能かもしれませんが。
オリーブグリーンは開けた本流で使います。
コダックのオリーブグリーンは、黄緑色っぽい感じで見え、コントラストがハッキリします。
全てが黄色がかって見えるため最初は違和感を感じますが、10分程掛けていればすぐに慣れます。
このレンズは透過率が30%なので、多くのメーカーで出している偏光レンズと同程度の濃さのレンズです。
黄色系は、他の色のレンズよりも明るく見える効果があります。
とはいえ、夕暮れ時や薄暗い渓流などでは見え辛くなるため、自分は使いません。
黄色系は明るすぎて目が疲れると一般に言われますが、自分の場合はまったく大丈夫です。
晴天の日中でも不自由は感じません。
ただし、レンズの色は個人差があるようですので、実際にメガネ店で確認してみることをお勧めします。
透過率が高いとレンズの色は薄くなり、レンズ越しに目が見えます。
透過率が低いとレンズの色が濃くなるため、普通のサングラスのように目がはっきりと見えない程度になります。
どピーカンな天気だったら透過率15%とかのレンズが良いようです。海釣りやるなら濃いレンズが良いでしょう。
自分は、水面の照り返しのギラギラを防ぐよりも、水中の確認に重点をおきたいので、濃い色のレンズは必要性を感じていません。
テンダーグレーとパールグレイは普通の渓流と、光量の少ない時に使用。
どちらも透過率が高いためレンズ色が薄く、にもかかわらず偏光度は99%。
渓流では木陰が多く、明るい場所から木陰に入ったりすると、暗いレンズでは目が暗さに慣れるのに時間がかかり、とても暗く感じてしまいます。
余談ですが、晴天時よりも曇天時の方が水面が反射して水中が見えない状況が多いはず。
魚の写真を撮影するときも、直射日光が当たる日当たりのほうが水面反射が全くなくなります(日光との角度にもよりますが)。
曇っている時には水面の反射が多いため、被写体の上に覆いをしてやるか、木陰に移って周囲を一周してみると反射が消えるところが見つかります。
テンダーグレーはよりナチュラルな見え方で、パールグレイのほうは、ほんの少し緑がかっているのか、緑が鮮やかに見えます。
テンダーグレーはクールな感じで、パールグレイは温もりのある感じです。
どちらも甲乙つけがたいです。
雨降りや、夕暮れが近いときは、クリップオンのパールグレイを選択します。
光量の少ない夕暮れや雨天時では、少しでも明るいほうが助かります。
薄暗い日の午後の釣りでは日没までの時間が少なく感じられ、焦るあまり釣りが雑になってきます。
だからこういった場合は、いつでもレンズを外せるクリップオンにしたり、最初から偏光無しで釣りをします。
茶系は明るく見える効果はありますが、自分は夕暮れっぽく感じてしまうため抵抗あります。
ただし、コンベックスSPXライトブラウンを店頭で見たときには、茶色身が非常に薄くナチュラルに近い感じで、しかも赤が鮮明に見えまして、なかなかいい感じに思いました。次回は使ってみたいかな。
コンベックスも屈折率1.60以上のレンズを出してくれれば、度付きで作ってみたいんですけどね。
基本的に、ナチュラルに見えるグレー系を選ぶ理由は、色を正確に判断したいため。
白いものを白く感じることが出来るので、ナチュラル系ドライフライの視認性が良いのです。
茶系・黄色系・赤系・緑系はすべていずれかの色に偏って見えます。
その分コントラストが高くなり、また、特定の色が際立って見えます。
しかし色が着いているため、たとえば水に濁りが入っているのか、入っているならどの程度の濁り具合なのかを知るのに不都合です。
まぁメガネを外せば良いのでしょうが、近視の自分はそんなことしていられません。
偏光度99%のレンズのデメリットは、ティペットが見え辛い事。
フライを木の枝に引っ掛けたりした場合、ティペットの反射が消えてしまい探し辛いです。
以前、釣り人に人気の、タレックスイーズグリーンをクリップオンで作ったことがありましたが、数ヶ月で流失してしまいましてコメントできるほど使ってません。
これなんか偏光度90%なので、適度に反射も確認でき、良いかもしれませんね。
人それぞれで見え方の理想があるでしょうから、参考程度に考えて頂ければと思います。
偏光メガネを作るならこちらでどぉぞ メガネアート八戸 or カトウ・オプトワーク
コンベックス偏向レンズ

クリップオンに、コンベックス社のポラウイングSP偏光レンズを入れてみました。
先月に新発売の新シリーズで、ライトカラーシリーズSPXは偏向度99%、透過率は41%~37%という明るいレンズ。
今回入れたのは、SPXパールグレイというカラー。
グレーは一番自然に見えるカラーです。
今回は八戸市にあるメガネアート八戸さんにお願いしました。
メガネアート八戸さんのblogにも今回作った偏光レンズの事が掲載されております。
おまけにTALISMAN RODと当blogもご紹介及びリンクまでしていただきました。ありがとうございます。
お店のHPをリンクしておりますので、興味のある方はご覧下さいね。
ここのお店もメガネに対する情熱が凄い!
フィッティングの技術もスゴイです。
顔にカチッとはまるような感覚は驚きです。
偏光レンズはコンベックス社の他にコダック社も扱っており、薄型の度付きや老眼の偏向も対応できるようです。
千葉のカトウ・オプトワークスさんもコンベックス・コダック共に扱っています。
どちらのお店も親身に相談に乗ってくれますので、偏光グラスを作られるなら是非ご相談されてみては如何でしょうか?
偏光レンズはフライフィッシングには欠かせない大事な道具です。
良いレンズは釣果につながるはずですよ。
偏向グラス

カトウ・オプトワークスオリジナル跳ね上げ式クリップオンフレーム(TALEX製偏光レンズ:イーズグリーンハードマルチコート)&ポルシェデザインフレーム
今年はイメージチェンジします。
デザインはティアドロップ型を選択。
偏向レンズ選びには1ヶ月近く悩みました。
調べてみると、偏光レンズを作っているメーカーは思いの外たくさんあります。
各社毎にレンズカラー・濃度・偏向度などたくさんの種類があり選択肢が多く、自分がどのような性能の物を求めているか判っているつもりでも、あちらを立てればこちらが立たずです。
そんな折り良きアドバイザーはいないものか探していると、千葉県にあるカトウ・オプトワークスさんにたどり着きました。
オーナーの加藤さん自らも釣り人なので、偏光グラス選びに心強い見方となってくれると信じ連絡を取ってみると、案の定親身に相談に乗っていただけました。
お願いした偏光グラスが先日出来上がってきました。鮮明な視界は今まで使ってきたどの偏光レンズよりも快適です。
カトウ・オプトワークスさんのリンクを追加しましたので、偏光レンズに興味を持たれた方はご相談してみてはいかがでしょうか?
深瀬信夫作「マタギ」

深瀬信夫作「マタギ7寸」。日立の青紙2号という鋼材を使用している。
つり人社から1985年に「渓流’85」という本が発行された。
並の釣り人では入渓できないような秘渓を、沢登りのエキスパートが釣行する記事はとても斬新であった。
その中に東京マタギと呼ばれている深瀬信夫氏の記事があった。
ザイルを使い懸垂下降やゴルジュの中を泳いで突破するなど、釣りの世界では想像のつかないことをしていた。大物が釣れる事に憧れた。その中でイワナを捌くのに剣のように先の尖った刃物を使っていた。
これが深瀬氏が自作している「マタギ」という鉈であった。
ボクはこれに一目惚れしてしまった。
思案した結果購入しようと決意し、深瀬氏に連絡を取った。
深瀬氏の自宅へ出向き現物を見てオーダーを入れた。
深瀬さんは梁山泊という沢登りのエキスパート集団の会を結成していた。深瀬さんは沢登りの素晴らしさをボクに話して聞かせてくれ、梁山泊入会も勧めてくれた。
沢登りの会に入れば山彦渓流会の先輩達から聞いていた険峡を釣行出きるようになるだろうと思った。
当時のボクは大物への憧れが強く、沢登りの楽しさよりも大物との出会いを求めたくて梁山泊へ入会したのだった。

鞘は秋田の西根打刃物製作所で購入した。飾りに籐を巻き、本漆を掛けて仕上げてある。また、鉈が逆さまになっても落ちないように紐で止まるようにしている。
このマタギは藪こぎからキャンプまで万能にこなすというふれこみであった。ボクは藪こぎで鉈のお世話になるような場所へは行っていないので主にテン場での作業に活躍した。
腕くらいの太さの木でも一刀の元切断できる。
7寸でも重量があるため、鉈として使うのには使いやすい。
この重量は頼りがいがある反面、携行する際に重さがデメリットとなる。
この鉈はサクラマスやブリなどの大きな魚を捌くのにも使いやすい。
これ一本で解体から刺身までこなせる。
硬い鋼を使っているため頭を割ったり背骨を断っても刃こぼれせず切れ味も落ちない。

マタギとナガサ二本。それぞれに得意な分野があるため、状況によって使い分ける事にしよう。
遠州水窪の鉈
鉈の必要性を感じたのはナガサを買う前のことであった。

東京で生活をしてすぐに高野さんの薦めにより、渓流釣りの会である山彦渓流会に入った。
この会のメンバーはベテラン揃いで数々の大物をたくさん釣り上げている、強者揃いばかりであった。
例会や釣行時の車中で先輩達方から聞く武勇伝は、若かったボクや高野さんの釣欲をそそる話ばかりであった。なかでも静岡の大井川水系の釣り場の話を聞くと、いてもたってもいられなくなった。
自分たちも行きたいと言っても、先輩達は危険だからやめろと言うばかりだった。
若い僕たちはますます火が付いて、東作のお客さんで車を持っている桜田さんという方を誘い三人で大井川支流寸又川逆河内へチャレンジした。
知らないと言うのは恐ろしいもので、山中一泊の予定であるがテントもシュラフも無しでビニールシートにくるまって寝るつもりだった。
ザックも登山用のものではなくナップサック程度の物であった。
目的地までの途中は林道がゲートでふさがれており、歩いて目的地を目指す。真っ暗いうちから歩き始める。暗闇ではモモンガを見たりした。明るくなってから山蛭が林道に無数に居るのに気が付いた。三人で河原へ走り、素っ裸になってヒルが付いていないかチェックした。
未知なる出来事が次から次と訪れる。当然魚の期待も膨らむのであった。
目的の逆河内が近くなった辺りから竿を出し始めた。魚の当たりもないまま逆河内へ到着した。空模様は今にも泣き出しそうだった。
逆河内出会い付近で二人の釣り人と遭遇した。静岡の釣り人で、この辺には度々訪れるらしかった。

二人が腰から下げていた水窪の鉈。鉈と鋸二挺用の鞘と、別売りで買った鉈のみの鞘。
これから天気が崩れるため慣れない場所であれば、無理せずにこの辺で釣りをしたほうが良いとアドバイスしてくれた。
自分たちが泊まることを伝えると、今晩は雨が降るであろうから河原に寝るのは危険だからやめろと言う。自分たちは車二台で近くまで来ているので、夕方ここで待っていれば一緒に泊めてくれるという。
この川で雨が降ったらどうなるか事の重大さも判らなかったが、この二人の話を聴いてなにやらただならぬものを感じた。
夕方が近づいた頃雨が降り始めてきた。心配になってきた頃、先程の二人が戻ってきた。薄暗くなった急な斜面を二人に続いて上がると林道に出た。
二人は良い型のアマゴを30匹ほど釣ってきていた。
ガスコンロでアマゴ雑炊を作ってくれたのだが、雨で濡れ冷え切った体に温もりが染み渡る。ありがたく生き返ったような気がした。
その夜は一晩中雨が降り続いていた。
翌日は増水で釣りにならなかったので車で送って頂いた。
この辺はすぐに増水するため鉈と鋸は欠かせないと言う。
増水すれば川を渡れなくなるので、立木を切って橋を造るという。
一刻を争うため、木を早く切れる鋸のほうが良いということだった。
二人共腰には鋸と鉈のセットになった物を下げていた。

確かに二人に会わなければ僕たち三人は一体どうなっていたのであろう。増水した流れを渡渉出来ずに流されていたかもしれない。
この一件でその鉈と鋸を準備しようという気になったボクは、その鉈の入手方法を伺った。
水窪町で売っているという。欲しかったら買って送ってくれると仰ってくれたので渡りに舟とばかりにお願いした。
さすが遠州森の石松の国の人たちである。何から何まで本当にお世話になった。

一週間ほどして、遠州水窪の鉈が届いた。
お世話になったお礼にボクは、銀座菊秀で売っていた青紙二号という高級鋼を使って作られた肥後の守をお二人に贈ったのであった。
この鉈は普段から車に積んである。
切れ味も良く、購入当初は魚を捌くのにも使っていた。
刃の長さは六寸なのだが、適度な重みで枝払いにも問題なく使える。
今年の春先の事だが、残雪の残る林道を倒木が何本も倒れていた。この鉈と鋸で木を切り上流へ一番乗りできた。持ってて良かったと思う瞬間である。苦労した結果は、満足できる釣果に恵まれたのであった。


約20分で開通。釣りの前のウォーミングアップにしてはハードだった。

東京で生活をしてすぐに高野さんの薦めにより、渓流釣りの会である山彦渓流会に入った。
この会のメンバーはベテラン揃いで数々の大物をたくさん釣り上げている、強者揃いばかりであった。
例会や釣行時の車中で先輩達方から聞く武勇伝は、若かったボクや高野さんの釣欲をそそる話ばかりであった。なかでも静岡の大井川水系の釣り場の話を聞くと、いてもたってもいられなくなった。
自分たちも行きたいと言っても、先輩達は危険だからやめろと言うばかりだった。
若い僕たちはますます火が付いて、東作のお客さんで車を持っている桜田さんという方を誘い三人で大井川支流寸又川逆河内へチャレンジした。
知らないと言うのは恐ろしいもので、山中一泊の予定であるがテントもシュラフも無しでビニールシートにくるまって寝るつもりだった。
ザックも登山用のものではなくナップサック程度の物であった。
目的地までの途中は林道がゲートでふさがれており、歩いて目的地を目指す。真っ暗いうちから歩き始める。暗闇ではモモンガを見たりした。明るくなってから山蛭が林道に無数に居るのに気が付いた。三人で河原へ走り、素っ裸になってヒルが付いていないかチェックした。
未知なる出来事が次から次と訪れる。当然魚の期待も膨らむのであった。
目的の逆河内が近くなった辺りから竿を出し始めた。魚の当たりもないまま逆河内へ到着した。空模様は今にも泣き出しそうだった。
逆河内出会い付近で二人の釣り人と遭遇した。静岡の釣り人で、この辺には度々訪れるらしかった。

二人が腰から下げていた水窪の鉈。鉈と鋸二挺用の鞘と、別売りで買った鉈のみの鞘。
これから天気が崩れるため慣れない場所であれば、無理せずにこの辺で釣りをしたほうが良いとアドバイスしてくれた。
自分たちが泊まることを伝えると、今晩は雨が降るであろうから河原に寝るのは危険だからやめろと言う。自分たちは車二台で近くまで来ているので、夕方ここで待っていれば一緒に泊めてくれるという。
この川で雨が降ったらどうなるか事の重大さも判らなかったが、この二人の話を聴いてなにやらただならぬものを感じた。
夕方が近づいた頃雨が降り始めてきた。心配になってきた頃、先程の二人が戻ってきた。薄暗くなった急な斜面を二人に続いて上がると林道に出た。
二人は良い型のアマゴを30匹ほど釣ってきていた。
ガスコンロでアマゴ雑炊を作ってくれたのだが、雨で濡れ冷え切った体に温もりが染み渡る。ありがたく生き返ったような気がした。
その夜は一晩中雨が降り続いていた。
翌日は増水で釣りにならなかったので車で送って頂いた。
この辺はすぐに増水するため鉈と鋸は欠かせないと言う。
増水すれば川を渡れなくなるので、立木を切って橋を造るという。
一刻を争うため、木を早く切れる鋸のほうが良いということだった。
二人共腰には鋸と鉈のセットになった物を下げていた。

確かに二人に会わなければ僕たち三人は一体どうなっていたのであろう。増水した流れを渡渉出来ずに流されていたかもしれない。
この一件でその鉈と鋸を準備しようという気になったボクは、その鉈の入手方法を伺った。
水窪町で売っているという。欲しかったら買って送ってくれると仰ってくれたので渡りに舟とばかりにお願いした。
さすが遠州森の石松の国の人たちである。何から何まで本当にお世話になった。

一週間ほどして、遠州水窪の鉈が届いた。
お世話になったお礼にボクは、銀座菊秀で売っていた青紙二号という高級鋼を使って作られた肥後の守をお二人に贈ったのであった。
この鉈は普段から車に積んである。
切れ味も良く、購入当初は魚を捌くのにも使っていた。
刃の長さは六寸なのだが、適度な重みで枝払いにも問題なく使える。
今年の春先の事だが、残雪の残る林道を倒木が何本も倒れていた。この鉈と鋸で木を切り上流へ一番乗りできた。持ってて良かったと思う瞬間である。苦労した結果は、満足できる釣果に恵まれたのであった。


約20分で開通。釣りの前のウォーミングアップにしてはハードだった。
22~3年前のナガサ

1985年頃製作のナガサ。又鬼山刀と刻印が入る前のモデルである。鞘も現在の物と造りが違っている。研ぎ減りもしているのでかなり細身になってしまった。
ナガサとの出会いは、ボクが20歳頃の時であった。
その頃のボクは社会人になって東京に居た。東京マタギと呼ばれている深瀬信夫氏の「マタギ」を買う前の話なので、1984~5年である。
渓流釣りキチの叔父と秋田の打当川へ釣りに行ったときに、阿仁のマタギ資料館へ立ち寄った。
その時の館長さんは現役のマタギだった。定かではないが、打当マタギのシカリ鈴木松治氏であったと思われる。
資料館には昔のマタギの装束のマネキンとツキノワグマの剥製が置かれていた。
大きめの秋田犬ほどの熊の剥製には、それほど恐怖感を覚えなかった。
館長さんに「こんなのと山で出あったら危険なんですか?」と訪ねた。
四つん這いのツキノワグマは、それほど大きく感じなかったからそんな質問が出たのだ。
館長さんは「立ち上がれば背丈と同じくらいだ。でも、熊手っていうべ。見で見ろ。この爪で引っかかれれば肉も削がれてしまう。これでやられてしまんだ。」
と答えられた。
その時は「へ~そうなんだ」という程度しか実感がなかった。
それよりもマタギのマネキンが腰に差していた鉈が気になった。
「これは何処に売っているんですか?」と訪ねた。
館長さんは「荒瀬で売ってる」と教えてくれた。
場所を詳しく聞いて、帰り道に叔父と立ち寄った。
場所はすぐに判った。
マタギ資料館で聞いて寄ったと言うことを伝え、ナガサを見せてもらった。
居られたのは亡くなった西根稔さんだったものか、先代であったかは記憶にない。
岩場を渡るときにナガサを突き立てて支えにしても先が折れないという話や、柄のかしめが絶対にぐらつきないという説明を聞いた。
開いた新聞紙を左手に持ち、ナガサを新聞紙に当てて滑らせる。
ナガサに力を入れなくても滑らせるだけで新聞紙を切り裂く。これで切れ味がでなければ駄目だと仰っていた。
確かその時は二本のナガサを出して来てくれた。刃先を吟味したボクの要望に応えて、回転式の砥石で刃を付けてくれた。
価格は定かではないが、今よりも随分と安かった。
七寸のナガサを購入し、短い盆休みを終えて東京へ戻った。
その年の秋だったと思う。釣り会のメンバー数人で福島へ釣りに行った。
その時同行したのが、その後バリバリの源流マンとして活躍している高野日和氏であった。
彼とは銀座東作で出会い、彼の所属していた「山彦渓流会」にボクも籍を置いた。
そんなこともあり、東京時代にはいつも一緒に釣りへ出かけていた。
その福島釣行の時である。遡行している時に濁りが入ってきて見る見るうちに増水しはじめた。
川の両岸は首の高さほどの土壁なのだが、増水の度に削られているのであろう、木などが全く生えておらず土手にはい上がるのに手がかりが見つからなかった。
足許の流れはすでに真っ茶色で流速が速くなってきている。ぐずぐずしていると危険だ。
「いざとなったらナガサを岩に突き立てて危険な岩場を越える」という話が頭に浮かんだ。
その時は買ったばかりの七寸ナガサを腰に下げていた。土手は土だったのでナガサを突き刺すことができる。
すかさず腰からナガサを外し、土手の上に突き刺した。深く突き刺さったナガサのおかげでしっかりとした手がかりが出来、ようやく土手の上に上がる事ができた。
すぐに、上流に行っていたタカさんも無事に土手を降りてきた。
土手に上がってからは増水は更に激しくなった。きっと源流部で集中豪雨でもあったのだろう。
ナガサのおかげで事なきを得た。
しかし、土手に突き刺した地中には石ころが入っていたのだろう。
刃がこぼれてしまっていた。
東京に帰ってから、荒砥で刃こぼれを直したのだが、幾分刃の幅が細くなってしまった。
その年の秋に深瀬信夫氏の「マタギ鉈」に出会い、それからはナガサの出番が無くなってしまった。
東京から八戸に引っ越すときに、源流マンとして活躍しはじめたタカさんに七寸ナガサを託したのだった。
つい最近なのだが、タカさんのご厚意により再びボクの元に七寸ナガサが戻ってきた。
お返しに、源流に持っていっても邪魔にならないサイズの四寸五分を贈らせてもらうことにした。
実はタカさんのナガサを注文するために荒瀬に立ち寄ったときには四寸五分のフクロナガサガ品切れだった。一週間ほどで出来上がってくると言うことだったので注文をしておいたのだが、そのすぐ後に大型台風が東北北部を襲った。
ナガサの工場も水没し作業の再開もいつ頃になるかというほどの被害であった。つい最近復興第一本目の四寸五分フクロナガサガが高野氏の元へ送られた。

四寸五分と七寸。
ナガサの刃の付け根は直角に立っているので、魚を捌いたりするときに刃のそばまでぎりぎりを持つと、人差し指が刃に触れて危険だった。
深瀬さんがその部分を斜めに削ってくれたので、今ではオリジナルと少し違ってしまっている。

二昔前のナガサの刻印と現在の刻印。◯に誠は、先代の西根稔氏の奥様の名前の一字。